名言ナビ
→
名言インデックス
メニュー
1.
注意力の欠乏は、無知にまさる害を及ぼす。
2.
資本主義の歪(ゆが)みを正すのは、労働運動と消費運動である。
3.
たとえ博学で、物事をよく知っていても、自分自身を知らないなら、物事を知らないのと同じである。
4.
話はコトバの建築であります。掘立小屋のようなハナシもあり、ビルディングのようなハナシもある。掘立小屋とビルディングでは、大きさも違いますが、それに使用する建築材料も違います。
5.
食味の基本をよく知り、心を込めてつくった料理こそが、最大、最良の人間形成をうながすのだと存じます。
6.
子どものきみは、ある日ふと、もう誰からも「遠くへいってはいけないよ」と言われなくなったことに気づく。そのときだったんだ。そのとき、きみはもう、ひとりの子どもじゃなくて、一人のおとなになってたんだ。
7.
文章から立ち去る読者があとに舞い戻るとしたらそれは、文章のなかみとの再会を期するためではない。リズムにまみえるためだろう。
8.
あなたに豊かさを実現してくれるものは、すべて富です。
9.
探している限り、答えは出てくる。
10.
いつの時代にあっても人びとにとってのもっとも大事なことが、きまって本というかたちをとって表され、伝えられてきたというのは、宗教も、法律も、文学も、それが基本で、すなわち基は本だからです。
11.
失敗もせず問題を解決した人と、十回失敗した人の時間が同じなら、十回失敗した人をとる。同じ時間なら失敗した方が苦しんでいる。それが知らずして根性になり、人生の飛躍の土台になる。
12.
「好き」とか「愛してる」とか「結婚しよう」とか、そういう言葉を口にするときは、映画のワンシーンになるくらいの形がないとね。もちろん、カッコよくなくてもいいのよ。惨めでも、カッコ悪くても、それが映画……
13.
自分の小さい運命は何ら特別なものでも、残酷な例外でもないこと、彼が幸福だと見ていた人たちも、のがれがたい運命の支配を受けていることを、彼は突然さとった。
14.
愛を探し求めたその時から、愛は我らを求め始める。そして、その愛は我らを救う。
15.
口とスプーンの間に、大きな邪魔者が割り込んでくる。
16.
きっと嵐って、朝日が、そのあとにのぼってくるためだけに、あるんじゃないかなあ。
17.
昔から、「若者文化は馬鹿者文化」と決まっている。年配者から見てまとも(普通)で、おかしなところが何ひとつないというほうが、むしろおかしいのである。
18.
お客様の怒りを感じて、痛みを味わい、それに流されることなく、冷静かつ迅速に対処する。それが、お客様相談室だ。
19.
難しいと言っていたら何もできない。
20.
わしなんかは、自由思想の本家本元は、キリストだとさえ考えている。思い煩(わずら)うな、空飛ぶ鳥を見よ、播(ま)かず、刈らず、蔵に収めず、なんてのは素晴らしい自由思想じゃないか。
21.
人生とは登山である。人生の大きな目標に挑戦する人は、人生の登山家である。雄大な山にあこがれて登ろうとする人と、最初からあきらめてしまう人、遠くから眺めるだけで満足してしまう人がいる。
22.
人は恥じるものが多ければ多いほど、模範的人物だということになる。
23.
数学者の厳密な演繹的推論は、スケッチの基本的技法にたとえることができる。一定の程度までこの技法を身のつけずには、よい芸術家になれないのと同様に、相当な程度の正確さをもって議論を進める能力を持たなけ……
24.
愛が白熱状態の時には、自分に不利なことや、不都合なことでも、相手が喜ぶ顔が見たくて進んでする場合がままある。それはもう、自分にとっては快楽なのであって、無償の愛とはいえないのだ。
25.
世の中にモノを書くひとはたくさんいますね。でも、そのたいていが手の先か、体のどこか一部分で書いている。体だけはちゃんと大事にしまっておいて、頭だけちょっと突っ込んで書く。それではいけない。体ぜんた……
26.
本当に有能な人は、むしろ無能に見える。
27.
困難に打ち克つには、エネルギーを集中させ、人間の潜在能力を引き出さなくてはなりません。それが人々を成功へと推しすすめていくのです。
28.
平等主義は因習的不平等・独断的特権・歴史的不正を除去した後、次には、功績・能力・徳性の不平等に対して謀反を起こした。
29.
生きてゆくためには、仮面の方が便利で、正体がしれているのだ。どうせ一列の仮面はおなじ会社でつくられて、どれをどうとりかえたって平気なのだ。
30.
現代日本人の科学に対する態度ほど不可思議なものはない。一方において科学の効果がむしろ滑稽(こっけい)なる程度にまで買いかぶられているかと思うと、一方ではまた了解のできないほどに科学の能力が見くびら……
31.
芸術の上の良心なんて、結局は、虚栄の別名さ。浅墓(あさはか)な、つめたい、むごい、エゴイズムさ。
32.
人間は、自分がいつ死ぬのか、余命があと何年・何ヶ月・何日なのか、わかったほうが、充実して生きられるような気がする。
33.
出来のよい人間は、選択の原理であり、多くのものをふるい落とす。相手が本であっても、人間であっても、風景であっても、つき合うとき彼はいつも自分を失わない。
34.
人は、自分ができる事をする。それでよいのです。
35.
どーせなら、好きなことで、苦しもう。
36.
若い人がコンプレックスを抱く原因の中には、明らかに経験不足が作用していることもある。新人営業マンは、先輩の営業ぶりを見て、自分にはとてもこんな才能はないと自信を失うケースが多い。だが、先輩と新人の……
37.
生きている以上は有意義に生きなきゃだめだよ。幾つになろうとも、自己を向上せしめるっていう意欲を失ってはいけませんぜ。
38.
(コーチが)日本一の理論を持っていても、その使い方を間違えれば、選手は動かない。
39.
心ざまを丁寧にすることは時間を食う、と思っているのが思いちがいのようだ。(中略)しごとと気持とは違う。つねに丁寧な心ざまでいることに特別な時間はいらない。
40.
群れ立ちて破れかぶれの破れ傘
41.
(小説家は)自分の内部の深淵、いや、本当は深淵でなく浅い水たまりに過ぎないとしても、それをしょっちゅうかき廻し、どろどろに濁らせて、底が見えない状態に保って置く必要がある。底が見えなければ……
42.
朝寝せり幼き跫音(あしおと)階鳴らし
43.
約束は 「生きていたら」の ただし書き(ver.0)
44.
むなしさの中で、欲求は肥大化します。
45.
詩は毒をもて創るべし
46.
世に処するに一歩を譲るを高しと為す。
47.
(キャラクターは)何も言わず、表情も変えず、ただじっとそばにいてくれる。そばにいて、ただじっと見守ってくれる。そして、自分が悲しいときは悲しい気持ちでいてくれる。このように、残念ながら人間にはなか……
48.
物事の判断にあたっては、つねにその本質にさかのぼること、そして人間としての基本的なモラル、良心にもとづいて何が正しいのかを基準として判断をすることがもっとも重要である。
49.
春愁の世にかほばせのほそくあり
50.
信じるとは、永遠の真理に生きることである。それが信仰であり、あなたの信仰の程度に従って、あなたにその成果がもたらされるのである。
51.
明るい性格は、財産よりもっと尊いものである。(ver.0)
52.
あなたの頭の中に出先基地を持つ敵と戦うのは難しい。(ver.0)
53.
古来の大人物は、すべて腕力が強かった。ただの学者、政治家と思われている人でも、いざという時には、非凡な武技を発揮した。小才だけでは、どうにもならぬ。武術の達人には落ちつきがある。この落ちつき……
54.
父母ともに存(そん)し、兄弟故(こ)なきは一の楽しみなり。仰(あお)いで天に愧(は)じず、俯(ふ)して地には(は(=立心偏に乍という漢字))じざるは二の楽しみなり。天下の英才を得てこれを教育するは……
55.
言葉が多すぎる というより 言葉らしきものが多すぎる というより 言葉と言えるほどのものが無い この不毛 この荒野 賑々しきなかの亡国のきざし さびしいなあ うるさいなあ 顔ひんまがる
56.
関西は、正直の文化。ほんねをさらす。自分を笑ってみせる。そんな関西風のライフスタイルを知らず知らずのうちにぼくも身につけたように思う。詩を書くときもそうである。
57.
若くして社会の改造を叫んだ人たち、又(また)は老いてなお愛の福音を説いた人たち、それらの人たちの一生は、必ずしも恵まれたものではなかったが、悲しい失敗によってますます力づけられたその理想は、却(か……
58.
金は知り合いはもたらすが、友達はもたらさない。
59.
人間は、理性が高く尊重に値すると表象する義務のあらゆる命令に対して、自分自身の内に強い抵抗を感じるものだが、それは、その満足が全体として幸福という名で一括されている、自らの欲望と傾向性がもっている……
60.
失われるものを富と呼んではならない。(己れの)徳こそ本当のわれわれの財産で、それを所有する人の本当の褒美なのである。
61.
これだけは伝えたい。絶望してはいけない。君たちには力がある。人生を自由で美しく、素晴らしい冒険に変える力が! 戦え!自由のために。
62.
人生における重要な冒険は、愛すること、愛されること。
63.
頑張ってる姿は誰かが見てる。
64.
天から貰った自分の実力で米塩の資を得る事は、必ずしも富をむさぼる悪業では無いと思います。俗といって軽蔑するのは、間違いです。お坊ちゃんの言う事です。いい気なものです。
65.
恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳。
66.
人をして安心して私を笑わせるために、私もまた、私自身を客観視して共に笑うような傾向も、戒めなくてはならぬ。
67.
神は自(みずか)ら助くる者を助く。
68.
おなかがすいてくると、人間、ネガティブになるんだよ。
69.
(恋愛の)情熱はいつだって破滅的。苦しんで仕事が手につかなくなって、食欲がなくなる。
70.
私達が日常の行為の一面には、自ら奈何(いかん)ともしがたき、また自ら知るところの無いものが有って、しかもそれらの事の多くは無為とか空虚とか平凡とかの言葉に隠されてしまう。
71.
ああ遠い北極圈の氷の上で、ぼんやりと海豹(あざらし)のやうに坐つて居たい。永遠に、永遠に、自分を忘れて、(後略)
72.
軍国主義は、藝術的な文化と折り合うことの困難な思想である。富国強兵の理想からいえば、歌舞音曲はなくてすました方がよい、浪費にすぎない。
73.
演劇固有の魅力は、僅(わず)かな幸福を得んがため、いくたの苦悩に身を震わすにある。
74.
人間自身の存在が「現実」であるならば、現に其(そ)の人間によって生み出される空想が、単に、形が無いからと言って、なんで「現実」でないことがある。実物を掴まなければ承知出来ないと言うのか。
75.
目標に関する決定的なことが一つあります。目標はおおむね自分自身の胸の中に秘めておいてください。目標が達成できたら、誰にしゃべってもかまいません。それ以前は黙っていてください。人に話せば、(疑い・気……
76.
これ(潜在意識に考えを送り込むこと)を確実にやる非常に簡単な方法は、暗示の対象となる考えを圧縮して、すぐ記憶に刻み込まれるような簡単な文句にまとめ、それを子守唄のように何度も何度も繰り返すこ……
77.
人間はなあ、たとえ無駄話でも、日々誰かと会話しないと、心が陰(いん)にこもっていくもんじゃ。
78.
自分というものに 光をあて お知らせいただく そのほかに 宗教というものが あろうか
79.
さくらの夜不意に蛇口が水こぼす
80.
服装や態度が人を作るのではない。出来た人は、自然とその見かけも大いに改善される。
81.
「こんなに辛いならもういいや」と思えば、あなたの人生はそれまで。
82.
雨上がりの緑の木々くらいうつくしいものはないと感じるのは、どうしてだろう。木の葉から落ちる水玉に魅せられるのは、どうしてだろう。
83.
いやな言い方になるが、あえて、自分をへり下るのは、自愛の心をふくんでいる。洗練された語感である。
84.
真の快楽は節制に伴う。
85.
「猫は二次元に対抗できる唯一の三次元だよね」。この多種多様な世界内存在にあって、唯一「萌え」の感情を喚起しうる三次元の存在が猫であるということ。
86.
君子は事来(きた)って心始めて現れ、事去って心随(したが)って空し。(君子、事来而心始現、事去而心随空)(ver.0)
87.
僕が勝つということは相手を殺すということだ、目には見えないかもしれないがどこかで確実に殺している。人を殺さなければ生きていけないのがプロの世界である。自分はそのことに時々耐えられなくなる。
88.
妻というものは、相手(=夫)が黙っていると、こちら(=自分)の理の当然に、相手が屈服していると思う種族である。
89.
私は戦後二十年ぐらい、人にあまり同情しなかったんです。戦争で死んだ人間が一番かわいそうだと思ってたからです。(中略)戦死した人間はものすごく生きたかったんです!死にたくなかったんです!
90.
私が旅に出て風景にも人情にも、あまり動かされたことのないのは、その土地の人間の生活が、すぐに、わかってしまうからであろう。素直に、風景を指さし、驚嘆できる人は幸いなる哉(かな)。
91.
自尊心を失う十八の心得──10.いたずらに自己批判し、自責の念におぼれる。ミスや失敗をすると、自分は駄目だと思い、自分を痛めつける。
92.
本来、民主主義というものは女くさいものである。
93.
贅沢な体験は、心を豊かにする。それから、本物の強みを教えてくれる。本物を知っていれば、感性や発想は自然に本物を求めるようになり、やがて、人となりまでが本物の輝きを放つようになるものなのだ。
94.
朝凪(なぎ)やただ一すぢにあげ雲雀(ひばり)
95.
何か大きなことを成し遂げようと思ったら、まずは大きな夢を見なければ始まらない。
96.
何千、何万って人が困ってる。ここで頑張らないでいつ頑張るんだい!
97.
【ブスの25カ条】 25.存在自体が周囲を暗くする
98.
建て前を排し、本音をぶつけて燃焼し尽くせ。
99.
雨の中雲雀(ひばり)ぶるぶる昇天す
100.
人間は、自分の能力にふさわしい対価を得ているときがいちばん幸福なのだ。それ以下でもそれ以上でも不幸になる。分相応がいい。
101.
恋愛というのは、相手を所有したいと思ったとたん、相手に見事に支配されてしまう。
102.
生きること、日常のすべてを、他の人たちと同じようにしてはいませんか? たった一度しかない人生を、一つ一つ、無意識に概念に操られているならば何んてもったいないことか。そのことを気づかぬかぎり、……
103.
ノーベル賞を受けたということで、特別な頭を持っていると思われるかもしれないけれど、持っているわけではないんです。努力はしましたが。
104.
現象には必ず理由がある。(ver.0)
105.
尊敬とは常に奇蹟である。
106.
僕は突然、生存の歓喜にうち顫(ふる)える。生きること、生きていること、小鳥が毎朝、泉で水を浴びて甦(よみがえ)るように、僕のなかの単純なもの、素朴なもの、それだけが、ただ、僕を爽やかに……
107.
この線路は ここから 無限につづいているが 途中の駅で いちど乗り換える
108.
幸福というものはある永続的な状態なのであって、それはこの世では人間にあたえられないものらしい。地上ではすべてがたえまない流れのうちにあって、なにものも不変の姿をもつことはゆるされていない。
109.
天下になくてはならぬ人となるか、あってはならぬ人となれ。(ver.0)
110.
相手を思いやる心がキャッチボールの中にある。
111.
現実に対して目をつむることはできても、記憶に対して目をつむることはできない。
112.
目を開けて、見るだけでよかった。耳を澄ませて、聴くだけでよかった。どこにでもない¥。この世の目ざましい真実は、いつでも目のまえの、ありふれた光景のなかにある。
113.
私たちがふたたび騙されて戦争にまきこまれないためには、よりいっそう巧妙に仕組まれてくる新しいからくりを見破るだけの眼力をそなえなければならない。
114.
政府がちょっと手を貸せば、どんなに馬鹿げたことでも大多数の国民が信じるようになる。
115.
華やかや吾をつつみて舞ふ落葉
116.
うしろ手に花野夕山(ゆうやま)旅を閉じ
117.
大きくなるのは素敵だけれど、大人になるのは悲しいことだ。
118.
迷っている間は、まだすべき時ではない。
119.
知性が勝ち過ぎて、冴え返っている作家は、どうしても一般の読者から敬遠され易い。悧巧(りこう)すぎる人間には親しみ難い様なもの。
120.
孤独とは他人を拒否することではなく、他人を他人として受け容れること。だからこそ、愛することのありのままの姿は、孤独なんだ。(ver.0)
121.
幸福感を育てなさい。ユーモアのセンスを磨きなさい。それは人として最も魅力的な長所です。
122.
ときに国の意志は、個人に自己犠牲を強いる。そして、その自己犠牲の極みが、ひとりひとりの国民の「命の提供」ということになる。その一番わかりやすい形が戦争である。
123.
田薗(でんえん)の趣(おもむき)さらにおぼろ月
124.
見ることと感ずることを知る者は、至る所に常に賛美すべきものを見出すだろう。
125.
社会のひずみは、脆弱なところにこそ露出する。端っこの弱者としての少年には、時代が見て見ぬふりをしている弱点が浮き彫りになりやすい。貧困¥。差別¥。いじめ¥。格差¥。自堕落のゆがみが、少年事件を通じ……
126.
浪費家はサタンの兄弟である。
127.
生くることにも心せき、感ずることも急がるる。
128.
法師蝉横臥のわが背に沁む
129.
最初の事業に固執することなく、時代に対応して正しく変化し続ける、こういう企業が生き残るのだ!
130.
反省している間はものごとは前に進んでいかない。
131.
死ねばすぐ大むらさきともつれたく
132.
疑いを持つことから、知恵や知識が広がる。
133.
不易(ふえき)を知らざれば基(もと)立ちがたく、流行を知らざれば風(かぜ)新たならず。
134.
弟子を知ること師に如(し)かず。
135.
干傘(ほしがさ)のをとこのにほひ朝曇
136.
日本の法律は、(扶養控除によって)無業の主婦の「妻の座権」を守ることで、逆に女が無業でいることを奨励しているのである。
137.
私たちに必要なのは規律ではなく、自律なのである。
138.
ヘイトスピーチに人は傷つく それが自分に向けられたのではないと分かっていても
139.
大人の無邪気は邪気ですよ。
140.
春の夜の秋より長し草の庵
141.
俺が目指してきたのはファインプレーではなく、スーパープレーだったね。
142.
男は気持ちで年をとり、女は容貌で年をとる。
143.
親の姿勢は子供の生きた教科書である。
144.
未熟ということは大切なんだよ。僕だって未熟。天狗になったらおしまいだよ。
145.
憶(おも)い出にもたれて錆びる冬の斧
146.
いわば切れ字によって切った言葉のすき間にこころの世界の入口が開けている。間(ま)とは単に時間的、空間的なすき間であるのではなく、多分に心理的なものなのである。
147.
幸せは 妻と二人の 冷奴
148.
老人のかたちになつて水洟(みずばな)かむ
149.
「たかが骨のために、なして、ひとは高いゼニ出して墓を建てるんじゃろうのう……」 「忘れられたくないからだよ、たぶん」 「人間いうんは弱いもんじゃのう」
150.
損をすると、罪を犯すようになる。
151.
魚のごと息して梅雨の底にあり
152.
問題解決の失敗は、因果関係が存在しないにもかかわらず、存在すると錯覚して手段を構じるときに起こる。
153.
肉体と霊魂ということについて、僕が考えていたのは、肉体があって、そこに霊魂とか心とかが発生するというものではなく、霊魂が肉体という衣を着る、というものだった。(中略)だから、霊魂が虫という衣を着た……
154.
あなたは牢獄から出ている、鳥かごから出ている。あなたは翼を広げることができるのだ。そうすれば、空全体があなたのものだ。
155.
借り手は貸し主の奴隷になる。
156.
良い怒りとは、自分のモチベーションにつながる怒り。自分を高めようと発奮する動機付けですね。悪い怒りは、恨み辛みなど、他人を貶めようとする怒りです。
157.
幸せな者は寛容を、不幸せな者には哀れみを。
158.
好きなものには溺れなさい。役に立つかどうかなんて後回しでいいから、とことん好きになって味わい尽くすこと。
159.
嘆き苦しむ人に同情を寄せるのは人の人たる所以(ゆえん)でございます。ましてや、辛い目に遭い、他人から慰められたことのある人においては、他人をいつくしむの情は一層顕著であってしかるべきでは……