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自分の人生を変えるような本を選ぶ方法は、選びすぎないことです。
中谷彰宏[なかたに・あきひろ]
(著述家・プランナー、1959〜) 《 人生 》
皆さんは、本を選ぶ際、どんな基準で選びますか?
「話題の本」や「人に勧められた本」という場合もあるでしょう。 しかし、たいていは自分の好きな著者の本や、好きなジャンルの本が多いのではないでしょうか。 ■確かに、自分の好みや価値観・趣味に合った本を読むと、素直な気持ですらすら読めるので、とても気持ちがいいはずです。 自分自身を再肯定することにもなるので、一種の癒し効果があります。 落ち込んだり、自信を失ったときにはよいでしょう。 ■しかし、自分の好みや価値観・趣味に合った本には、「人生を変える力」は残念ながらありません。 おそらく何十冊、何百冊読んでも、人生を変えるほどの「新たな発見」「新たな考え方」は得られないでしょう。 ■ところで、「人生を変える」とは、どういうことでしょう? それは、自分のこれまでの生き方を、別の生き方に変えることです。 そして、「生き方を変える」とは「自分を変える」ことです。 より正確に言えば、「人生観を変える」というべきかもしれません。 考え方が態度・行動を生み、人生を形作るのです。 あなたの人生観が変わらない限り、自分自身も、生き方も、人生も、何も変わりません。 ■では、「人生観を変える」にはどうすればよいでしょう? 「人生観を変える」には、異なる人生観に触れるしかありません。 その時の驚き・感動・憧れ・反発心などによって、自分の中に新しい人生観が生まれるのです。 ■現実社会で直接色々な人生観に触れることができれば理想的です。 しかし、時間的に困難です。 しかも、身の回りにいる人たちの人生観は、バラエティに乏しいのが現状です。 生活している環境が似ていれば、人生観が似てくるのは当然かもしれません。 だからこそ人はなかなか、人生観を、生き方を、そして人生を変えることができないのです。 ■そこで、本の出番です。 本ならば、居ながらにして、短時間で(本を読む時間はかかりますが)、多くの多様な人生観に触れることができます。 では、「人生観を変えるような本」に出会うにはどうすればいいのか? それは、これまで読んだことのないような種類・ジャンル・著者の本を片っ端から読んでみることです。 自分の好みや価値観・趣味に合うような本は、あえて外してみるのがいいでしょう。 ■これまで「人生観を変えるような本」に出会えなかったのは、自分好みの本ばかり選んでいたからです。 自分好みの本というのは、現在の自分の人生観に似た本ということです。 これでは、「新しい人生観」に出会えるわけがありません。 これで、「読む本を選びすぎない」ことの大切さがお分かり頂けたと思います。 ■考えてみれば、これは人間関係についても言えることですね。 付き合う人間を選びすぎていると、自分の人生観が磨かれません。 自分と全く違う人生観の人は、時に大きなストレスになりますが、同時にいい刺激にもなります。 もしかしたら、明日会う人が自分の人生を大きく変えてしまうかもしれない。 そう思うと、人との出会いが楽しくなってきます。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( いまえよしとも )
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( 漫画『ラキア』 )
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