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私には貧乏を誇るなんて
厭味な、ひねくれた気持はない。 どうかして、 たっぷりとお金を残したいものだと、 いつも思っている。 恒産があれば恒心を生ずるという諺をも信じている。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『金銭の話』 〈全文〉
私には貧乏を誇るなんて 厭味な、ひねくれた気持はない。 どうかして、 たっぷりとお金を残したいものだと、 いつも思っている。 恒産があれば恒心を生ずるという諺をも信じている。 __ Link __ 貧乏人根性というものは、 決していいものではない。 貯金のたくさんある人には、 やっぱりどこか犯しがたい雅操がある。 個人の品位を保つ上にも 貯金は不可欠のものである。 __ Link __
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