〈全文〉人々は平等に権利を与えられている。
権利はこれを要求して、はじめて与えられるのではない。
__ Link __しかしながら、権利はつねに、社会公共のためにのみ存在する。
社会生活は、人類相互の共同責任を要求するところに、人々の権利が無限に確保されていることが考えられる。
ゆえに非公共的なことに権利の存在する場合は、必ずさびしい争闘を惹起(じゃっき)せずには措(お)かないのである。
救いもまた、人々の欲求のために存在するのではない。
一切のものすでに救いの光のなかに在(あ)るのである。
__ Link __祈りによって、救いを要求するのではない。
みずからが、救いの光明のうちに在るよろこびを、如実に体験するところに、久遠の救いの実在が知られる。
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