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名言格言辞典
[ 名言 ]
目前の事実に対して、あまりにも的確の描写は、読むものにとっては、かえって、いやなものであります。
[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 『女の決闘』 [ テーマ別名言 ]
《 文章の書き方の名言 》
[ テーマ別今日の名言 ]
[ 全文・続き ]
〈全文〉
少しでも小説を読み馴れている人ならば、すでに、ここまで読んだだけでこの小説の描写の、どこかしら異様なものに、気づいたことと思います。 一口で言えば、「冷淡さ」であります。 失敬なくらいの、「そっけなさ」であります。 何に対して失敬なのであるか、と言えば、それは、「目前の事実」に対してであります。 目前の事実に対して、あまりにも的確の描写は、読むものにとっては、かえって、いやなものであります。 殺人、あるいはもっとけがらわしい犯罪が起り、其の現場の見取図が新聞に出ることがありますけれど、奥の六畳間のまんなかに、その殺された婦人の形が、てるてる坊主の姿で小さく描かれて在ることがあります。 ご存じでしょう? あれは、実にいやなものであります。 やめてもらいたい、と言いたくなるほどであります。 あのような赤裸々が、この小説の描写の、どこかに感じられませんか。 この小説の描写は、はッと思うくらいに的確であります。 [ ランダム名言 ]
1.
優秀な人間がまずい計画の欠陥を修正することはできても、その逆はまず不可能である。 (ローランド・シュミット) 2. 相手と意見が食い違う時は、敵意をむき出しにしないで、相手を敬愛している気持ちを、表情にも行動にも言葉にも表すよう、努めることだ。 (ポール・ダグラス) 3. 私は多年、一つの戒めを守っている。それは、いつでも新しい観察や考えに接した時には、即座にそれを書きとめておくということである。 (チャールズ・ダーウィン) 4. 戦争が最高の解決策なんて とんでもないわ。この前の戦争で勝った者は誰もいなかったし、この次の戦争だって、誰も勝ちはしないのよ。 (エレノア・ルーズベルト) 5. 兄弟(けいてい)は左右の手なり。 (『三国志』) 6. 道がなければ、自ら、道を開かん! 7. 夢は、目標の先にある。 (萩本欽一) 8. あなたが毎日行う、「必要最小限」のことは、やがて、あなたが出来る「最大限」のことになります。 (ポール・マイヤー) 9. 行詰まって 身動きできなくても いつか ほぐれて みな 動きだす (榎本栄一) 10. 人の一生とは、その人が人生をいかに考えたかである。 (アウレリウス) ![]() |