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[ 名言 ]
ひとたび生きがいをうしなうほどの悲しみを経たひとの心には、消えがたい刻印がきざみつけられている。
それはふだんは意識にのぼららないかもしれないが、他人の悲しみや苦しみにもすぐ共鳴して鳴り出す弦のような作用を持つのではなかろうか。
もしそこにあたたかさがあれば、ここから他人への思いやりがうまれうるのではなかろうか。

[ 出典 ]
神谷美恵子[かみや・えみこ]
(ハンセン病患者の治療に生涯を捧げた精神科医、1914〜1979)
『生きがいについて』

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