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101.
豚になるかもしれないから、
豚にならぬよう気をつけて、
なれないことは判(わか)っていても
天使にあこがれ、
誰しもが持っている「狂気」を
常に監視して生きねばならぬ。
……
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(
渡辺一夫
)
(
Watanabe Kazuo
)
102.
くもりない澄んだひたいに
ふしぎを夢見るまなざしをした子よ
時はとびすぎ ぼくはきみの倍ほども
生きてしまったけれど かまうものか
きみのかわいい笑顔が歓迎してくれるさ
愛をこめて贈るお伽(とぎ)ばなしを……
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(
ルイス・キャロル
)
(
Lewis Carroll
)
103.
(これという人に知り合ったとき贈るために、買いためておいた本を贈る行為は)
普通に本屋で買って渡すのとは
こちらの思い入れも違う。
単にお薦めの本を読んで欲しいという以上の気持ち、
すなわち、それを贈ることが
相手の運命への特別な関与になることを
密かに夢みてしまうのだ。
……
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(
穂村弘
)
(
Homura Hiroshi
)
104.
人は美しい者を見ると
過剰に期待するものです。
手の届かない者であってほしいと願い、
その通りだったら安心して、
ますます憧れます。
だけど、意外に粗末で冴えないと知るや、
感嘆を蔑(さげす)みに変え、
羨望を嫉妬に転化させるのです。
(
桐野夏生
)
(
Kirino Natsuo
)
105.
今日、「実力主義」という言葉は、
アメリカの実力主義社会などという具合に、
憧憬(しょうけい)の対象にすらなっているようであるが、
わが国の歴史に即して考えれば、
それは戦国・乱世を恋い、憧れることだ。
……
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(
谷沢永一
)
(
Tanizawa Eiichi
)
106.
一昔前に比べて、
生活のための条件は格段によくなっているが、
その分だけ幸福感が増したわけではない。
かえって、昔の不自由な生活に憧れを感じることもある。
……
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(
國方栄二
)
(
Kunikata Eiji
)
107.
子どもは、高いものにあこがれ、
自分をそこまで成長させよう、前進させようと
ひたむきに願っています。
身の程を忘れてと言いたいほど、
伸びよう、伸びたいと思っています。
……
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(
大村はま
)
(
Oomura Hama
)
108.
神性は誰にでもひらめく
ただそのまぼろしの
瞬間にして消滅するを悲しむ
神性がかくるれば
すぐに獣性が現れる
神的傾向をもつか
獣的傾向をもつか
聖賢と凡俗との分かるるところ
そこに人間の努力がある
清い気高いあこがれをもって
神に似るまで進もうではないか
(
後藤静香
)
(
Gotou Seikou
)
109.
愛情も憎悪も尊敬も、
いつも唯一無類の相手に憧れる。
あらゆる人間に興味を失う為には
人間の類型化を推し進めるに如(し)くはない。
……
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(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
110.
〈幸福〉なんて実は
空の虹を自分の手で握りしめたいあこがれであり、
仮想の標的ではないのか。
この疑問を持ったとき、
私は方針を決めた。
自分自身のどんな問題を考えるにも、
〈幸福〉という言葉はもう用いない。
……
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(
むのたけじ
)
(
Muno Takeji
)
111.
親の背中は
大きくたくましく、
大人の貫禄(かんろく)を感じさせるものであってほしい。
そうした背中を見るからこそ、
子どもは大人になることの
あこがれと覚悟を固めながら、
自分なりの大人のなり方を探り当てていくのだ。
(
斎藤茂太
)
(
Saitou Shigeta
)
112.
わたしは発狂に憧れてるの。
でも、もう発狂してるかもね。
だって自分のこと正常だと思ってるんだもん。
(
島田雅彦
)
(
Shimada Masahiko
)
113.
人が四十三歳にもなれば、
この世に経験することの多くが
あこがれることと
失望することとで
満たされているのを
知らないものもまれである。
(
島崎藤村
)
(
Shimazaki Touson
)
114.
あれはいつのことだったかしら
夢が消えてしまった夜は
すぐに涙出てこなくて
なぜか涙出てこなくて
こんな映画のシーンに昔
ずっと憧れてはいたけれど
( 作者不詳 )
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