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1.
若い時は誰でも、健康、力強さ、敏捷さと多くの魅力を持っているが、一方では生意気で見栄坊で軽薄で、慎みが足りないと言われる。だがある年齢に達すると、思慮、節度、分別、経験が伴い、人から尊敬……
2.
女の幸せなんてものはね……などと切り出される意見あるいは忠告みたいなものが役立つということは一切ありません。言い訳の練習にはなります。
3.
じぶんを他人のあいだで分類するというのは、じぶんが衰弱しかけている信号なのだろう。でも、あなたでないとだめだ、というふうに愛してくれるひとが出現すれば、ひとはそんなタイプ分けがとたんにつま……
4.
「生きることは食べること」の言わんとしていることは、「生きることを充実させること」が人間の最終目的であり、それを実現する上で、「食べることを充実させること」は特に有効な手段であるということだ。「食……
5.
陰気くさい、嘆きの溜息(ためいき)が四方の壁から聞えている時、自分たちだけの幸福なんてある筈(はず)は無いじゃないか。
6.
もし、知識を「ほんとうの知識」として獲得できるとすれば、知識を獲得することが同時に反知識、非知識、あるいは不知識というものを包括していくことなんです。
7.
言葉とは何を言うかではなく、誰が言うかに尽きる。その誰がに値する生き方をしたい。
8.
足りないなんて、いうな。気がついていないだけだ。
9.
遅れず、休まず、働かず。
10.
雁去って潭(ふち)は影を留めず(雁去而譚不留影)(ver.0)
11.
てめェのペースでやりゃいいんだよ。「自分」を殺すな。
12.
見えない敵にとりかこまれてるってことを、一瞬たりとも忘れちゃだめだぞ!
13.
(ビジネスの)最初のうちは、持てる限りの経験とノウハウを安全確実で手堅いものにつぎ込んで、投資した資金が確実に4倍になって戻ってくるようにした方がいい。
14.
副社長まではゴルフで言えば、フロントティでプレイしているようなものですが、社長はバックティ。もう、後がないんです。
15.
散文は多くの人に伝わることを目的にするので、個人が感じたこと、思ったことを、捨ててしまうこともある。個別の感情や、体験がゆがめられる恐れがある。散文は、個人的なものごとをどこまでも擁護す……
16.
ある作品の解釈、テンポの選択、抑揚や楽曲のキャラクターといった概念についての考えは、一般的な価値観や基準では、語りえないほどに、各々(おのおの)に(=演奏者によって)異なっています。偏見や個人……
17.
仕事でも何でも、自分の頭で考え、自分で計画を立て、自分の足で走り出さなければ、人に先んじることはできない。
18.
湧き立ちて静けさつのる泉かな
19.
すべての夢には、それを実現する力が眠っているのです。あなたという土壌の中にその種は眠っています。それが発芽して花開くかどうかは、あなた次第です。
20.
我々が他人を知ろうとする時は、必ずや自分に理解しやすいような秩序づけを意識的、無意識的にする。
21.
イメージは自分で創るものです。他人のイメージを借用して自分のイメージらしく見せかけるようでは、本物の俳人になれないでしょう。
22.
患者が死ぬと、医者が殺したことになり、患者が回復すると、聖者が救ったことになる。
23.
核家族は、人類社会の中で時代や地域を超えた普遍的な社会集団である。
24.
水が濁ると、釣り人が得をする。
25.
資金開拓とは、NPOの使命が支持するに値するがゆえに資金を拠出するという、支持者を獲得する行為である。資金を拠出することによって活動に参画する仲間を開拓することである。
26.
軽く見られるより、重く見られよ。
27.
悪意を持ってはいけない。人間を支配しているのは善なのである。お前が残す愛で、自分を後世に伝えるモニュメントとしなさい。
28.
嘘は全くいやしいものであって、よしそれが神の偉大な御仕事をたたえるものであれ、神の神性から優美さをうばうに足る。
29.
月に行こうという目標があったから、アポロは月に行けた。飛行機を改良した結果、月に行けたわけではない。
30.
質的な世界に住んでいる人種には、量的世界の欠乏症からくる悩みはほとんどないのではないだろうか。
31.
家来の善きも悪しきも、また主人たる者の心なり。悪しき主(あるじ)には悪しき家来あり。
32.
麦秋や仰ぎ見ること多きころ
33.
間違いなく、いまこの国は、歴史の分水嶺にさしかかっています。権力が、時の政治・外交の舵をどう切るかによって歴史の流れが大きく変わります。それをしっかりと監視するのはメディアしかない。
34.
読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。本を開いた瞬間から、そこには送り手と受け手がいて、最後のページまで双方の共同作業が続いていくからである。
35.
速断せずに期待しながら見ていることによって、今までわからなかった可能性が明らかになる。
36.
あなたの発言を失言と受け取るか、ユーモアと解釈するかは、相手が決定する。
37.
たとえ 空が どすぐもりでも ええように いつも自分で晴れとけ 空にたよるな 空は空
38.
結婚しているのに子どもがいない状態で、それなりに長い間暮らしていると、観察されているなと思う。直接言ってくるのではなく、少し離れたところから見られているような感覚。
39.
本当に力強くなるためには人は孤独をくぐり抜けなければならない。
40.
市民権を与えられないスラング、やくざたちの隠語は、言葉のアウトローである。
41.
ギリギリには2つしかない。ギリギリアウトか、ギリギリセーフか。
42.
人間の存在というものの根本的価値を、自然的な人間に求める。
43.
人間は神様ではないから、すべてをお見通しのような器用なことは到底できない。あっちへぶつかり、こっちへぶつかり、人に叩かれたり、柱へ頭をぶつけたりしながら、手さぐり足さぐりで前へ進んでゆ……
44.
年の夜やもの枯れやまぬ風の音
45.
何かして何か汚して年始まる
46.
人間というものが、とひとくちに言っては申しわけないので、私というものが、どのくらい愚か者であるか。
47.
リストラとは削ることではありません。やめることです。(中略)真のリストラとは、やめること。そこにあるものを失(な)くすことです。
48.
ようは、いま何をやっているかだ。
49.
わがやどのいささ群竹(むらたけ)吹く風の 音のかそけきこの夕(ゆふべ)かも
50.
笑いは緊張を解いて、安堵感をもたらす。だがそれはたいていの場合、(絶望的な事態の)当初のショックが収まってからのことだ。その時が来るまでは人は笑えない。そして解放されない。しかしひとたび「笑いどき……
51.
経営者としては、人格者ほど危ういものはない。
52.
社会の不完全さに対するしたり顔の諦めほど軽蔑すべきものはない。
53.
各人にそれぞれの一つの役目が存在するが、だれにとっても、自分で選んだり書き改めたり任意に管理してよいような役目は存在しない。
54.
王の姿に似せて世界は形作られる。
55.
本当の自分に根差した目標を設定できない場合、その目標に対して、動機が希薄になってしまう。結局すぐにあきらめてしまう。そのあきらめてしまう原因は、目標が偽りのものであるからだけなんだが、ほとんどの人……
56.
占星術は、占星術師たちのまったく知らない精密科学である。
57.
人間は因縁を切り離して突然新しいものはできない。
58.
苦しみを解消するには時間がかかる。その前に大切なのは和らげることである。
59.
人を傷つけるものは三つある。悩み、いさかい、空の財布。そのうち空の財布が最も人を傷つける。
60.
ぐずぐずしていることは、時間を盗まれているに等しい。
61.
結婚生活で一番大事なのは何かと聞かれたら、ユーモアと答えます。夫婦の間のごたごたを笑いに紛らすことができないとしたら、まさに悲劇です。他人と一緒に暮らしていると、うんざりさせられるようなことばかり……
62.
足るを知れば福人(ふくじん)。
63.
教育には、明らかに2つの種類がある。ひとつは、いかに生計を立てるかを教えるもの。もうひとつは、いかに生きるかを教えるものだ。
64.
自分の好きなことをしたら、自分の選んだことだから、責任を持たなきゃいけない。泣き言を言っちゃいけない。
65.
もともと人間は虫や木と同じように生き、黙って素直に死ねばいいのかもしれない。
66.
反知性主義というのは、欲求不満に陥ったおやじ達が野放しにする妄想的な世界観だとしか思えないが、欲求不満になる人間は、考えてみりゃ、まだ頭を外に向けてるんだな。自分の目を外に向けなくなったら、もう無……
67.
不安になったり、憂鬱な気分になっている時は、未来の取り越し苦労、暗い過去、怒り、恨み、必ず何かにこだわり続けている時です。そういう時は忘れ上手になること。考えないよう努力すること。心の中からきっぱ……
68.
一つのイデオロギーが成熟しきって国家全体を統一したときこそ人間の堕落が始まるにちがいないし、芸術家の使命であるべき拒否(ノン)の対象を見失いがちになるにちがいない。
69.
放縦(ほうじゅう)な生活をしている者は、かならずストイックな生活にあこがれている。そうして、ストイックな生活をしている人を、けむったく思いながらも、拒否できず、おっかなびっくり、やたらに自分を卑下……
70.
作家は功利的目的を目指す事は出来ない、目的を所有するのみだ、丁度人の目指す幸福なんてものが世の中にはない様に、人に所有された幸福だけがある様に。
71.
自我の意識は個人から 集団社会宇宙と次第に進化する この方向は古い聖者の踏みまた教えた道ではないか
72.
私は手でさわれない過去の事象を証拠物件にして現在を推理しようとする歴史主義者たちを信用しない。「行く」という行為は在りうるが「帰る」という行為はありえないのだ。回帰するやつは、みんなくた……
73.
空(むな)しい欲望を満足させるために君が今日まで注いで来た努力の半分でいいから、それらの欲望からの脱却に注いでみるがいい。そうしたら君はまもなく、そのことによってはるかに多くの平安と幸福とを獲得で……
74.
正直な人間とは、受けるべきでない金(かね)と賞讃を受けない人のことである。
75.
労働──つまり経済活動──が世界の歴史に姿をあらわしたのは、人間が土地から自然発生的に生じたものを糧とするにはあまりにも数おおくなってしまった日以後のことにほかならぬ。
76.
富は、足るを知るにあり。
77.
みずからの悪をかえりみ得ないものは、ともすれば自我の小善を高ぶりがちである。
78.
各自その性格に身をゆだねれば、それに抵抗するための無用な努力から免れる。
79.
人類は、向きを変えて引き返すにはあまりにも進みすぎてしまったし、立ち止まるにはあまりにも速く動いている。
80.
焼き芋を月を分け合うように割る
81.
厳しい外見にも関わらず、本当はいい意味でセンチメンタルなんだ、日本人は。いや、あまりにセンチメンタルだからこそ、守備が堅いのかもしれないね。
82.
自分の値打ちは自分で、自分たちで決める。
83.
資本主義が「家父長制」と不純に結びつくことで、男が家族全員を養う賃金(資本にとっては不合理な)を支払われ、女を家事労働に閉じ込めることが可能になった。
84.
友情。信頼。私は、それを「徒党」の中に見たことが無い。
85.
公式などというものはこの世にない、断じてない、これこそ俺が重ねて来た結論だ。
86.
月見して如来(にょらい)の月光三昧(ざんまい)や
87.
ああ、人間の生活には、喜んだり怒ったり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは人間の生活のほんの一パーセントを占めているだけの感情で、あとの九十九パーセントは、ただ待って暮……
88.
なにか暗い世界に引きこまれ、落ちていくような気がする、その暗い世界は人間が死後、すいこまれていくあの涅槃(ねはん)のようなもの、考えることも、苦しむこともなくただ眠ることのできる涅槃に似ていた。
89.
人間は論理でものを考え、感情で動くんだよ。
90.
客観写生は、季題と心とが一つになるように対象を観察し、句を案ずることである。
91.
惣(そう)じて器用だてをする者は不器用にて、分別(ふんべつ)だてをする者は無分別者なり。とかく手の外(ほか)を致し、下より積(つも)られぬのが誠の大将なり。
92.
大鯉を料(りょう)りて盆のならず者
93.
春といふだけで旅路の華やげる
94.
地上がすべて墓場となりひつそり閑となつたとき、人間には夢でをはつた平等の精神が、実現する。
95.
せっかく大学へはいって、そのくらいのこと(=生半可な学問と真の学問との区別くらい)を学ばない連中は、なにも大学生でいる必要はない。即座に退学し、別の人生を進んだほうがよほどよい。
96.
春菜束(はるなたば)購(あがな)ふ裏返しうらがえし
97.
晩夏ながし一木一草なく住めば
98.
学問がない、体が弱い、これも常識的には短所と考えられている。けれども、私の場合にはそのことが幸いして、成功できた。とすれば、それはむしろ長所であったと言えなくもない。
99.
プロは「読者が読みたいもの」を書き、アマチュアは「自分が書きたいもの」を書く。
100.
(表現者にとって)大事なのはね、ワンカットだけなんだ。ワンカットだけで生きることで生きてんの。絵描きでも物書きでも、そのワンカットでね、その人がそこで生きていればいい。それが素敵だというものならいい。
101.
土用太郎一日熱き茶でとほす
102.
ふつうの子供は、先生や親のすすめることばかりする。苦しいことを優先するんですよ。まるでね、幸福菌に感染しないよう予防注射でも受けたかのように。ストレスが怒濤のように襲ってくるような、幸福でない職業……
103.
優れた上司はただ部下を雇うのではなく、同志を手に入れる。
104.
伊予人(いよびと)に伊予柑(いよかん)食(ぐ)ひの下手もゐて
105.
戦争について考える場合に、もっとも重要なのは「情念」の問題である。現代のように、科学兵器の進歩が前のめりになっていっても、戦争をする当事者は「国家」や「政府」ではなくて「兵隊」なのだ。
106.
外見がどんなに美しくても、自分に関心を持ってくれない人に対しては、人は次第に魅力を感じなくなる。一方、外見はぱっとしなくても、自分に関心を持ってくれる人に対しては、人は次第に魅力を感じるよ……
107.
国家とは、ある一定の領域のなかで、レジティマシー(=正当性・合法性)を有する物理的な暴力行使の独占を要求する(そして、それを実行する)人間の共同体である。
108.
山がマホメットの所へ来ないなら、マホメットが山の所へ行く。
109.
これからの企業における出世というのは、上が選んだ人間が出世するのではなく、成功した人が指導的な立場になるという出世です。そのためには徹底的に自分を磨き、創造的な人間として他と競争していくしか……
110.
芸能における伝統と俳句における伝統と、これは全然違うと思うんですよ、ぽくはね。つまり芸能は昔のままで伝えていくのが伝統でしょうけれども、俳句は文学ですから、これはどうしても創造していかなくちやなら……
111.
一番わかっているようで一番わからぬこの自分
112.
蟇(ひき)ほども歩まず山に親しむよ
113.
人の一生における最善のもの、それは、誰の目にも触れない、誰の記憶にも残らない、愛と思いやりのこもった、ささやかな行為。
114.
奴隷はその鎖を愛する。
115.
人間が根源的であればあるほど、不安はそれだけ深い。
116.
小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。明日の朝、自分は死ぬかもしれない。その覚悟なくして、どうして今日書く一行に力がこもるかね。
117.
その時点では実現不可能なことをまず言ってみる。
118.
とり込めるもの取り込んで待つ夕立
119.
両者が勝つ──(交渉では)両方の陣営が、それぞれ妥当な成果を得たと感じることが大切なのです。
120.
一冊にこめられた著者の思い、編集者の願い、製本者の尽力。これらが結集した書籍であるから、書籍の気──「書気」はすごいものがある。こちらの体力気力が整っていないと当てられる。
121.
もし同年代や年下に、好きな男性がいるなら、苗字や名前で呼び捨てにしちゃ駄目だよ。「君付け」にするか、「君(きみ)」って呼ぶんだ。そしたら、男なんてイチコロさ!
122.
どんな人でも、気楽な境遇に座ると、自分の欠点を暴露するものだ。強き者は為すべからざることを為し、弱き者は為すべきことを為さないものだ。
123.
芸術の世界では、悪徳者ほど、はばをきかせているものだ。
124.
高い塀の上を歩いている猫が、突然、別の動物になろうとしたら、塀から落ちてしまうリスクが高まります。猫が猫であることによって、つまり、あるがままの自分でいることによって、塀から落ちるリスクが低くなる……
125.
高貴な人間は、名が実(じつ)を上回ることを恥じるものだ。
126.
美人の隣に座るというのは、人間の自然な動作なんですよ。
127.
自尊心は、私たち人間がより良く生きていくための最高の宝です。
128.
この世は、思った通りになるのだそうで。思った通りにはならないよと思っている人が、思った通りにならなかった場合、思った通りになっているので、やっぱりそれは、思った通りになっているのだそうで。
129.
完全に「他者のため」という動機だけで良心が生じるわけではない。他者に承認されたい、他者と共に生きたい、という「自己のため」の動機も当然あるだろうし、あっていいと私は思う。そうでなければ、……
130.
形式にこだわるには、人生は短すぎる。
131.
人生とは石切り山みたいなもので、そこから型を取り、ノミで削り、人物を形成するのです。
132.
ちょっとぐらいボケたって、「もう余計なことは覚えないことにしてます」って、すましていたらいいと思います。
133.
人は自分より少し不幸な人間が好きなのだ。
134.
民主主義とは、人民の、人民による、人民のための脅しにすぎない。(ver.0)
135.
偽善だっていいじゃないですか。少なくとも「偽善だ」と非難して何もやらない人より、他人に優しくできる人がいれば、その人の周りは幸せになります。そういう人が増えていけば、社会はずっと良くなっていきます。
136.
死は素(す)なのである。
137.
苦しみを経験しない人間は、本当の意味で大人になることはできないよ。苦しむというのは実はとても大事なことなんだ。
138.
そういう信仰家という者は世間にたくさんあるものだよ。外では悪いことを仕て来ながら、家へはいるとすぐお念仏。眼では悪魔のすることを捜しながら、お寺へ来ればすぐお念仏。人を撲(なぐ)っても、後でお念仏……
139.
人間というのは、本当に静なるものをやるには、(自分の)中に強烈なものを持っていなければならない。反対に、本当に強烈なものをやるには、(自分の)中が静まりかえっていなければならない。
140.
(コメディアンは)「それを言っちゃ駄目」っていう言葉を、パッと他の言葉に置き換えられるようになって一人前。その次に、(ユーモアの)カーブのしなり方を自由自在に変えられるようになれば名人。
141.
ごめん! 僕は、自分の興味のあることにしか、興味がないんだ!
142.
人間は安泰(あんたい)の中に満足を見出すべきである、と言っても無駄である。人間に必要なのは行動である。そして、もし行動が見つからない時には、人間はそれを創り出すであろう。
143.
陽気でいることは、一種の礼儀です。
144.
忽(たちま)ちに尾がしら焦ぐる目刺かな
145.
酒を昔からスピリットとも呼んでいたのは偶然ではないのかもしれない。アルコール中毒者は精神(スピリット)の渇きが他の人よりも激しいのではないか。アルコール中毒とは精神的不調というか、むしろ精神状態を……
146.
人に接する時には、その人にふさわしい接し方がある。
147.
選と云(い)ふことは一つの創作であると思ふ。少くとも俳句の選と云ふことは一つの創作であると思ふ。
148.
天井が高いこと。暗すぎず、また明るすぎないこと。立ったままならば、よく使いこまれたカウンター、テーブルならば、磨きこんだ古い木のテーブルに、坐り心地のいい木の椅子があること。(中略)目をあげて、奥……
149.
私は“管理者”という言葉を好まない。管理者はまず自分を管理せよ。そうして、部下のひとりひとりが自分自身の管理者になれるよう、モチベーターの役割を果たすのが、明日の部課長の姿である。
150.
数学的創造の原動力は、思考力ではなく想像力である。
151.
現状を維持するためなら、可能性さえ葬る。それが人間だ。
152.
どんな批判が来ても、その本質をしっかり受け止めて感謝できるようになると、あなたはより自由に人生を生きられるようになります。
153.
誰も信用してくれなかった。成功するはずがないと言われ続けた。だからこそ、絶対成功してやろうと思った。
154.
知る価値があることで、人に教わることができるものは、ひとつもない。
155.
船は海を経験させてから評価すべきだ。
156.
“この新しいプロジェクトではこんな素晴らしいことが実現できます”とプレゼンテーションしているとき、居並ぶ重役たちの頭には“うまくいきそうにない点はどこか”ということしかない。
157.
手の薔薇に蜂来れば我(われ)王の如(ごと)し
158.
運命は悪魔の議論である。
159.
政府にとって重要なのは、民間の個人がすでに実行している活動を行うことではない。現状ではまったく手が付けられていない活動を行うことである。
160.
暮れてゆく年なり飯を食べてゐる
161.
人間誰しもより良い生活を望まぬ者はない。それには高い収入がなければならぬが、それは一(ひとつ)に高い生産能率から生まれる(べき)ものである。高能率高賃金でなければならぬ。
162.
短夜や今日しなければならぬ事
163.
我々は、組織が一人ひとりの人間に対して位置と役割を与えることを、当然のこととしなければならない。同時に、組織をもって自己実現と成長の機会とすることを、当然のこととしなければならない。
164.
自分について何が書かれていようと、内容は気にしてはいけない。大事なのは、どれだけスペースが割かれているかだ。
165.
悪魔でさえ、女と組むと勝負に負ける。
166.
どんな些細なことでも感謝を先にして喜びで迎えたなら、黄金花咲く爛漫(らんまん)たる喜びの世界になる。
167.
女房に手を上げるな。腹部が無防備になる。
168.
目刺焼くラジオが喋る皆ひとごと
169.
大一番の対局では、誰しも手堅く、安全、確実な道を選びたくなるものだ。自分もそうすることがよくある。しかし、確実にという気持ちに逃げると、勝負に勝ち続けるのは難しくなってしまう。
170.
生きるというのは、「明日にしわ寄せをすること」なのだ。しわ寄せはどんどん明日に押し寄せていって、ついにはオホーツク海の荒波よりも大きな波になり、ある日、私の死とともに凪ぐ。
171.
大変なことが多い人。略して、大人という。
172.
何をもって(人に)覚えられたいか、五十歳になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ。(ver.0)
173.
口あけて顔のなくなる燕(つばめ)の子