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[ 名言 ]
芸術の世界では、悪徳者ほど、はばをきかせているものだ。

[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『春の盗賊』

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〈全文〉
いったいに、私は誤解を受けている。
めちゃ苦茶である。
さすがに、言うにしのびない、ひどい形容詞を、五つも六つも、もらっている。
これは、私が悪いのである。
そんなひどい形容詞を、まっさきに案出して、それを私の王冠となして、得々(とくとく)としていたのは、誰でもない、私なのである。
この私である。
芸術の世界では、悪徳者ほど、はばをきかせているものだ、と誰がそんな口碑(こうひ)を教えたものか、たしかにそれを信じていた。
高等学校のころには、頬に喧嘩(けんか)の傷跡があり、蓬髪垢面(ほうはつこうめん)、ぼろぼろの洋服を着て、乱酔放吟して大道を濶歩(かっぽ)すれば、その男は英雄であり、the Almighty であり、成功者でさえあった。
芸術の世界も、そんなものだと思っていた。
お恥かしいことである。


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