|
生徒があやまったのは心(しん)から後悔してあやまったのではない。
只(ただ)校長から、命令されて、形式的に頭を下げたのである。 商人が頭ばかりさげて、狡(ずる)い事をやめないのと一緒で生徒も謝罪だけはするが、いたずらは決してやめるものではない。 よく考えてみると世の中はみんなこの生徒の様なものから成立しているかも知れない。 夏目漱石[なつめ・そうせき]
(明治の小説家、評論家、英文学者、1867〜1916) 『坊ちゃん』
〈全文〉
生徒があやまったのは心(しん)から後悔してあやまったのではない。 只(ただ)校長から、命令されて、形式的に頭を下げたのである。 商人が頭ばかりさげて、狡(ずる)い事をやめないのと一緒で生徒も謝罪だけはするが、いたずらは決してやめるものではない。 よく考えてみると世の中はみんなこの生徒の様なものから成立しているかも知れない。 __ Link __ 人があやまったり詫(わ)びたりするのを、真面目に受けて勘弁するのは正直過ぎる馬鹿と云(い)うんだろう。 あやまるのも仮りにあやまるので、勘弁するのも仮りに勘弁するのだと思ってれば差し支(つか)えない。 __ Link __ もし本当にあやまらせる気なら、本当に後悔するまで叩きつけなくてはいけない。 __ Link __
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
33.
34.
35.
( 林俊之 )
36.
【 6代目 中村歌右衛門 】
【 フロイト 】 【 ジェームズ・ラッセル・ローウェル 】 【 ポール・ヴェルレーヌ 】 【 ジェイコブ・リース 】 【 エンニウス 】 【 ソロモン 】 【 ジョージ・ムーア 】 【 ウィリアム・スミス 】 【 楳図かずお 】 【 ジュール・ヴェルヌ 】 【 ハンス・カロッサ 】 【 横井軍平 】 【 江副浩正 】 【 デーモン小暮 】 【 田村隆 】 【 佐藤忠男 】 【 エヴァ・ペロン 】 【 助けは常にある 】
【 根のない木 】 【 問題に適合するモデル 】 【 格好いい人生 】 【 人生に起こった最良の出来事 】 【 吸収する姿勢 】 【 父親に罪がある 】 【 動じない美しい形 】 【 命の捨てどころ 】 【 自分の身から出る 】 【 従来の行きがかりにとらわれない 】 【 外国人の道徳 】
|