自分のいとしいものに尽くすというのは美しく貴くみえるけれども、それが女にとってはそのまま歓びになるのだから、献身も犠牲も、自分の幸福のためなのである。
深情けの女にかぎって嫉妬深いのもそのためで……(後略) 瀬戸内寂聴[せとうち・じゃくちょう]
(小説家・天台宗の尼僧、1922〜) 『愛の倫理』 【 瀬戸内寂聴の名言 】
〈全文〉
自分のいとしいものに尽くすというのは美しく貴くみえるけれども、それが女にとってはそのまま歓びになるのだから、献身も犠牲も、自分の幸福のためなのである。 深情けの女にかぎって嫉妬深いのもそのためで、 __ Link __ つまり、相手そのものが惜しいのではなく、相手にそそぎこんだ自分の愛情、自分の親切、自分の努力が惜しいのである。 __ Link __
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