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故郷というものは「捨てる」ときにはじめて、意味を持ってくるという性質のものらしい。
だから一生故郷を捨てないものには「故郷」が存在としては感じがたい。 寺山修司[てらやま・しゅうじ]
(劇作家・詩人・歌人、1935〜1983) 『人生処方詩集』 〈全文〉
俺は東京で生まれて東京で育ったから「故郷がないんだ」と言う男がいる。 だが、その男だって生まれた土地はもっているのである。 ただ、故郷というものは「捨てる」ときにはじめて、意味を持ってくるという性質のものらしい。 だから一生故郷を捨てないものには「故郷」が存在としては感じがたいだけのことなのである。
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