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思えば、四季の中で夏ほど
「終わり」の似合う季節はない。 夏休みの終わり、 夏の終わりの誰もいない海、 甲子園の高校野球にも「終わり」はつきものだし、 祭りのあとの寂しさは、 やはり秋祭りよりも夏祭りのほうが深いだろう。 お盆だって、 ひとの人生の終わり=死とつながっている。 重松清[しげまつ・きよし]
(作家、1963〜) 『季節風 夏』
〈全文〉
思えば、四季の中で夏ほど 「終わり」の似合う季節はない。 夏休みの終わり、 夏の終わりの誰もいない海、 甲子園の高校野球にも「終わり」はつきものだし、 祭りのあとの寂しさは、 やはり秋祭りよりも夏祭りのほうが深いだろう。 戦争にまつわる記憶もある。 お盆だって、 ひとの人生の終わり=死とつながっている。 __ Link __ 「今年の夏も終わりだなあ……」という言葉は ごくふつうにつかわれるが、 それが春や秋や冬になると、 なんとなく不自然な言い回しのように感じてしまう。 __ Link __
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