|
(善を行う際に)微に入り細にわたるような面倒なことはしたくない。
ともかく善意でやっているのだから、と言う人は、それは自分が好きでやっているだけのことで、賞賛に値しないどころか、極めて近所迷惑なことをしているのだ、という自覚ぐらいは持ってほしいとおもう。 河合隼雄[かわい・はやお]
(臨床心理学者、元文化庁長官、1928〜2007) 『こころの処方箋』 〈抜粋文全文〉
善は微に入り細にわたって行わねばならない __ Link __ これはウィリアム・ブレイクの 「他者に善をおこなわんとする者は、微に入り細にわたって行わなければならない」 __ Link __ という言葉を短く言いなおしたものである。 いわゆる先進国の対外援助の実態などを見ていると、この言葉の重要性を痛感させられる。 沢山の金を使って、いろいろ物を送りこむのだが、それによって、その国は果たして「豊か」になるのだろうか。 本来はその国に無かった物を急激に大量に送りこむことによって、その文化のもっている基本的パターンを壊すようなことをしていいのだろうか。 それは武器による侵略と類似のこととさえいえそうに思われる。 __ Link __ 微に入り細にわたるような面倒なことはしたくない。 ともかく善意でやっているのだから、と言う人は、それは自分が好きでやっているだけのことで、賞賛に値しないどころか、極めて近所迷惑なことをしているのだ、という自覚ぐらいは持ってほしいとおもう。 __ Link __ ボランティア活動というのは、余程気をつけてやらないと、逆効果を生ぜしめたりするものなのである。 それが嫌な人は、微に入り細にわたってやって頂きたい。 __ Link __ 一旦それを始めると、善をおこなうことがどんなに難しいことであるかが分かることであろう。 自分では善と思っていても、本当はどうなのか分からないと思えてくる。 そうなってくると、善人に共通する不愉快な傲慢さが少しずつ消えてくる。 善とか悪とかいうことよりも、自分の好きなことをさせて頂いている、ということが実感されてくる。 __ Link __
1.
2.
( 村治佳織 )
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
( つぶやきシロー )
13.
14.
15.
16.
17.
18.
19.
20.
21.
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
30.
31.
32.
( クマガイコウキ )
33.
34.
35.
36.
【 内館牧子 】
【 山本健吉 】 【 渡辺和子 】 【 久保田万太郎 】 【 太田光 】 【 武藤洋 】 【 ペスタロッチ 】 【 桑田真澄 】 【 崔後渠(崔銑) 】 【 田中小実昌 】 【 遥洋子 】 【 美濃部治子 】 【 ゴルダ・メイア 】 【 善良王ジャン〔ジャン2世〕 】 【 仲畑貴志 】 【 2代目 市川左団次 】 【 ハゼ釣り 】
【 うわべ 】 【 システムを設計 】 【 他人の苦悩を軽くする 】 【 信頼を強いる 】 【 これでいいのかと疑う 】 【 若者同士 】 【 本気で決心 】 【 単語を盗む 】 【 現実という前提のあることが分からない 】 【 終わることを悲しまない 】 【 相談者に必要なもの 】 【 買い物に行く 】 【 初々しい感性 】
|