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1−100
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101−118
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101.
特に感想を求めないような小説もある。
こちらに負担をかけないのだ。
それでいて何かを感じさせるのだ。
ほんとうの名作とはそういうものかもしれない。
(
荒川洋治
)
(
Arakawa Youji
)
102.
小説の言葉こそは、
われわれにその想像力の全体を賭けて、
頭から足さきまですっぽりとその構造のうちにもぐりこむことを要請する、
「注文の多い料理店」のような言葉なのである。
(
大江健三郎
)
(
Ooe Kenzaburou
)
103.
「趣味が読書」とは、なんて間抜けなんだろう、
と思っていた。
活字の一字を追う毎に秒針は進む。
頁を一枚くる毎に日差しは変わる。
長編なんかにのめり込んで、
うっかり季節をひとつ忘れたりしたら、
取り返しのきかない大損だ。
恐ろしく勿体(もったい)ない。
(
杉浦日向子
)
(
Sugiura Hinako
)
104.
書けば書くほど自分が下手だということもわかるし、
未熟だということもわかってくる。
だけど、そうして自分がちっぽけなんだということがわかってくると、
かえって自由になれる。
他人を許すことが出来るようになるんです。
相手を受け入れるための器が
柔軟に、底なしになっていって、
それがまた小説に反映されてくるんです。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
105.
どんどん先に読み進めることができる小説が傑作ではないんです。
気持ちが昂揚して、
あるいは整理がつかなくなって、
思わず本を閉じてしまう。
そのようにしか読めない小説こそ、
かけがえのないものです。
(
中村邦生
)
(
Nakamura Kunio
)
106.
私は歴史小説を書いている。
見たこともない室町時代を、
さまざまな経過をへて、
やがてそこに在(あ)るかの如(ごと)く思えるようにならなければ、
(歴史)小説というのは書きにくい。
(
司馬遼太郎
)
(
Shiba Ryoutarou
)
107.
人間が悲しいと思ったときに
心の中がどうなっているのかということは、
ほんとうは言葉では表現できないものです。
けれども、それを物語という器を使って
言葉で表現しようとして挑戦し続けているのが
小説なのです。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
108.
人間ほど面白いものがあるだろうか。
たれもが、そう思っている。
ただ進行中の人生に人間をほうりこんだ場合よりは、
時間という秤に人間を載せて、
その質量を全的に見たいと思うときに、
私は歴史小説を読む。
(
司馬遼太郎
)
(
Shiba Ryoutarou
)
109.
この小説には自分が嫌悪しているあのイメージが必要なんじゃないかなんてことを、うっかり思いついてしまうとね、書いてやろうと決意しないうちは眠れないんですよ。
自分を痛めつけるだけの結果になっても、そこから目を背けているよりはましだという気がしてしまうのです。
( 津原泰水 )
110.
批評されると、
褒められても、やっつけられても、
気分的には非常にぐらつきますね。
けれども、結局忘れちゃうし、
小説を書くときにそれが逆に作用して
小説が変ってくるようなことは
特殊な場合をのぞいて
ほとんどありません。
(
大江健三郎
)
(
Ooe Kenzaburou
)
111.
自分の書いた小説は
子どもと同じようなものなので、
できるだけ遠くへ旅立ってほしいといつも願っている。
私自身が到底足を踏み入れられない未知の場所を旅し、
自分が書いたとは信じられないくらい、
たくましく成長してほしい。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
112.
小説は読者の存在によって初めて完成されるのだ。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
113.
目の前の現実の私より、
書いてきた小説を
「正直に心情を吐露した告白小説」として信用されると、
仕事に喰われるような恐怖を感じる。
私が笑顔で何を言っても
「そんなこと言っても本心は……」と
小説の主人公の性格の悪さを参考にされるのは、
正しいのか正しくないのか分からないが、
ある意味仕事する目的を失いそうになるくらい
むなしいできごとだ。
(
綿矢りさ
)
(
Wataya Risa
)
114.
小説は書かれた途端、
作家の手を離れ、読者のものになる。
小説と読者は一対一の関係を結ぶ。
いい小説であればあるほど、
その関係は密接になり、
魅惑的な秘密を共有するようになる。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
115.
楽に書けるものを楽に書けばいいじゃないかと思うことがあります。
そういう文章を接ぎ合わせても小説のていは成すし、売れ行きはむしろいいかもしれない。
( 津原泰水 )
116.
ほんとうに悲しいときは
言葉にできないぐらい悲しいといいます。
ですから、小説の中で「悲しい」と書いてしまうと、
ほんとうの悲しみは描ききれない。
言葉が壁になって、
その先に心をはばたかせることができなくなるのです。
それはほんとうに悲しくないことなのです。
(
小川洋子
)
(
Ogawa Youko
)
117.
この世を如実に描き、
この世を知りつくした人にも
なお魅力を感じさせるわざを、
文学上のリアリズムと言う。
これが小説の達する最後の詩だ。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
118.
僕は、あらゆる小説、世界中の総ての小説は、
私小説であると思うんです。
(
辻井喬〔堤清二〕
)
(
Tsutsumi Seiji
)
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