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魔性
1.
結婚は、一切のものを呑み込む魔物と絶えず戦わなくてはならない。
その魔物とは、すなわち習慣のことだ。
(
バルザック
)
(
Honore de Balzac
)
2.
なんとも酒は、魔物である。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
3.
人間の一生は地獄でございまして、寸善尺魔、とは、まったく本当の事でございますね。
一寸(いっすん)の仕合せには一尺の魔物が必ずくっついてまいります。
人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
4.
「魔性の女」とよく言うが、
一部の女だけが魔性なのではなく、
女それ自体が「魔性の者」なのである。
(
七瀬音弥
)
(
Nanase Otoya
)
5.
酒と美しい娘は二本の魔の糸。
経験を積んだ鳥でも、
これにはまんまと引っかかる。
(
フリードリヒ・リュッケルト
)
(
Friedrich Ruckert
)
6.
魔の六日(むいか)九日(ここのか)死者ら怯(おび)え立つ
(
佐藤鬼房
)
(
Satou Onifusa
)
7.
女は魔物だなんて、かっぽれなんかよく言っているが、或(ある)いは女は意識せずに一時、人間性を失い、魔性のものになってしまっている事があるのかも知れない。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
8.
女性は処女性をもっても、魔性をもっても、男性を征服することは出来ないが、ただ母性をもってのみ征服することが出来る。
……
(→続きはクリック)
(
亀井勝一郎
)
(
Kamei Katsuichirou
)
9.
世の中には、骨の髄まで<悪>で出来ている人がいるのです。
そういう人はあらゆる面で強力な魔力を持っています。
彼または彼女たちには、反省とか後悔とか懺悔などという成分はひとかけらもありません。
実際にそういう魔物はいるのです。
注意しましょう。
(
美輪明宏
)
(
Miwa Akihiro
)
10.
いったん文学の魔に魅せられると、
先行き何の見込みもなくとも、
文学からは離れがたいのが現実であって、
そこに文学の恐ろしさもあり、美しさもあるのだった。
(
車谷長吉
)
(
Kurumatani Choukitsu
)
11.
どんな人でも、いちどは魔がさすというか、魔がつくというか、妙な間違いを起こしたがるものだ。
これは、ハシカのようなもので、人間の持って生れた心の毒を、いちどは外へ吹き出さなければならねえものらしい。
……
(→続きはクリック)
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
12.
ほんものの幻滅は、
人間を全く呆(ぼ)けさせるか、
それとも自殺させるか、
おそろしい魔物である。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
13.
魔が差すといふは螢の光るとき
(
大木あまり
)
(
Ooki Amari
)
14.
小説は、読んで面白くなきゃ。
本の中に入り込んで、
自分がページに没入してるのを感じられるくらいでなきゃ嫌。
振り回されたい。
圧倒的なテクニックや、強烈な世界観に。
小手先の性悪女じゃなくて、
ファム・ファタル(=男を破滅させる魔性の女)
に巡り合いたいってことなんだろう
(
恩田陸
)
(
Onda Riku
)
15.
私は新聞が好きだと云(い)うのではなく、
始末の悪い、迷惑な邪魔物だと思うけれど、
そこにあれば、つい目を通す。
大して面白くもなく、
どうでもいい事を物々しく羅列した紙面をひろげて、
つまらんなと思いながら、
いつ迄でも見ている。
(
内田百
)
(
Uchida Hyakken
)
16.
人のこころの奥底には、
おのれでさえわからぬ
魔物が棲(す)んでいるものだ。
(
池波正太郎
)
(
Ikenami Shoutarou
)
17.
権力は、ときに人間を魔性に変えてしまう。
(
司馬遼太郎
)
(
Shiba Ryoutarou
)
18.
何ごとにつけ、
もし得体の知れない不安感や恐怖感を覚えたら、
決して逃げたり震えたりするな。
不安や恐れを覚えさせる対象に正対して、
その正体を見抜くことだ。
説明のつかない化けもの、魔ものなんて、
どこにもおりはしない。
(
むのたけじ
)
(
Muno Takeji
)
19.
仏・魔の間(かん)、
真(まこと)にこれ紙一重のみ。
(
森信三
)
(
Mori Shinzou
)
20.
女ってものはなあ、
十五でも三十でもおんなじようなところがある、
三十四、五にもなるのに、
或(あ)るときひょいと見ると、
十四、五の娘っこのようなあどけない顔つきをしていることがあるし、
また、十四、五の娘のくせに
ひょっとすると、三十五、六の女みたような(=みたいな)眼で、
じろじろ男を見ることもある、
──魔ものだねあれは。
(
山本周五郎
)
(
Yamamoto Shuugorou
)
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