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向き不向きなんて考えない方がいい。
そんなのわかりっこないもの。 浅田次郎[あさだ・じろう]
(小説家、1951〜) 『プロ論。2』 《 才能・素質・適性 》
人は、かなり早い段階で自分の「向き不向き」を決めてしまうものです。
気の早い人は、初めてやった時にうまくできたら「向いている」と思い、うまくできなかったら「向いていない」と思ったりします。 そこまでじゃないにしても、一ヶ月や数ヶ月で自分の「向き不向き」を判断してしまうのです。 ■「向き不向き」とは適性のことです。 向いていれば努力に値するし、向いてなければ努力に値しない。 向いてなければ努力は無駄になる。 そんな合理的判断によって、人は自分の行動を決めようとします。 ■確かに、上達が早ければ「向いている」のかもしれません。 しかし、上達が遅いからといって「向いていない」とは必ずしも言えません。 たまたま、それに必要な能力が、それまでの環境で身についてなかっただけなのかもしれないのです。 ■野球で言えば、ボールを投げるのに必要な筋肉を、それまであまり使ったことがないだけなのかもしれないということです。 もし、本格的にボールを投げる練習を始めれば、ものすごく遠くに投げられたり、剛速球が投げられるようになったりするかもしれないのです。 それを、初めてボールを投げたときに、へなちょこボールだったからと言って、「向いていない」などとどうして言えるでしょう? ■また、「向き不向き」をいつ判断するのかという問題もあります。 人によって、能力が開花するタイミングはさまざまです。 早い段階から高い能力を示す人もいれば遅咲きの人もいます。 ■ここに、早い時点で、自分には「向いていない」とあきらめてしまった人がいるとしましょう。 その人は、実はものすごい才能があったのに、たまたま遅咲きだった。 また同時に、指導者の教え方がまずかったかもしれないし、練習のやり方がまずかったのかもしれない。 だとしたら、せっかくの「才能」と「未来」をふいにすることになります。 ■自分には「適性がない」とあきらめていませんか? 「適性がない」のではなく、まだ「芽が出ていない」だけなのかもしれません。 環境ややり方がまずいだけなのかもしれません。 人の才能はいつ開花するか分かりません。 1年後かもしれないし、3年後かもしれない。 5年後かもしれない。 ひょっとしたら10年後かもしれません。 それなら、「向き不向き」を考えること自体、全く意味がありません。 ■ではどうすればいいのでしょう? 簡単なことです。 自分の好きなことに、ひたすら打ち込めばいいのです。 面白いことに、ひたすら打ち込んでいれば、仮に「適性」がなかったとしても、そんなの無視できるほど上達してしまうものなのです。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( イグナス・バーンスタイン )
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( 映画『ミセスパーカー』 )
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