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[ 名言 ]
日本人の多くが、「政治と自分の幸せは無関係」と思い込んで、苦しい生活に耐えている。

[ 出典 ]
カレル・ヴァン・ウォルフレン
(オランダ出身のジャーナリスト、1941〜)

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[ 解説 ]
これは、私が子どもの頃から持っていた素朴な疑問です。
なぜ、生活が苦しいのに、立ち上がろうとしないのか。
その原因となる政権を取り替えようとしないのか。
日本人ひとりひとりに選挙権が与えられているのに、それを自分の生活向上の為になぜ活用しないのだろうかと。
別の政党に票を入れるだけで、政権が移行し、政治が変わる。
そして国民生活が変わる。
この民主主義の単純な原理を誰も知らないのだろうかと。


■結局日本人は、「苦しい生活」を実は望んでいて、だからこそ何も行動を起こさず、「苦しい生活」を続けている、というのが私の結論です。
苦しい生活が「変わらない」のではなく、苦しい生活を「変えようとしない」だけなのです。
愚痴は言っても、心の底からはそう思っていない。
日本人は、「マゾ的体質」の国民だと言えるかもしれません。
かなり良い見方をすれば、「滅び」に憧れる国民とも言えます。


■20年以上も前に(1983〜1984)、NHKの連続テレビ小説「おしん」という番組が大ヒットしました。
辛抱に辛抱を重ねて苦しい生活に耐え抜くという境遇が、日本人の共感と感動を誘ったのです。
私はあの番組が大嫌いで、ほとんど見ませんでした。
「辛抱」を奨励することは、貧しい人に我慢を強いる一方で、豊かな人をさらに肥えさせる目的があることを知っていたからです。
「辛抱」ほど、為政者にとって都合のいい思想は他にはありません。
しかも、「自分の辛抱」ではなく、「庶民の辛抱」である点がミソです。
「辛抱」を美徳とする考え方は、はるか昔から日本にあるもので、脈々と国民の中で受け継がれてきたものです。
どの時代の庶民も、「辛抱・イズ・ビューティフル」と洗脳されて、為政者や富裕層にうまく操られ、搾取されてきたのです。
そして、その状況は今もまったく変わっていません。
ちなみに、「おしん」は現在、海外の生活の貧しい国々や地域で、大変な人気ぶりなのだそうです。


■日本人の多くは「辛抱プレイ」「生活貧困プレイ」の快感にどっぷり漬かってしまって、なかなかそこから抜けられません。
しかし、もし現状の生活に不満や疑問を持っているなら、政治にもっと目を向けましょう。
国民が使える合法的な武器は「選挙の一票」だけです。
それでしか政治も自分たちの生活も変えられないのです。
(ながれおとや)


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