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おのれを阻む観念や行動を禁圧しようとする権力者の関心事は、
その欲望をよりよく満たすような 静的社会の維持にある。 したがって、善悪についての彼らの観念も、 実は、かかる欲望にひたすら奉仕するものに過ぎない。 H・J・ラスキ
[ハロルド・ジョセフ・ラスキ] (20世紀前半イギリスの政治学者、多元的国家論の提唱者、1893〜1950) 『近代国家における自由』(飯坂良明訳) ※標題文においては、原文の「彼ら」を「おのれを阻む観念や行動を禁圧しようとする権力者」に置き換えている。
〈全文〉
そもそも、自由の探求は、 寛容の弁護にほかならない。 そして、寛容の弁護とは、 まさに理性の権利を弁護することなのである。 __ Link __ 社会を常に脅かす危険の主たるものは、 おのれを阻む観念や行動を禁圧しようとする権力者の欲望である。 __ Link __ 彼らは独創や実験の効能について 何ら省みるところがない。 彼らの関心事は、 その欲望をよりよく満たすような 静的社会の維持にある。 したがって、善悪についての彼らの観念も、 実は、かかる欲望にひたすら奉仕するものに過ぎない。 __ Link __ 彼らのたてる基準は、 自分にとって満足な秩序を維持するための手段でしかない。 __ Link __ 他方、 彼らの抑圧や憤まんの対象となる基準こそ、 実は、彼ら以外の要求を充たしてくれる新秩序樹立の手段にほかならない。 __ Link __
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大体、モラル(道徳)というのは未開社会で、ある上層階級が経済の上で優位に立って、権力を持ちはじめたときに、規律として「おしつけた」のがはじまりだったが、私たちに必要なのは規律ではなく、自律なのである。
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