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[ 名言 ]
(感情的な泥仕合の喧嘩になったときには)だれか双方に親しい者が、仲裁に入ってやるべきだが、それよりも当人同士がそのバカバカしさに早く気がつくべきである。
そのためには、どちらも、心のなかでは、相手を買っていることが必要。

[ 出典 ]
河盛好蔵[かわもり・よしぞう]
(フランス文学者・評論家、1902〜2000)
『人とつき合う法』

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〈全文〉
私たちは何かの目的があって人と争うのであるが、喧嘩をしているうちに、肝心の目的はどこかへ行ってしまって、喧嘩のために喧嘩をする結果になりやすい。
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学問的論争のような、真理の究明を目標とする争いでも、いつのまにか論争者の感情がからんで、人身攻撃になりやすいものであるから、最初から感情問題に出発している争いは、永びけば永びくほど泥仕合になる傾きがある。
そうなると、喧嘩のもつ爽快な部分が全く失われて、第三者の目から見ても、見苦しい。
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こんなときにはだれか双方に親しい者が、仲裁に入ってやるべきだが、それよりも当人同士がそのバカバカしさに早く気がつくべきである。
そのためには、どちらも、心のなかでは、相手を買っていることが必要で、(以下略)
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