名言ナビ
→ トップページ
今日の
言葉に関する名言
☆
10月11日
☆
→ 日別名言メニュー
← 前日の名言
→ 翌日の名言
1.
限られた一生に、
永遠などとはもとより嘘にきまっていて、
永遠の恋などと詩人めかしていうのも、
単にある主観的イメージュを弄(もてあそ)ぶ言葉の綾(あや)だが、
こういう詩的陶酔は
決して優美高尚なものでもないのである。
(
坂口安吾
)
2.
ひとは感情にたいしてはなにもできない。
感情はそこにあり、
どんな検閲をも逃れるのだ。
ひとはひとつの行為、
発したひとつの言葉について
自分を責めることはできるけれども、
ひとつの感情については責められない。
それはただ、
ひとは感情を支配できないからだ。
(
ミラン・クンデラ
)
3.
あなたがたの言葉が、
いつも親切で、
塩味のきいたものであるようにしなさい。
( 『聖書』 )
4.
「詩」は個人の心の奥底の声を示すので、
(詩の)ことばは人の心の混沌そのもの。
(
荒川洋治
)
5.
ウナギの尻尾と女たちの言葉尻をつかまえることは不可能だ。
(
ローガウ
)
6.
吐き出された言葉には、
真実だろうと嘘だろうと意味がある。
( アニメ『デッドマウント・デスプレイ』 )
7.
言葉は、自分の内側でだけ堂々めぐりさせていると
自分を傷つける刃(やいば)になりかねない。
しかし、外に向かって上手に表現できるならば、
胸中を吐露(とろ)する道にもなる。
言葉が自分の心の汚れ、澱(おり)を流す役割をしてくれる。
(
齋藤孝
)
8.
一(ひと)と本(ほん)の青麦若(も)し死なずんばてふ(ちょう)語かなし
(
中村草田男
)
9.
言葉のない音楽を聴いて出る涙は
一番本物の涙だという気がする。
(
内田百
)
10.
たとえ、どんなに悲しくとも、十七音の字面(じづら)に悲しさが顔を出しては、俳句らしさは死んでしまう。
外形的にはどこにも悲しさや、それに類する言葉の姿が見えないでいて、一見いかにも、花鳥風月に遊んでいるようでありながら、しかも、空間から惻々(そくそく)たる哀愁が迫ってくる、というのが俳句の叙情である。
(
外山滋比古
)
11.
書かれなくてもいいのに書かれ、
書かれなくてもいいことが書かれ、
書けば疲労するだけで、
無益なのに書かれている。
これが言葉の概念に封じこめられた生命を、
そこなわないで済む
などとは信じられない。
(
吉本隆明
)
12.
言葉は話さないが、あたかも言葉を一部、理解しているかのように反応してくれるイヌやネコが、
最高のコミュニケーションの相手であることは間違いない。
彼らは「話さないからこそ」、
そして「話さないがそれなりに反応があるからこそ」、
人間にとっては都合がよいのである。
(
香山リカ
)
13.
もっと現実に近づけていえば、
言葉はそれを発した人間を社会化する。
社会にたいする、その人間の肉体=意識のありようを、
言葉がただちに決定して、
その言葉を発した人間は、
もう社会と無関係ではありえなくなるのである。
(
大江健三郎
)
14.
挨拶の喪失は、
現在の、言葉の衰弱化につながっているような気がする。
各国の言葉に精通するのは、まことにけっこうだが、
自国語を失ってしまったのでは、
いわば台本を棒読みしているようなものじゃないか。
(
野坂昭如
)
15.
私は近ごろ人の話をきいていても、
言葉を鼻で嗅ぐようになった。
ああ、そんな匂いかと思う。
それだけなのだ。
(
坂口安吾
)
← 前日の名言
→ 翌日の名言
→ 日別名言メニュー
→ 今日の名言(テーマ別)
→ 今日の名言(星 座 別)
→ 今日の名言(血液型別)
→ 日別の名言(テーマ別)
→ 日別の名言(星 座 別)
→ 日別の名言(血液型別)
→ トップページ