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今日の
文章の書き方の名言
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5月14日
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1.
小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。
明日の朝、自分は死ぬかもしれない。
その覚悟なくして、どうして今日書く一行に力がこもるかね。
その一行に、自分の中の集合的無意識に連綿と続いてきた“文化”が、体を通して現れ、定着する。
その一行に自分が“成就”する。
それが“創造”というものの、本当の意味だよ。
未来のための創造なんて、絶対に嘘だ。
(
三島由紀夫
)
2.
人は物語を語ることで楽になる。
生きるのに食べ物よりも物語のほうが大事なことさえある。
( バリー・ロペス )
3.
詩は真理の全体を包含し、哲学はその部分を表現する。
(
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
)
4.
二十歳のときに詩人であるものは、詩人ではなく、ただの人間にすぎない。
二十歳を過ぎて詩人であれば、そのとき彼は詩人である。
(
シャルル・ペギー
)
5.
小説を、くだらないとは思わぬ。
おれには、ただ少しまだるっこいだけである。
たった一行の真実を言いたいばかりに百頁の雰囲気をこしらえている。
(
太宰治
)
6.
じぶんの胸が感じていることを、まげないで書く。
じぶんの目に映っているものを、ゆがめないで書く。
じぶんの覚えるおどろきを、かくさないで書く。
ごまかしなく書かれたことばの確かさが、すごい詩になる。
(
長田弘
)
7.
貧乏で生活が苦しい時に、「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っていたのでは、人間落ち込むばかりです。
そこで黄表紙(きびょうし)では、絶対にありえないとわかっていながら、金が貯まり過ぎるというユーモラスな話を仕立て、金があるとか無いとかという次元を突き抜けてみたわけです。
(
井上ひさし
)
8.
これが初めてというわけではないが、書くことで私は教えられた。
人生の喜びと浮沈を受け止め、再び未知と美、恐怖に恋することを。
( アラン・ペイトン )
9.
魂を大切にするとは、日常生活に詩を持ち込むようなものだ。
( トマス・ムーア )
10.
自然や季節の移り変わりに敏感な日本人独特の心情は、(自然や自然現象の)微妙な違いを言い表す表現方法や、語彙の豊富さによって培われたものです。
(
佐藤富雄
)
11.
何かを「あらわす」ために用いられる言語は、何かを「かくす」ためにも用いられる。
(
寺山修司
)
12.
文章をかくという作業は、じっさいには、二つの段階からなりたっている。
第一は、かんがえをまとめるという段階である。
第二は、それをじっさいに文章にかきあらわす、という段階である。
一般に、文章のかきかたというと、第二の段階の技術論をかんがえやすいが、じつは、第一の「かんがえをまとめる」ということが、ひじょうにたいせつなのである。
(
梅棹忠夫
)
13.
自作を語るなんてことは、老大家になってからする事だ。
(
太宰治
)
14.
じぶんを呼びとめる小さな声が、どこからか聞こえて、しばらくその声に耳を澄ますということが、いつのころからか頻繁に生じるようになった。
(中略)そうした、いわば沈黙の声に聴き入るということが、ごくふだんのことのようになるにつれて、物言わぬものらの声を言葉にして記しておくということが、いつかわたしにとって詩を書くことにほかならなくなっているということに気づいた。
(
長田弘
)
15.
僕にとっては、(企画書の)決め手となる一行を考えついたら、その後がすらすらと書ける。
企画書のなかの(決め手の)一行は相手の気を引くだけでなく、自分の気を奮い立たせるためでもあるんです。
(
小山薫堂
)
16.
難しくて、訳がわからなくて、やっと読みとくと、実にくだらない、平凡な、「そんなこと俺だって考えているよ」といった中身。
難しい、訳のわからない文章でごまかして書いているのが、なかなか多いんですね。
(
井上ひさし
)
17.
そもそも、本を読むという行為は、難解な言葉、難解な表現を学ぶという重要な役割があるのです。
(著者が)平易な言葉、平易な表現を使っていては、その学びの機会を奪うことになるのです。
( ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール』 )
18.
(作家は)絶えず、仕事をつづけなければならぬ。
(
太宰治
)
19.
簡単なことを難しく述べるのは簡単だが、難しいことを簡単に言うのは難しい。
(
浅田次郎
)
20.
語彙が豊富であるということは、
意識内容が豊かであり、
意識の質が高いということになります。
語彙に乏しいということは、
意識の質が低いことでもあります。
(
佐藤富雄
)
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