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相田みつをの名言
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201.
花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ
202.
自分の心のどん底が納得しているかどうか
そこが大事
203.
弱きもの人間
欲ふかきものにんげん
偽り多きものにんげん
そして人間のわたし
204.
そのうち　そのうち
べんかいしながら日がくれる。
205.
柔道の基本は受身
受身とはころぶ練習　負ける練習
人の前で恥をさらす練習
206.
けれどけれどで何もしない
ひとつひとつかたづけていくんだよ
207.
渦巻いて　濁らない　滝つぼの水
208.
使ったところが
強くなる
頭でもからだでも
その反対
使わぬところは
209.
わたしには殆(ほとん)ど陽が当たらない
わたしには杉の木や松の木のように
高くてカッコいい姿にはなれない
その代わり
どんな風が吹いても
倒れるということがない

わたしには初めから
倒れるだけの高さがないから
210.
くさびだから
一番大事な
ところへうつ
くさびだから
みえないように
うつ
211.
勝つことばかりが人生じゃない。
212.
ぼろは初めに
見せておけ
そうすれば
いつでも
天下泰平だ
213.
人間関係がまずくなるのは大体において、
「のに」と「ぐち」の出る時だ。
「のに」と「ぐち」が出るともう面白くない。
214.
うそはいわない
ひとにはこびない
ひとのかげぐちはいわぬ
わたしにできぬ
ことばかり
215.
あなたがそこに
ただいるだけで
その場の空気が
あかるくなる
あなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐ
そんなあなたに
わたしもなりたい
216.
わたしは一生迷える
凡夫のままでいい
うそかけひきのない
自分自身の
いのちを
完全燃焼して
ゆけば
それでいい
217.
土の中の水道管
高いビルの下の下水
大事なものは
表に出ない
218.
あとにもさきにも
かけがえのない
たったひとつの
いのちゆえ
明日知れぬ
はかないいのちゆえ
きょうのいのちを
しずかにおもう
219.
はげしく渦巻き
さかんに泡だち
しかも少しも濁らない
透明ないのちでありたい
瀧壺(たきつぼ)の水のように
220.
ただあたえる
それが布施
母親が子供におっぱいをやるときのように
221.
憂い……が無いのではありません
悲しみ……が無いのでもありません
語らない、だけなんです
語れないほど、深い憂い──だからです
語れないほど、重い悲しみ──だからです
222.
生きるいのちがそのまま時間
生きた時間がそのままいのち
自己のいのちと時間はいつでも一ツ
223.
人間　人間　人間第一
224.
入力不力（にゅうりょく・ふりき）
りきんだらダメ
たるんでもダメ
ちからをいれてりきまず
それがなかなか
むずかしいんだよなあ
225.
種子(たね)さえ
蒔いておけば
いつかかならず
芽が出る
よいたねには
よい芽が
悪い種子には
悪い芽が
忘れたころに
ちゃんと
出てくる
226.
荷物をおろして
着物を脱げば
らくになる
227.
感動とは
感じて
動く
と書くんだなあ
228.
水にぬれなければ
およげませんよ
229.
なやみはつきねんだなあ　生きているんだもの
230.
つまづいたり　ころんだり　したおかげで
物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを　暖かい眼で
見られるようになりました

231.
うそはいわない
こころにきめて
うそをいう
232.
人の話を聞く、というのは辛抱のいることです。
自分を押さえなければ人の話は聞けませんから……。
233.
この自我
この我執
おれと一生
つき合う相手
234.
「お布施」というのは相手に無くて自分に有るものを分け与えて、お互いによかったよかった、と喜び合うことだ。
与えたほうも貰ったほうも共に感謝し合うことだ。
235.
後輩のおかげで先輩になれる。
威張ることはないんです。
236.
トマトとメロンをね
二つ並べて比べたり
競争させたりしているのは
そろばん片手の人間だけ

当事者にしてみれば
いいめいわくのこと
237.
変わる（自分の）外側に眼を向けているかぎり、本当のいのちの安らぎはありません。
本当の安らぎを得るためには、眼を自分の外側ではなくて、内側に向けることです。
そして、自分が自分になることです。
238.
負ける練習、恥をさらす訓練、カッコの悪い体験を、
できるだけ多く子供にさせておくことです。
人間の身体は使ったところが強くなります。
これは至極単純な原理です。
その反対、使わぬところはどんどん弱くなります。
239.
ぐちと泣きごとばかり言っている人は
ぐちと泣きごとの時間を作りながら生きている人
240.
名刺の肩書きは
ほんとうの自分ではない
ほとけさまや
かんのんさまは
人間のような名刺は持っていない

241.
下水のおかげで水も流せる。
汚いもの、いやなものをみんな引き受けて
──下水はいつも土の中。
242.
相手（縁）がなければケンカもできぬ。
一人じゃ夫婦ゲンカもできません。
243.
アノネ
なるべくなら
うそはないほうが
いいんだなあ
オレそんなこと
いう資格は
ねえけどね
244.
人の為(ため)と書いて
いつわりと読むんだねえ
245.
おだてられれば
いい気になるし
わるくちいわれりゃ
腹たつわたし
246.
アノネ
にんげんはねえ
自分の意志で
この世に生まれて
きたわけじゃねんだな
だからね
自分の意志で
勝手に死んでは
いけねんだよ
247.
そんかとくか
人間のものさし
うそかまことか
佛(ほとけ)さまのものさし
248.
聞いてくれる人のおかげで
ぐちもこぼせる。
あなたのぐちを聞いてくれる人は、
あなたにとって観音さまです。
249.
あじさいの花を
みているわたし
あじさいの花に
みられているわたし
花にみられてはずかしい
にんげんのわたし
250.
その時
自分ならば
どうする

251.
あの世のことはね
あの世へ行ってから
じぶんで体験すればいいんだな
いまは
この世を
一生けんめいに生きることだね
252.
『当たってくだけろ』
かけ声は勇ましいけれど
かけ声をかける当人は
当たりもくだけもしねんだよなあ
253.
小さい時から（子供に）負ける練習をさせておけば、
成人してから負けに強い人間になれます。
失敗してもヘコたれないたくましい人間になれるはずです。
254.
道元禅師のことばに、
松も時なり、竹も時なり
というのがあります。

松は松の時間を生きる、竹は竹の時間を生きる
山口さんは山口さんの時を生き、
田中さんは田中さんの時を生きるということです。
255.
明日のいのちを保証された者は
この世に一人もいないのだ
明日どころか、しゅんかん先の
いのちの保証がないのだ
それが人間
それがこの自分なのだ
256.
その人の眼を見ていると
心にもないお世辞や
世間的なお愛想は言えなくなる
そういう人を持つといい
257.
自己顕示
自己嫌悪
わたしの
こころの
うらおもて
258.
看板を
かかげて歩け
看板を
だれのものでもない
自分のいのちの
看板を
259.
むりをしないで
なまけない
わたしは
弱い人間だから
260.
他人(ひと)から悪口いわれれば
おもしろくない自分だが
他人の悪口いうときは
案外平気な自分です

261.
七転八倒
つまづいたり
ころんだり
するほうが
自然なんだな
にんげんだもの
262.
雨の日には
雨の中を
風の日には
風の中を
263.
素足で土を踏んでごらん
素足と土との
じかのふれ合いが
できるから
長いこと忘れていた
人間と土との
じかのふれ合いが
できるから
264.
木の芽がのびるのは
やわらかいから
若葉がひろがるのは
やわらかいから

かすかな風にも
竹がそよぐのは
竹がやわらかいから
265.
筆を持つのはおそろしい
筆は正直で、書いた人の人間が
全部出てしまうから
266.
自分ぐらい厄介なものはありません。
自我・我執の固まりだからです。
この自我、この我執を、どう運転してゆくか──、それが人生じゃないかと私は思っております。
267.
生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち
268.
その時に
なってみなけりゃ
わかんねえ
その場がきなけりゃ
わかんねえ
269.
樹木は風雪の中に
他人に見せたくない自分のあるがままの裸をさらす
ひとことも弁解しないで
270.
トマトにねえ
いくら肥料やったってさ
メロンにはならねんだなあ

271.
人生におけるどんな波風、どんな屈辱にも堪えて、
真っ直ぐに自分の道を歩いてゆけるような、
しっかりした「いのちの根」を（子供に）作っておいてやる、それが本当の愛情だと思います。
272.
いま泣いたカラスが
もう笑う──
大人のわたしには
それができない
からだばかりでなく
頭が固いから
心が固いから
273.
物がいっぱい
ありながら
なにか不安で
もの足らない
もの足りない
なぜ？
274.
感情の
高ぶるままに
叱りしが
あの子も
こころきず
つきたらむ
275.
現代っ子にとって一番弱いところはどこか？
負けに耐える心、恥に堪える心、カッコ悪さに堪える心です。
負けるということは自分の思いが通らぬことです。
276.
花は　ただ咲くんです
それをとやかく言うのは人間
ただ　ただ　ただ──
それで全部
それでおしまい
それっきり

人間のように
〈のに〉なんてぐちは
ひとつも　言わない
だから　純粋で
美しいんです。
277.
子供のおかげで親になれる。
子供がいなければ
いくつになってもただの年寄り。
278.
むりすると
「のに」がつき
「ぐち」が出る
279.
人間生きているうちに
少しでも人のために
いいことしておくことだなあ
280.
ちからをいれてりきまない
それがなかなか
できないわたし

281.
私の　このヘタな文字　つたない文章も
見てくれる人のおかげで書かせていただけるんです。
「おかげさん」でないものは
この世に一つもありません。
みんな「おかげさん」で成り立っているんです。
282.
きびしい自己否定がなければ、人間はすぐ傲慢になります。
一方、絶対の自己肯定がなければ卑屈になります。
卑屈にも傲慢にもならないためには、自己否定、自己肯定、共に必要ですね。
283.
その人には
うそがいえない
その人は
あなたの大事な
佛(ほとけ)さま
284.
負けてくれる人のおかげで勝たせてもらう。
どっちか負けなければケリがつかぬ。
285.
背のびするわたし
卑下するじぶん
どっちもいやだな
286.
身から出た
さびとおもえば
こころしずまる
身から出た
さびとおもえど
腹がたつ
どっちもわたし
287.
いま
ここ
じぶん
その合計が
じぶんの一生
288.
勇ましくカッコいいことをいう者は
にせものだ。
289.
アノネ
お礼とおわびは
速いほうがいいよ
おそくなると
余計なべんかいを
しなければならないからね
290.
ひとのこという資格ない

291.
ぼんやり過ごす一日
いいわけとぐちで
過ごす一日
その連続で日がくれる
そういう人生もあるからな
292.
やわらかいあたま
やわらかいこころ
わか竹のような
293.
人間を動かすものは感動であって理屈ではありません。
だから理動ということばは辞書にありません。
感じるから動くんです。
294.
どうころんでもおれのかお
295.
やりなおしが
きかねんだなあ
人生というものは
296.
暖かい春の陽ざしを
ポカポカと背中に受けて
平らな道をのんびりと歩いてゆく──
そんな調子のいい時ばかりはないんだな
297.
慾望かぎりなし
迷いかぎりなし
人間のわたし
298.
わたしの
かんのんさま
あなたの
おかげで
ぐちも
こぼせる
299.
おとことおんな
おんなとおとこ
ひとのひめごとなんかはねえ
そっとしておくもんだよ
ひめごとだもの
300.
相手があることじゃけんのう
こっちの思うようにはならんのう

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