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1.子は三界(さんがい)の首枷(くびかせ)

2.波ぞ美しき。波ぞ勇ましき。波ぞ怖ろしき。怖ろしき、美しき、可愛(まがな)しき。 怖ろしき時いとど可愛(まがな)しや、波¥。命。我は勇魚(いさな)となりぬ波のまにまに。

3.友達ってのは酸素でもなけりゃ水でもない。どちらかというと、嗜好品の分類だよ。あればあったで充実するだろうし、なけりゃないで、どうにでもなる。コーヒーやタバコと大差ないもんだよ。

4.冬蜂(ふゆばち)の胸に手足を集め死す

5.今日幸せだからといって、明日も幸せでいられるとは限らないのよ! 幸せならいいってもんじゃないの! そんなんじゃ心の安らぎは得られないわよ!

6.人のために何かすることで、誰もが素晴らしい人になれます。自分の目先の利益だけを求めて生きることは、実は馬鹿馬鹿しいことです。

7.夢を実現する可能性こそが人生を面白くさせる。

8.きちきちと冬夕焼に家縮む

9.「自分の才能」を疑う必要はない。自分の持っている24時間をフルに投入して、「おまえ、そこまでやるか」といわれるくらいガムシャラにやれば、絶対に出来ないことなど、ひとつもない。

10.いかなる人間も状況も環境も、あなたに病気や不幸や孤独や破産をもたらすことはできない。

11.「ノー」という言葉を発することは、自治という道への第一歩を踏み出すことになる。

12.知的な要因と情緒的な要因が新しい数学理論の根底にある。美にも芸術にも心ひかれない人、貧弱な精神生活を送っている人は、数学に対して何も寄与しないだろう。

13.人は何でできているか。人は言葉でできている、そういう存在なのだと思うのです。言葉は、人の道具ではなく、人の素材なのだということです。

14.むずかしいことをやさしく やさしいことをおもく おもいことをおもしろく

15.吊革の誰彼の目の遠花火

16.子どもにとって遊びが重要な意味を持つのは、手足や全身を思い切り使うことにより、脳と体の成長が一段と促進されるからです。

17.戦いを避けるために譲歩しても、結局は戦いを避けることは出来ない。なぜなら譲歩しても相手は満足せず、譲歩するあなたに敬意を感じなくなり、より多くを奪おうと考えるからである。

18.断食の行とは世の中のあらゆるものを感謝する心を芽生えさせるための行なのです。

19.ああ、作家は、おのれのすがたをむき出しにしてはいけない。それは作家の敗北である。

20.日本の職場では、仕事の心構え、仕事人(働く者)としての心構えとして、気配り・目配り・手配りが推奨されるが、低給料・低賃金の人にまでそれを要求するのは欲張りというものだろう。

21.花満ちて久遠の雲といふべしや

22.人は傷つくことで成長していく。先生の役割は、傷をつける役割だ。

23.その人のことを誰も話さない、それに、誰にも話しかけてももらえない、なんて人がいたら、その人、だんだん消えてってしまうに違いないぞ。だって、自分がいるって、信じられなくなってしまうもの。

24.二十歳にて重きをなすのは意志、三十歳にして機知、四十歳にして判断。

25.杉林あるきはじめた杉から死ぬ

26.水と油、女と秘密は本来相容(あいい)れないものだ。

27.お金で動く人は、結局、次のお金で動く。

28.簡単にできる小さな仕事をすませてから大事な大仕事にかかるといい。

29.俳句は消極的な文学ではなくて積極的な文学である。そうしてその勇気は人生に対する行動の上にも及ぶ。

30.成功している情報起業家は、次の3つの重要なスキルを身につけています。1.ターゲットを見つける:飢えた魚の群れを発見する。2.餌を与える:非常に魅力的な餌をつくる。3.生涯続かせる:長期にわたる顧客……

31.人に三愚あり。我をほめ、子をほめ、妻をほむる、皆是(これ)愛におぼるる也(なり)。

32.援助を批判する者は常に存在する。慎重に計画され、賢明な仕方で行なわれる私的な慈善事業は、援助はうまく行かないという批判に対する最善の答えであるかもしれない。

33.本が個々人の読書のための本でなく、情報のデータのための本のようになって、次第に読書の習慣が失われてきた。(要約)

34.賢い妻とは、ここぞというときに夫をほめることができる女のことだ。ほめる理由はなくてもいい。

35.いちばんいいのは「自分の力」で、「自分の思考」で指し手をきめていけることです。定跡(じょうせき)を覚えるのは、そういう力を身につけるためにやる過程にすぎないんですね。

36.自分だけに興味を発動するのが〈手記〉で、周囲の人間に飽くなき関心と分析力をもつのが〈小説〉である。

37.火事になるわけでもないなら、明日できる掃除を今日やることはない。

38.古本屋には、本の声を「聴きに」いった。黙りこくっている本のあいだに、ここにいると、こちらに語りかけてくる本がある。ない本を探しにゆくのでなく、そこにある本の声を聴きにゆく。

39.他人や社会のために、どれだけのことができるのか。まわりの人に、どれだけ優しく生きられるのか。どれだけ多くの人と分かり合えるのか。どれもむずかしいことではあるけれど、これが実践できれば、ボク……

40.老人たちに言うんですよ、文鎮になりなさいって。文鎮はそこにあるだけで、動かないで役に立っているでしょう。文鎮がしゃべったり動いたりしたら、いい字は書けませんよってね。

41.生きるということは、なんて美しいことなのだろう。

42.ゴールを目指すとき、問題をかたづけるより、勢いをつけた方がいい。勢いをつけるための新たな方法を探しなさい。実験し、やりがいのあることを見つけ、挑戦しなさい。挑戦は、勢いをつけるのに役に立つ。

43.終始、楽観と歓喜と、輝く希望と溌刺(はつらつ)たる勇気と、平和に満ちた言葉でのみ活きよう。

44.風車が、実は、風車そのものに見えているのだけれども、それを悪魔のように描写しなければ〈芸術的〉でないかと思って、さまざま見え透いた工夫をして、ロマンチックを気取っている馬鹿な作家もありますが、あん……

45.(駄目な監督は)いつもツキを口にする。敗戦を「ツイていない」で片付けてしまう。「人材がいない」と嘆く。「心」や「精神」といったものをお題目のように唱える。

46.忍耐は集結された根気である。(ver.0)

47.良い医者を 待合室で 教えられ

48.場所の価値って、そこにいる人で決まるんだ。

49.人間にとって苦痛がないというのは、死んだ状態ではないか。

50.観客の好みに適(かな)わせるとはいったいどういうことなのか。それはおそらく「趣向を凝らす」ことだろう、とわたしには思われる。

51.こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あ……

52.正しいことを立て続けに言うと(=言われると)、人間は動けなくなるんです。

53.幸福とは、愛情と思いやりに満ち、固く団結した大勢の身内がよその町にいることだ。

54.旧権力を悪魔と罵倒して戦って目的を遂げた勢力が途端に新権力となり、やがて旧権力と大差のないものが、そっくりのものになったみじめな喜劇が、人類史の過去に幾つもあった。

55.したいことばかりしていては、本当の自由は得られない。

56.知識人にとって本質的な政治問題は、科学に結びついているかもしれないイデオロギー的内容を批判することでも、自分の科学的実践が正しいイデオロギーと結びつくよう努力することでもありません。本質的問題は、……

57.あながたが最期に呼ぶのは誰の名前ですか?

58.本当に進むべき道を選ぶには、自分のひらめきだけが頼りです。理性が教えてくれるのは、道の先に何が待ち受けているかだけです。本当に自分を賭けることができるかどうかは、教えてくれません。

59.(次世代に期待することは)自分の頭で考える力、自分から行動する勇気、その結果を引き受ける強さ、この三つがある人間になれたらと思います。平たく言えば、「タフで優しく」ということです。

60.高い「知能」を持つということが、深い「知性」を持つことを意味しません。また、豊かな「知識」を持つということが、深い「知性」を持つことを意味しません。従って、高い「学歴」を持つということが、深い「知……

61.どんな楽しみも、それ自体は悪ではない。けれども、特定の楽しみについては、それを得るための手段が、楽しみよりもはるかに大きな痛みをもたらす。

62.掴まれてまつすぐになる海鼠かな

63.なんでもかんでも強さを表面に出すだけの人間は駄目だな、魅力がない。まわりが萎縮してしまうよ。

64.お話にできるの(=物語のできること)は「ただ、そばにいる」ということだけだ、とぼくは思う。だからいつも、まだ会ったことのない誰かのそばに置いてもらえることを願って、お話を書いている。

65.相手が何を欲し、何を欲していないかを的確に知るには、自分の想像力に頼るほかない。だから想像力は常に休みなく鍛えておかなければならない。

66.誰もやらない。だからやる。

67.日本人は元来、あまりしっかりした人間ではないらしい。形勢に左右されて、強くもなり、弱くもなる人間だと僕はおもう。つまりおだてられればなんでもやるが、それも、中途でいかんとわかると、へたへた……

68.あなたの潜在意識はあなたの肉体の建設者で、あなたを癒すことができます。毎晩心を静めて、完全なる健康という観念を抱いて眠りに就くようにしてください。そうすると、あなたの忠実な召使いである潜在意識はあ……

69.正しき人は、神の造れるすべてのうちにて最も尊きものなり。

70.会社の収益は社長から従業員までが生み出す新しい創造性の総和なんだ。これ以外にはない。

71.結婚できたこと、結婚が続いていることは、決して自然現象ではない。

72.流さるることをしづかに秋の雲 

73.自分の仕事に自信と誇りを忘れるな。

74.ぼんやり過ごす一日 いいわけとぐちで 過ごす一日 その連続で日がくれる そういう人生もあるからな

75.実力のない人間がいくら良いことを叫んでも壁にはね返されるだけだ。

76.勇気の出る理論が最近の高等数学で立証された。「バタフライ効果」というものだ。たった一羽のチョウの羽ばたきが、海峡の対岸に嵐を起こすことが、可能性としてあるという理論だ。一人の運動が世の中を変えるか……

77.おかしな人たちが近くにいるほうがいいのかもしれません。どんな悲劇もきっと、その人たちといれば喜劇に変わって見えるかもしれませんから。

78.たのしい、面白い、うれしい、という観念が心の中に生じた時ほど、朗らかな活きがいを人生に感じることはない。

79.いまや国家が、礼儀正しい依頼や懇願に応じて、生活の不安を和らげるために具体的に何かをしてくれると期待することは、現実的ではない。

80.切腹の相して蟇(ひき)の控へをり

81.(自分に)出来ることは、あきらめないこと。

82.卑怯者は、自己の過失の言い訳をし、潔(いさぎよ)い人は、必ず自己の過失を人に告白する。(ver.0)

83.人間は理性の動物ではない。感情に動かされやすい、偏見に満ちた、自負心に動かされて行動する動物である。人を相手にする時は、常にこの心がけを忘れないことだ。

84.相性の悪い人の意見ほど素直に耳を傾けるべきだと思う。そんな相手の意見こそ的を射ている場合が多いからだ。相手も相性が悪いことは知っているから、人間関係のひび割れなど気にしない。だから、歯に衣着せぬ意……

85.いったん眠れないと意識しはじめると蟻地獄にでもおちこんだようなものだ。

86.文明国では若さは老齢を見下している。物の豊かさや肉体の強健さにおごる青年たちは、老人の知恵や心の深さも知らないで、彼らを愚か者のようにさえ扱う。

87.私は漫画を描くときに、半ば無意識になるわけです。だから、何か外側の力に描かされているという感じが半分以上あるんです。

88.人間のいろいろな問題は自愛から起こります。

89.自然のすがたが、平明にそして敬虔に、おのずからなる美しさを示しているのは、そこに欺瞞(ぎまん)の醜さがないからである。

90.子どもの偏食は、先生が命令したり、おだてたりすれば、ある程度なおせる。だが、それはきらいなものが好きになるというより、きらいなものをがまんして食べられるようになったというだけだ。

91.素直なことを、素直な心で、素直にやればいい。

92.食は命(めい)なり。

93.「人間として正しいことを追求する」ということは、どのような状況に置かれようと、公平、公正、正義、勇気、博愛、謙虚、誠実というような言葉で表現できるものを最も大切な価値観として尊重し、それに基づき行……

94.やってみよう。続けてみよう。結果はあとからついてくる。

95.「清貧に甘んじる」とは弱者のたわごと。

96.凍鶴(いてづる)の首を伸(のば)して丈(たけ)高き

97.風立ちぬ、いざ生きめやも。(堀辰雄訳)

98.「起きるまで起こさないで」と合格子

99.古来「正義の敵」という名は砲弾のように投げかわされた。しかし修辞につりこまれなければ、どちらがほんとうの「正義の敵」だか、滅多に判然したためしはない。

100.迷うということはね、悪いことじゃない。それは君が本当の自分を知りたい、向き合いたいと思っている証拠だから。

101.アイディア商売というのは、まるで金策のない多重債務者みたいに自転車操業だ。(標準語に翻訳)

102.日本独自の“芸者文化”や“着物”“踊り”の文化が、だんだん衰退してきた一つの理由は、個人のカネで遊びができる“だんな衆”がいなくなったから。

103.人はみな、自分にしか歌えない歌を内に秘めている。

104.テーブルを華やかにするのは客である。

105.競馬に賭けるのは親の代に「決定づけられてしまっている生物学的運命に対する」私たち自身の脱出の占いのようなものである。

106.文化はOSであり、言葉はネックトップ、すなわち脳の中に入れるアプリのようなものです。そのアプリのおかげで人間には創造性があるのです。

107.(説得やセールストークでは)語尾に「よね」をつけて話すだけで、相手に押しつけがましさを感じさせなくすることができる。また、自然に(聞き手を)自分と同類のように巻き込む話し方になるので、相手との間に……

108.人間が言葉をうしなうのではない。言葉が人間をうしなうのだ。

109.教育は、家庭の教えで芽を出し、学校の教えで花が咲き、社会の教えで実を結ぶ。

110.人生は 冥土までの 暇つぶし

111.「わからない」と感じることを、どこまでも考えてゆくようにして下さい。「わからない」ということは、答えではなくて、問いなのです。君が毎日やっているその自分とは、本当はなんなのか、知りたくないはずはな……

112.恋には裏切りがあっても、愛には裏切りはないのです。裏切りもまた許せるのですから。

113.ふりむけば鳥語(ちょうご)明るし野芹(のぜり)つむ

114.肉体などというものは結局のところ、意識を中に収めるために用意された、ただのかりそめの殻に過ぎないのではないか。

115.全員労働、全員経営。

116.恋愛は「この人に出会うために私は生まれた」と強く、そして簡単に生まれた意味を実感させてくれる“便利な手段”ではあるが、それは生まれた意味や生きる価値を確認する“唯一の手段”ではない。

117.最も大切なことは、生きることそのものではなくて、善く生きること、美しく生きることである。

118.キスと同じく怠惰も、甘美なのは盗んだときだ。

119.自己の一道に徹することにおいて、人間はその深さを加える。だが他の道を謗(そし)ることにおいては、己れを浅くする。否(いな)、浅ましくし愚かにする。

120.真に生きるためには、自分の内なる魂を解き放ち、かけがえのない自分らしさを讃美することが必要なのだ。そのとき初めて、人を愛することは喜びとなり、その人を失うことを恐れなくなるのである。

121.美しい芸は美しい生活から、美しい生活は美しい心から、楽しい芸は楽しい生活から、楽しい生活は人生を楽しく暮らす心構えから。

122.不親切な人々には親切にしなさい。彼らこそ最も親切を必要としているのだから。

123.人生をよりよく生きるための秘訣は楽観主義。自分を信じること。あと、大切なのは努力だろうね。

124.私が金(かね)を持っていたとき、誰も彼も私を「兄弟よ」と呼んだ。

125.数学の発展を促進させるのは、論証の厳密さよりはむしろ直観力に優れた人たちなのである。

126.捨て身だから、ベンチャー。受け身なら、ただの中小企業。

127.色と匂いを信じる¥。いつでも 空の色が心の色だと思っている。

128.どこかの国で起こっている惨禍の見物人であることは、典型的な現代の経験であって、ジャーナリストという名で知られる職業的な特殊な旅行者たちがそれを絶えず提供してきた。戦争は今では茶の間の光景であり音で……

129.嘘つきは、誰が嘘つきかを見抜く。

130.老いてなほ小さき立志梅白し

131.家族がいない場合は、(「家族のため」以外の)別の労働の理由を考え出さなければならない。

132.他人の女房はよく見える。

133.「傑作」を、せめて一つと、りきんでいるのは、あれは逃げ仕度をしている人です。それを書いて、休みたい。自殺する作家には、この傑作意識の犠牲者が多いようです。

134.すでに完成した形式に自分をあてはめて、複製品になろうとしている人たちなどは、考古学的な興味をひくにしか値しない。

135.冥れば死の影まざと冬籠(ふゆごもり)

136.幸せな人間は幸せを逃がすまいとして苦しんでいる。

137.うららけし水は水輪になりたくて

138.死に未来あればこそ死ぬ百日紅(さるすべり)

139.この世の人生のおおくは辛い¥。音楽は 誰のものでもある幸福な言葉であるべきだ。

140.書き留めることで、考えは整理される。そうしてクリアになった理想や思いは、繰り返し書くことで自分の中にどっしりと根づいていく。日記にはそんな効用がある。

141.マーケティングとは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすること。

142.数学的な概念は、その定義においては、死んだように身動きもしないが、証明の中では生気にあふれている。こうした数学的証明は、数学の基本的な内容を表すもので、ここに数学の美しさが隠されている。

143.(※年寄りは)タガなんてはずしたほうがよろし。七十になってまだタガをはめてるような人間は大した人間やない、七十やからこそタガをはずしますのや。

144.計画の中に暑さも加へねば

145.こんなあかるい穹窿(きゅうりゅう)と草を はんにちゆっくりあるくことは いったいなんというおんけいだろう

146.をとめゆゑさくらのつぼみほめゆきぬ

147.無理しないという細い道が ようやくわかりかけた 然(しか)しまだときどき ふみはずす

148.ドラマでもっとも美しいのは、人が自分の名を名乗るときではないか……。

149.心をやすらかに静かに持つのは、心を養う第一の方法である。

150.けさ秋や瘧(おこり)の落ちたやうな空

151.人は常に何者よりも先(ま)づ自己を信ぜんとす。然(しか)も其(その)力の遂(つい)に及ばざるを悟るや、又(また)奈何(いかん)ともする由(よし)なし。乃(すなわ)ち其(その)身心を一擲(いってき……

152.人として 生まれ 出ずるは 不思議なり

153.夫婦というのは、お互いの存在より周りの思惑を考え、その流れに同調しようとするが、恋人同士というのは周囲を顧(かえり)みる余裕がない。

154.昼がやってこないほど長い夜はない。

155.誰も認めてくれなくったっていいの。「わたしっていいなぁ!」って、ときどきにっこりして、自分を抱きしめるの。そうすれば、恋は豊かよ。そういう自分を、ある人のために、無条件に、惜しげもなく投げ出……

156.人にバカにされたことを流せないのは、そのとおりだと自分自身をバカにしているもう一人の自分がいるためです。他人がなんと思おうが、これならいけるというものを見つけ、しっかり継続させていくことです。やれ……

157.最初は、私が創作活動にエネルギーを注ぐが、後になると、創作活動が私にエネルギーを与えてくれる。

158.少女の完成は少女、青年の完成は青年。

159.政治指導者が旧敵国をけなすことで安っぽい称賛を得るのは簡単だが、そのような挑発は前進ではなく停滞をもたらす。(ver.0)

160.わが姿たとえ翁(おきな)と見ゆるとも 心はいつも花の真盛(まっさか)り

161.友達を作るコツとして、「無理に自分を作らないこと」「いつも自然体でいること」と言っておきながら、そのすぐあとで、「いつもポジティブでいること」「いつも笑顔でいること」と言うのは、矛盾している。

162.清きものは心を洗う。色の清らかなものは観るのによいし、声の清らかなものは聴くのによいし、水の清らかなものは口をゆすぐのによいし、風の清らかなものは吹かれるのによいし、味の清らかなものは好むのによい……

163.もしこの世に、乗り越えるべき障害がないとしたら、私たちはこれほど豊かで実り多い人生を送ることはないだろう。

164.人生では「あっけなく」終わるということほど、ありがたい平穏無事はない。

165.あるひとりの人に対して利益を求めている限りは、友愛の条件はととのうことがない。その人がなくてはならぬものになること、その人が欠かせぬものであることが必要である。

166.人と接するとき、私は相手が目に見えないサインを出していると思うようにしている。それは、「私に“自分は大事な人間だ”と感じさせてください」である。私はただちにこのサインに応えるようにしているが、その……

167.人の名誉となるものは、その心にして、その意見にあらず。

168.夫の手に手を添へ螢覗きけり

169.床屋へ行けば一日幸せ。妻をめとれば一週間幸せ。新馬(しんば)を買えば一ヵ月幸せ。家を建てれば一年幸せ。正直に暮らせば一生幸せ。

170.夏蝶の渓越えてゆく光かな

171.子どもにとっても、大人にとっても原点なんですよね、子どもの本が。

172.恋を得たことのない人は不幸である。それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である。

173.電話口で見えない相手におじぎをしている人を見て、こっけいだと笑う人がいます。でも、私は電話口でこそ、オーバーアクションぎみに「おじぎをする派」です。視覚からの情報がまったくないぶん、見えない……

174.心の治療は時代の子である。心の治療は時代の生んだ病いに対処し、時代に合わせた癒やしを提供するものなのである。

175.(若い方がたにぜひ伝えたいことの)もう一つは、しっかりした生きるよりどころをぜひ持ってもらいたいということです。それは、宗教でも、好きな作家でも、論語などというようなものであっても、尊敬する先輩で……

176.友に友と思はれてをる端居かな

177.この世には人々がいるだけ、それだけ公正な生き方があるのです。すべての人は自分は正しく生きていると思っています。それをどう塩梅し、より広い人たちが安堵を得るかが大事です。

178.負ける負けると思えば負け、勝つ勝つと思えば勝つものなり。負けると思いて勝ち、勝つと思いて負けることもあれど、人には勝つものと言い聞かすべし。(ver.0)

179.極端ないい方だが、絶対者がもたらす慈悲と、対等な関係での思いやりとは違うのだ。ペットブームは、人間同士の対等なつきあい方ができなくなっている象徴なのではないだろうか。

180.炎天下穴に沈めり穴掘りつゝ

181.もう欲しいものはないのだ。いらないものしか欲しくないのだ。 それがゆたかさだと、きみたちはいう。きみたちはまちがっている。