恋人の欠点を美徳と思えないような者は、恋しているとはいえない。
ゲーテ
[ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ] (18〜19世紀ドイツの詩人・小説家・劇作家、1749〜1832) 『格言と反省』 (ver.1)
恋人の欠点を美点と思えないような者は、恋しているとはいえない。 (ver.2) 恋人の欠点を美徳と思わないような者は、恋しているとはいえない。 (ver.3) 恋人の欠点を美点と思わないような者は、恋しているとはいえない。 恋とは相手のすべてを好きになることです。
相手の欠点が目につき、嫌だと感じるようなら、それは本当の恋ではありません。 不満を抱えながらの交際と不幸な結末が待っているだけです。 思いを今すぐ断ち切ったほうがよいでしょう。 ■相手の欠点が気になるようであれば、それは「恋」というより「嗜好」と言うべきものです。 相手を「人」というより「物」として見ているからです。 たとえば、家を選ぶときに、いくつかの項目で評価するようなものです。 部屋の数や広さはどうか? 駅に近いか? 近所にコンビニはあるか? 日当たりはいいか? 総合的に考えて満足できるか? といった感じに。 ■しかし、「物」として相手を選ぶと、後で必ず欠点が気になり出すものです。 「別の物件の方が良かったかも」と後悔し始める。 「隣の芝生は青く見える」というように、周りと比べるようになる。 そのような不満を抱えながらの日々は、苦痛をもたらすだけです。 ■こういう所は好きだけど、ああいう所は嫌いだというのは、冷静に相手を分析できている証拠です。 客観的に相手を評価する冷静さが残っているなら、それは「好き」が足りないということです。 本当に相手を好きなら、相手の欠点など見えないはずです。 「恋は盲目」とよく言われますが、熱烈に恋していれば、相手の細かい箇所などぼやけて見えなくなります。 また、仮に欠点が見えたとしても気にならないはずです。 むしろ、欠点すら好ましいものと思えるぐらいの「熱狂」と「狂信」があるはずです。 それが「本当の恋」なのでしょう。 ■確かに、相手の欠点すら好きな点だと思えるほどの「情熱的な恋」こそ、「理想の恋」だと言えるでしょう。 誰もがあこがれる「最高の恋」です。 しかし、残念ながら、人はそこまで「盲目的な恋」に落ちることは滅多にありません。 一生出会えない人も多いでしょう。 だからせめて、相手の欠点を好きだとは思えないにしても、笑って許せるような「恋」を見つけることが大切です。 相手の欠点を笑って許せる関係って、とても素敵だと思いませんか? これは、友達付き合いや家族など、すべての人間関係にも通じることです。
(ながれおとや)
1.
好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。たいていの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ。 (パスカル) 2. みんなの前でがんばった花は、みんなが知ってる花になる。みんなが知らない所でがんばった花は、みんなが見たことのない花になる。 (作者不詳) 3. 男が自分の技量に自信をもったときの美しさというものは格別なものだが、自らの位階に自信をもった場合は、鼻持ちならなくなる。 (司馬遼太郎) 4. 常に凡夫は(己れを)「及第」の身としたがってならず、それを常に「落第」の身と知らしめてやまざる常否定の智慧(ちえ)こそ、信心の智慧といわれるものではないでしょうか。 (木村無相) 5. マイホーム主義は、意欲のないサラリーマンが家庭に逃げ込む型。一番いいのは、仕事と家庭を両立させる意欲あるマイホーム主義だが、奥さんをリードしなくてはダメだ。 (井植歳男) 6. てめェのペースでやりゃいいんだよ。「自分」を殺すな。 (漫画『銀魂』) 7. 昔は群れの中の一匹の羊であるより、孤独なオオカミでありたいとひそかに思った男たちが、あちこちやたらにいたような気がする。 (藤沢周平) 8. 創造性は繊細な花のようなもので、ほめることで花開く。反対に落胆させると、つぼみのうちにしぼんでしまうことがある。 (アレックス・オズボーン) 9. 信頼できる友人とはしじゅうつるんでいなくていい。会わない間に、お互いが孤独の中で切磋琢磨しておく。そう決めると、心に張りができる。自分にとって大切な誰かがいるのだから、精神的にはまったく孤独ではない。 (齋藤孝) 10. 父と息子の関係というのは、非常に難しい面があります。あまり仲がいいと子は駄目になってしまう。父が壁にならないといけない。 (佐佐木幸綱) ![]() |