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自分より身分の低い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。
(ver.0) トーマス・カーライル
(19世紀イギリスの思想家・歴史家、1795〜1881) (ver.1)
自分より立場の弱い人に対する接し方に、人の偉大さは現れる。 (ver.2) 自分より立場の弱い人への接し方に、人の偉大さは現れる。 (ver.3) 偉人は、小人物の扱い方によって、その偉大さを示す。 A great man shows his greatness by the way he treats little men.
Thomas Carlyle
ここで言う「身分の低い人」というのは、身分制度の「身分」ではありません。
「立場が弱い人」のことです。 例えば、地位の低い人、権力を持たない人、子供、部下、後輩、年下の人、店の店員、体力の弱い人、貧しい人……。 ■私たちは、自分より「立場の弱い人」に対して、つい見下したり、いばった態度をとってしまうものです。 普段自分たちが、自分より「立場が強い人」からされていることを、そのまま真似してやったり、たいていはさらにひどい残酷さでやったりするものです。 いずれも、自分より「立場が強い人」には直接抗議できないので、「立場が弱い人」に八つ当たりして、溜飲を下げているわけです。 ■ところが、この関係が繰り返されていくと、ピラミッド型の階層化組織、そして、この階層化社会の末端では、とんでもない悲劇が生まれることになります。 憎悪が憎悪を生みながら、増幅していくからです。 自分は、上の階層にいるから大丈夫だなんて安心はしていられません。 なぜなら、いつ、自分が下の階層に落ちるか分からないからです。 ■社会が階層化するのは、資本主義社会の機能・性質上、ある程度やむをえない部分があります。 しかし、この階層はあくまでも力関係であって、決して人間の尊厳を序列づけるものであってはならないのです。 ■みなさんは、部下や後輩にどう接していますか? 上司面、先輩面していばっていませんか? 派遣社員やアルバイトを見下したりしていませんか? お客だからといって、店員にいばりちらしていませんか? 「立場の弱い人」に対して、どういう接し方をするかで、その人の人間としての品位・品格が現れれるものです。 ■世間では、目に見えるようなめざましい偉業を達成した人を「偉人」と呼んで、ほめ称えます。 しかし、たとえ「偉業」を為さなくても、「立場の強い人」に対するのと同じように、「立場の弱い人」にも接することができる人は、それだけで「偉大な人」だと言えるのではないでしょうか。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( 作者不詳 )
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