向き不向きより前向き
俗言
みなさんは、自分には向いていないと思って、物事をやる前からあきらめていませんか?
また、やり始めてはみたけど、自分には向いていないからと、途中であきらめたりしていませんか? おそらく、そういう時は、これまでの失敗経験や他人からの評価などから、「自分には向いていない」と判断するのでしょう。 しかし、それらの経験や評価は、実は、ほとんど当てにならないのです。 その理由はいくつか考えられます。 ■第一に、自分の適性や素質がなかったからではなく、まわりの環境や条件が悪かっただけの場合も、結構多いからです。 責任をまわりに転嫁するのは卑怯だと言う人もいるかもしれません。 しかし、何でも責任を自分で背負い込めば、身動きがとれなくなってしまいます。 そして、自然と考え方が後ろ向きになってしまうのです。 それよりも、「責任の半分はまわりにもある」と割り切った考え方をしたほうが、次に進みやすくなります。 ■これまでの失敗経験や他人の評価が、あまり当てにならない第ニの理由は、「本当に努力していたのか?」「考えたり工夫したりしていたのか?」という疑問です。 物事がうまく行かないのは、たいてい、「努力」と「工夫」が足りないからです。 いくら「努力」を重ねても、「工夫」が無ければ、「努力」は空回りするだけで無駄になります。 逆に、いくら「工夫」を重ねても、「努力」が少なければ、やはりうまく行きません。 「努力」と「工夫」の二つがそろって、初めて力を発揮するのです。 思い当たるふしがあるのではないでしょうか? どこかで「努力」や「工夫」が足りなかったと。 ■そもそも、「向き不向き」を悩むこと自体、不毛なことです。 なぜなら、「向き不向き」は、結果論でしかないからです。 成功すれば「向いていた」とし、失敗すれば「向いてなかった」とする。 すべて、後から自分に対して、そして周りに対して行う「言い訳」に過ぎません。 ■成功するのは、「向いているから」ではなく、「努力」と「工夫」を十分にするからです。 失敗するのは、「向いていないから」ではなく、「努力」や「工夫」が足りないからなのです。 ■「向き不向き」で悩む暇があったら、挑戦し、努力し、工夫することです。 それが、「前向きに生きる」ことにつながるのです。
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