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覚悟というのは、行動した後に付いてくるものだ。
江尻立真[えじり・たつま]
(漫画家、1975〜) 漫画『P2!−let's Play Pingpong!−』 皆さんは、何かにチャレンジする前に「覚悟」を決めようと考えているうちに、どんどん時間が過ぎてしまって、結局何もできず終わってしまうことはありませんか?
■何かにチャレンジする前に「覚悟」を決めるのは、それを実行しても失敗するかもしれないからです。 その失敗で大きな金銭的損害をこうむるかもしれません。 時間や人の力を無駄にすることにもなります。 周囲からの自分に対する評価も下がるでしょう。 家族や関係者にも迷惑を与えるかもしれません。 つまり、「覚悟」とは、失敗を恐れる気持ちから生まれてくるものだと言えるでしょう。 ■失敗に対する恐れは、人間なら誰でも持つものです。 ましてや、初めて行うことの場合、その結果何がどうなるか、てんで見当もつきません。 失敗に対す恐れは、ますます大きくなり、ますます「覚悟」が決められなくなります。 こうして人は、何かにチャレンジすることを、途中で断念してしまうのです。 ■では「覚悟」とは何でしょう? 「覚悟」とは何か分からなければ、「覚悟」を決めることなどできません。 ■何かに挑戦しても、失敗するかもしれない。 その結果、たとえ窮地に陥ることがあるかもしれない。 また嫌な思いをすることがあるかもしれない。 しかし、それらは自分がやると決めてやったことの結果なのだから、仕方ないのだ。 結果は全て自分の責任であり、自分が全て受け止めよう。 そう心を定めることが「覚悟」です。 ■言葉で説明すると、「覚悟」がますます難しいもののように思えてきます。 実際、「覚悟」は難しいものです。 考えれば考えるほど、「覚悟を決めること」は難しくなってくるものなのです。 ■では、どうすればいいのでしょう? 簡単なことです。 「覚悟を決めること」をやめてしまえばいいのです。 「覚悟」を決めずに、「行動」してしまうのです。 「覚悟」を決めずに「行動」してしまったら、後で困るのではないか、と思われる人もいるでしょう。 ■では、「覚悟」を決めないと、なぜ「後で困る」のでしょう? 失敗した時に膨大な借金や損害を負う可能性が高いのなら、確かに「後で困る」でしょう。 しかし、それは「覚悟」の問題ではなく、「計画性」の問題に過ぎません。 失敗の可能性が大きいのは、「計画」が無謀だからに過ぎません。 「覚悟」以前問題なのです。 「玉砕覚悟」は「覚悟」という言葉を含んでいても、決して「覚悟」と呼べるものではありません。 単なる自殺行為です。 ■そもそも「覚悟」は「計画」を立てた後に持つものです。 しかも「計画」さえしっかりしていれば、「特段の強い覚悟」など必要ありません。 「覚悟」とは「結果を全て受け止める」と心を定める気持ちのことです。 実は、この「結果を受け止めようという気持ち」は、行動しているうちにどんどん強くなってくるものです。 結果オーライですが、「覚悟」は行動しているうちに付いて来るもの。 「覚悟がつかない」と、最初から心配することなどないのです。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( 小早川隆景 )
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【 大場満郎 】
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