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(人物像の)リアリティを作品に持ちこむと、
突出したキャラクターだけでなく、 通俗小説ではお馴染みの平面的なステレオタイプをつくりあげることすら 容易ではなくなる。 スティーヴン・キング
(米国の小説家・ホラー小説家、1947〜) 『書くことについて』(田村義進訳) ※「(架空の物語を書く上で)」「(人物像の)」は七瀬音弥による補足
〈全文〉
(架空の物語を書く上で)忘れてならないのは、 現実の世界に “極悪人”や“無二の親友”や“美しい心を持つ娼婦”などはいない ということである。 現実の世界では、 ひとはみな自分こそが 主人公であり、 キーパーソンであり、 いっぱしの人物である と思っている。 カメラはいつも自分に向けられている と信じている。 その種のリアリティを作品に持ちこむと、 突出したキャラクターだけでなく、 通俗小説ではお馴染みの平面的なステレオタイプをつくりあげることすら 容易ではなくなる。
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( 木原信敏 )
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( 岩國哲人 )
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