名言ナビ
→ トップページ
今日の
日本の文豪の名言
☆
7月31日
☆
← 前日の名言
→ 翌日の名言
1.
いかに現世を厭離(えんり)するとも、自殺は悟りの姿ではない。
いかに徳行(とっこう)高くとも、自殺者は大聖(だいしょう)の域に遠い。
(
川端康成
)
2.
生きるというは活動しているという事であるに、生きながらこの活動を抑えらるるのは生という意味を奪われたると同じ事で、その奪われたを自覚するだけが死よりも一層の苦痛である。
(
夏目漱石
)
3.
愛は、その愛するものを独占しようと願っている。
しかしながら、愛はそれに成功してしまった後では、競争もなく、嫉妬もなく、退屈で褪(さ)め易いものにかわってくる。
(
萩原朔太郎
)
4.
女の部屋は一度ノックすべきである。
しかし二度ノックすべきじゃない。
そうするくらいなら、むしろノックせずに、いきなりドアをあけたはうが上策なのである。
(
三島由紀夫
)
5.
想像力の消耗からも、人はその家庭を愛するようになってくる。
(
萩原朔太郎
)
6.
行き詰まりは展開の一歩である。
(
吉川英治
)
7.
戦いというものは、あくまで「人」そのもの。
(
吉川英治
)
8.
世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。
一遍起った事は何時までも続くのさ。
ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。
(
夏目漱石
)
9.
外形さえ健康な力に充ちていれば、それがすなわち「礼儀正しい私」の姿である。
(
三島由紀夫
)
10.
何のためにあなたたちは生きているのですか。
国のためですか。
家のためですか。
親のためですか。
夫のためですか。
子のためですか。
自己のためですか。
愛するもののためですか。
愛するものを持っておいでですか。
(
武者小路実篤
)
11.
自分の顔と折合いをつけながら、だんだんに年をとってゆくのは賢明な方法である。
(
三島由紀夫
)
12.
五人と争わば、先(ま)ずその一人を倒せ。
然(しか)る後に他の一人、他の一人と。
斯(か)くすれば、他の二人は、戦わずして自ら潰(つい)えむ。
(
国木田独歩
)
13.
良心は道徳をつくるかも知れぬ。
しかし道徳はいまだかつて良心の「良」の字を創ったことはない。
(
芥川龍之介
)
14.
成功不成功は人格の上に何の価値もない。
人は多くそうして標準で価値をつけるが、私はそういう標準よりも理想や趣味で価値をつけるのが本当だと思う。
(
田山花袋
)
15.
美しい身なりをして、美しい顔で町を歩くことは、一種の都市美化運動だ。
(
三島由紀夫
)
16.
夫婦は苦しめ合い、苦しめ合うのが当然だ。
慰めいたわるよりも、むしろ苦しめ合うのがよい。
人間関係は苦痛をもたらす方が当然なのだから。
(
坂口安吾
)
17.
体が弱くなると、どうしても感情的になる。
自分一人の孤独に堪えなくなる。
他人にすがるようになる。
活発な心境が保てなくなる。
(
田山花袋
)
18.
人間の尊さは自分を苦しめるところにあるのさ。
満足はだれでも好むよ。
けだものでもね。
(
坂口安吾
)
19.
無理な願望に努力するのは努力の方向の悪いので、
無理ならぬ願望に努力して、そして甲斐のないのは、
間接の努力が欠けて居るからだろう。
(
幸田露伴
)
20.
世に住むこと二十年にして、住むに甲斐(かい)ある世と知った。
二十五年にして明暗は表裏(ひょうり)の如(ごと)く、日のあたる所には屹度(きっと)影がさすと悟った。
(
夏目漱石
)
← 前日の名言
→ 翌日の名言
→ トップページ