名言ナビ
→ トップページ
今日の
日本の文豪の名言
☆
7月22日
☆
← 前日の名言
→ 翌日の名言
1.
昔の恋は詩で今の夫婦は散文である。
(
国木田独歩
)
2.
愛なくて人は生きねばならなかったら、人生は遂に地獄のなかの地獄である。
(
武者小路実篤
)
3.
うそは河豚汁(ふぐじる)である。
その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。
しかしあたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。
(
夏目漱石
)
4.
たとえばどんなにいいことにしろ、それを知るべき年齢よりも早くそれを知れば、それは悲劇の色しか帯びない。
(
川端康成
)
5.
ふるさとは遠きにありて思うもの
そして悲しくうたうもの
(
室生犀星
)
6.
早く結婚しては不可(いけな)い。
男の側から世に此上(このうえ)の美人は無いと云う位な人の妻と、其(そ)れ程ではない処女(むすめ)とを比較(くら)べて見て、何(いず)れがより強い空想を起こさせるか。
男の魔力も其れと同じ事だ。
(
永井荷風
)
7.
おれなんぞの顔は閲歴がだんだんに痕(こん)を刻み付けた顔で、親に産み付けてもらった顔とは違う。
(
森鴎外
)
8.
あたたかい心で人のなかに住め。
人のあたたかさは、自分の心があたたかでいなければ分かる筈もない。
(
吉川英治
)
9.
二人の結婚は美しかった。
なぜなら彼女は離婚する力を持っていたから。
二人の離婚もまた美しかった。
なぜなら彼女は友達となれる心を持っていたから。
(
川端康成
)
10.
自己をめぐる無数の仮定的な実在(勿論自己の内面も含めて)を作品という決定的な実在に変容させる試みが芸術であるとすれば、それに先立ってまず、自我の分裂が必要とされる。
即ち書く自我と書かれる自我と。
作品の形成はこの書く自我と書かれる自我との闘争に他ならぬ。
しかも書く自我の確立に伴って、書かれる自我は整理され再構成されるのである。
(
三島由紀夫
)
11.
御父さんが死んだ後で、一度に御父さんの有難味が解るよりも、御父さんが生きているうちから、毎月(げつ)正確に御父さんの有難味が少しずつ解る方が、どの位楽だか知れやしません。
(
夏目漱石
)
12.
そういう信仰家という者は世間にたくさんあるものだよ。
外では悪いことを仕て来ながら、家へはいるとすぐお念仏。
眼では悪魔のすることを捜しながら、お寺へ来ればすぐお念仏。
人を撲(なぐ)っても、後でお念仏さえいえば、罪障消滅、極楽往生、うたがいなしと信じている信心家だ。
こまるね、ああいうのは。
(
吉川英治
)
13.
自分の好きなひとは必ずえらい人物になって、きらいなひとはきっと落ちぶれるものと信じている。
(
夏目漱石
)
14.
仕事を持っている女は(男もそうだが)、その仕事をしている時が一番美しい。
(
織田作之助
)
15.
原始以来、神は幾億万人いう人間を造った。
けれども全く同じ顔の人間を、決して二人とは造りはしなかった。
人は誰でも単位で生まれて、永久に単位で死ななければならない。
(
萩原朔太郎
)
16.
汝の熱心を誇るなかれ、真面目を誇るなかれ。
真面目という心持ちは、大して価値あるものにあらざるなり。
(
国木田独歩
)
17.
人間はみなに愛されているうちに消えるのが一番よいと思います。
(
川端康成
)
18.
人間はあやまちを犯してはじめて真理を知る。
(
三島由紀夫
)
19.
自己嫌悪がないという事は、その人が自己を熱愛する事のない証拠である。
自己に冷淡であるからだ。
(
志賀直哉
)
20.
自分で自分を裁くのは高慢だ。
本当に謙虚な人間なら、他人をも裁きはしないし、自分を裁くこともしないだろう。
(
山本周五郎
)
← 前日の名言
→ 翌日の名言
→ トップページ