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苦労とか悩みを横に並べて考えるから疲れるんだよ。
縦に並べてさ、 一人ずつ面接する要領で解決していけばいいんだよ。 永六輔[えい・ろくすけ]
(放送作家・作詞家・エッセイスト、1933〜2016) 『聞いちゃった!決定版無名人語録』 自分を面接官に例えて考えてみましょう。
就職面接のような、上品でおとなしい面接ではありません。 問題児や非行少年・少女に対する面接です。 ■一人一人、個別に面接するなら、それほど大変なことではありません。 反抗的な態度をすれば、厳しく叱ったりなだめたりすればいい。 泣き出せば、優しく慰めたり、励ましたりすればいい。 もちろん、それはそれでかなり疲れることでしょう。 それでも、自分を見失ったり心が砕けるほどではない。 ■しかし、同時に複数の問題児を面接しようとすれば、途端に疲労度が高まります。 一人だけを面接する時と同じくらいのエネルギーを、同時に全員に使おうとするからです。 しかも、一人一人が超個性的な問題児です。 各自が大声でわめき出すかもしれません。 互いに取っ組み合いの喧嘩を始めるかもしれません。 もはや収拾がつかなくなり、心が爆発してしまうでしょう。 ■人は、一度に一つのことしか処理できません。 複数同時に処理しているように見えても、実は細かく時間を分けているのです。 宮本武蔵のような剣豪が何十人もの敵と同時に戦う時も、実際には一人一人順番に斬っているだけなのです。 ■同時にたくさんのことを考えようとするから、よけい疲れるのです。 同時にたくさんのことをしようとするから、うまく行かないのです。 集中力が失われて、結局何ひとつ解決できないのです。 そしてますます自分を責めたり、自暴自棄になったりするのです。 ■もし、悩みや苦しみなど、問題をたくさん抱えているなら、それらを同時に相手にしないことです。 つまり、同時に複数の問題について考えたりしない。 悩んだり苦しんだりするのは、常に一つに絞る。 目の前の敵は常に一人だけにする。 それ以外は、頭の中から放り出す。 ■個別に対応していけば、解決できる問題はきっと解決できます。 解決できない問題でも、解決の糸口が見つかるかもしれない。 少なくとも問題に心を押しつぶされたり、心が折れてしまうことはありません。 これこそ一番大事なことです。 心さえ折れなければ、人は頑張り続けることができるからです。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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