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[ 名言 ]
幸福以外のものを目的として生きるとき、人は幸福になれる。
(ver.0)

[ 出典 ]
J・S・ミル
[ジョン・スチュアート・ミル]
(19世紀イギリスの哲学者・経済学者、1806〜1873)
『自叙伝』

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[ 別表現/別訳 ]
(ver.1)
幸福を得る唯一の方法は、幸福そのものを目的とせず、幸福以外の何かを人生の目的とすることだ。

(ver.2)
幸福を得る唯一の道は、幸福ということを忘れ、それ以外の目的を人生の目的とするにある。

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[ 解説 ]
人はよく「幸せになりたい」と願うものです。
しかし、「あなたにとって『幸せ』とは何か?」と問われたら、即答できる人は少ないでしょう。
つまり、人は「幸せ」に対して、漠然としたイメージしか持っていないのに、「幸せ」を望んでいるのです。


■だいぶ昔(1986年頃)、明石家さんまが出演していたポン酢しょう油のコマーシャルで、「幸せって何だっけ?
 ポン酢しょう油のある家さ」という歌がありました。
当時、このCMソングは話題になって、大ヒットしました。
記憶力の悪い私でさえ覚えているくらいです。
ヒットの理由は、「幸せというのは、ポン酢しょう油が家にあるという程度の、ほんのささいなものに存在するものなんだ」というメッセージが人々の心に響いたからなのでしょう。


■では、「ポン酢しょう油」を買ってくれば、誰でも幸せになれるのでしょうか?
そんなことは決して無いでしょう。
ポン酢しょう油が嫌いな人もいるから、というような理由ではありません。
「ポン酢しょう油」は、明石家さんまが演じる人物の「幸せのシンボル(象徴)」にすぎません。
彼にとっての「本当の幸せ」とは、鍋を囲んでいる家族の団らんなのです。
だから、たとえ「ポン酢しょう油」がそこになくても、「幸せ」に感じるに違いありません。


■「幸せ」は、誰もが願っていて、はるか昔から人類が追い求めてきたにも関わらず、定義するのが難しいものです。
それは、「幸せ」に実体が無いからです。
また、その時々で、自由自在に変化するものであるからです。
今「これが幸せ」だと思っていても、5年後にはそう感じなくなっているかもしれません。
もしかしたら、来週には違っているかもしれません。
それは、「幸せ」が変化するのではなく、「幸せを感じる自分」の方が変化するからなのです。


■つまり、常に変わりゆく自分に応じて「幸せ」も変わっていくのです。
「幸せ」を求め続けて、ようやく手に入れたと思ったら、それは既に「幸せ」でなくなっているかもしれません。
となると、「幸せ」を追い求めるのは、まさに霧をつかむような話になってしまいます。


■「幸せ」を求めて生きるのは、人としてごく当たり前のことです。
しかし、単に「幸せ」を求めているだけでは、「幸せ」を手にすることはできません。
なぜなら、「幸せ」とは、まさに「霧」だからです。
「幸せ」自体を直接触れることはできません。
「幸せ」は感じるものなのです。
だから、「幸せという霧」が自分を包むような状況を作るしかないのです。


■「幸せ」とは「結果論」です。
「幸せ」は直接的に求めるものではなく、「行動の結果」として得られるものなのです。
「幸せ」そのものを目的に生きても、「幸せ探し」をしても、「幸せという霧」は隠れていて見つかりません。
それよりも、「具体的な何か」を目的に生きることが大切なのです。
それは、「自分が心からしたいと思える何か」です。
自分が心底やりたいと思えることをしていれば、自然と「幸せという霧」はやって来ます。
そして、そのとき気づくのです。
「幸せって、これなんだ」と。
(ながれおとや)


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