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魚の心は、水の底に住んでみなければわかりませぬ。
鳥の心も樹上の巣に生涯を託してみなければ、わかりませぬ。 太宰治［だざい・おさむ］
（明治〜昭和の作家、1909〜1948） 『右大臣実朝』 長明入道が実朝に言ったセリフ 【 太宰治の名言 】
※放下（ほうか、ほうげ）＝投げ捨てること。
捨て去ること。 〈全文〉
魚の心は、水の底に住んでみなければわかりませぬ。 鳥の心も樹上の巣に生涯を託してみなければ、わかりませぬ。 閑居の気持も全く同様、一切を放下し、方丈の庵にあけくれ起居してみなければ、わかるものではござりませぬ。 そこの妙諦を、私が口で何と申し上げても、おそらく御理解は、難かろうかと存じまする。
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