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おれはな。
この胸の中(うち)に、 いつまでも生きていてもらいたいとおもう人の死に目には、 わざと立ち合わぬことにしてきた。 ために、生きた姿のままで、 おれの胸の中にしまいこまれている人びとも 何人かいるのだ。
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二疋(ひき)以上の動物が長いあひだ向ひ合つて居るのを見るときに、
私は奇怪な恐怖から まつ青になつてふるへあがる。 どんな人間でも、 彼等の言ふ言語の意味を考へる場合に 戦慄せずには居られない筈(はず)である。
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こなた(=あなた)は
世間を汚(けが)らわしい卑賤なものだと云(い)われる、 しかし世間というものは こなた自身から始まるのだ、 世間がもし汚らわしく卑賤なものなら、 その責任の一半はすなわち宗方どのにもある、
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人間にとって日常とはなにか。
仕事でも学問でもお役目でもなく、 それぞれの条件のもとで快適に生きたい、 ということが、基底になっている。 仕事、学問、お役目はその基底の上に乗っかっているもので、 基底ではない。
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