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1.
人間にはそれぞれ才能があるというけれど、そういうのは、嘘だと思う。
ぼくを含めてほとんどの人間には、才能なんかない。
だからといって、他人の才能を見物するだけの生き方では、自分が可哀想すぎる。
( 樋口有介 )
2.
人生というゲームでは汗にまみれた選手の方が、高みの見物客より楽しいものだ。
( ウィリアム・フェザー )
3.
旅立ちは、飛び立つよう、
ふいにやってきます!
一瞬、なにかがパチンとはじけたように、
すべてが変わってしまうんです。
そうなったが最後、
一分もむだにはできません。
テントのくいを引っこ抜き、
焚(た)き火の熾(おき)をすばやく消して、
引き止めたり見物したりの邪魔者たちが現れないうちに、
リュックサックを背負いざま、
一歩を踏み出します。
そしてほらもう、道に出ました。
(
『ムーミンシリーズ』(トーベ・ヤンソン)
)
(
トーベ・ヤンソン
)
(
Moomin Series
)
(
Tove Jansson
)
4.
(試合の)見物客が勝つことだけはない。
(
中谷彰宏
)
(
Nakatani Akihiro
)
5.
美貌は酒よりも悪い。
それは所有者も見物人も共に酔わせる。
( チンメルマン )
6.
来て見ないうちは、気がかりなのだ。
見物(けんぶつ)の心理とは、そんなものではなかろうか。
大袈裟に飛躍すれば、この人生でさえも、そんなものだと言えるかも知れない。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
7.
我々は行動する人間を育てるのだ。
公共の利益に大きく貢献する人を世に送るのだ。
我々は漫然とした世の傍観者、人生のゲームの見物人、あるいは他人の労苦を口うるさく批評する評論家などを養成することには関心を持たない。
( チャールズ・W・エリオット )
8.
暴動──悪気などぜんぜん無い見物人が、軍人たちのために催す庶民的な催し物。
(
アンブローズ・ビアス
)
(
Ambrose Bierce
)
9.
性格は常に一個の自負を含んでいる。
粗暴な人は粗暴をもって自任し、
うれしいときでも、
渋い顔をして見せる。
この種の喜劇は見物人を必要とする。
……
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(
E・アラン
)
(
E. Alain
)
10.
中身のない軽い神輿(みこし)ほど、
担ぐにいとも容易(たやす)きことは自明の理だが、
見物すらしていない、一片の興味も寄せぬ者にまで
種々(しゅじゅ)尻拭いを強いるのだけは、
もう勘弁してもらいたいものである。
(
西村賢太
)
(
Nishimura Kenta
)
11.
芸術家がいかに世間を相手にしないと云(い)っても、
一人も見物のない劇場で芝居をする訳には行くまい。
一人の聴衆もない楽堂で音楽を奏する訳にも行くまい。
詩や小説を発表するにも、
作家は必ず読者を予想しているのである。
(
正宗白鳥
)
(
Masamune Hakuchou
)
12.
幸福に通路をあけておき、
戸口を開いておくだけで、
公平な見物人の立場にとどまっているならば、
入ってくるのは悲しみであろう。
……
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(
E・アラン
)
(
E. Alain
)
13.
なんの変哲もない町、
しかしやはり、そこには歴史の流れがあるから、
ふと立ちよった煙草屋とかパン屋などで、
近くに何か見物するものはありますか、
とたずねると、
思いがけぬ収穫にぶつかることもある。
(
遠藤周作
)
(
Endou Shuusaku
)
14.
どこかの国で起こっている惨禍の見物人であることは、典型的な現代の経験であって、ジャーナリストという名で知られる職業的な特殊な旅行者たちがそれを絶えず提供してきた。
戦争は今では茶の間の光景であり音である。
(
スーザン・ソンタグ
)
(
Susan Sontag
)
15.
政治家は
見物のこわいことを知っている名優でなければならず、
見物は金を払って来た見巧者(みごうしゃ)でなければならない。
政治的関心などという
とぼけた言葉なぞ要りはしない。
(
小林秀雄
)
(
Kobayashi Hideo
)
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