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味(あじ)
1.
男の「味」というものは、苦労を知っていて、他人の苦労がわかり、だから多くを語らず、素知らぬ風情で見守っている事である。
( 笠原和夫 )
2.
上品、というのは、何でも初めて出くわす、というような、慣れぬ風情(ふぜい)で対応することである。
(
田辺聖子
)
(
Tanabe Seiko
)
3.
個人が特色を出したくても、
社会が出させない。
皆(み)な同じように切られて、
風情(ふぜい)も何も無い人間になってしまう。
実は今朝散歩に出て左様(そう)思いました、
あ、吾儕(われわれ)も今にこの並木のようになるのかなあ、と。
(
島崎藤村
)
(
Shimazaki Touson
)
4.
真実の愛というのは、
実に馬鹿げたもので、
活気も無く、風情も無く、面白みも無い。
しかし、これが真実なのです。
(
ジャン・アヌイ
)
(
Jean Anouilh
)
5.
言わぬところに心をかけ、
冷えさびたるかたを悟り知れとなり。
境に入りはてたる人の句は、
この風情のみなるべし。
(
心敬
)
(
Shinkei
)
6.
昔の恋は詩で
今の夫婦は散文である。
(
国木田独歩
)
(
Kunikida Doppo
)
7.
芽柳の奥たのもしき風情かな
(
上島鬼貫
)
(
Ueshima Onitsura
)
8.
(※老いて)ああ、こういうの、以前にもあった、……と思うのは何だか手馴れた温(ぬく)みに漬かっているようで心地よいものだ。
人生そのものが、ようく使いこんで身に合ってきたという風情である。
……
(→続きはクリック)
(
田辺聖子
)
(
Tanabe Seiko
)
9.
風雅もよしや是(これ)までにして、
口をとじむとすれば、
風情(ふぜい)胸中をさそひて、
物のちらめくや、
風雅の魔心(ましん)なるべし。
(
松尾芭蕉
)
(
Matsuo Bashou
)
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