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人は理由もなく反抗はしません。
反抗の芽はあなたがまいたのです。 ジョセフ・マーフィー
(20世紀米国の教育家・牧師、イギリス出身、1898〜1981) 子供が親に反抗する。
生徒が先生に反抗する。 部下が上司に反抗する。 後輩が先輩に反抗する。 人が反抗するとき、必ず何らかの理由があります。 ■そもそも反抗とは、権力や権威に逆らうことです。 命令に逆らったり、言うことを聞かないことです。 序列的に言えば、「下の者」が「上の者」に逆らうことであり、立場や力の「弱い者」が「強い者」に「逆らう」ことです。 逆に「上の者」が「下の者」に逆らうということは、本来あり得ません。 ■本来の序列や力関係から考えると、余程のことがなければ「反抗」は生じません。 「反抗」に対する「上」からの処罰があるからです。 つまり、処罰を覚悟しての抵抗活動なのです。 ■では、人はなぜ反抗するのでしょう。 それは反感や不満を抱えているからです。 「反抗」という「実行動」によって、反感や不満を抱えていることを訴えているのです。 改善してくれと訴えているのです。 ■一方、反抗される方は、たいていその理由が分からないから悩みます。 理由さえ分かっていれば、まだ対応のしようがあります。 しかし、理由が分からなければ、動きようがありません。 そして時には、全く関係無いことを「反抗の理由」だと勘違いして、火に油を注ぐことになります。 実は問題は、そこにあるのです。 ■人は、自分が知らないうちに相手に反感や不満の種を与えていることに、たいてい気づかないものです。 罪の重さを知らずに、罪を重ねるようなものです。 その「鈍感さ」に対する被害者の「怒り」が、ますます「反抗」を強めるのです。 ■反抗の種は、ほとんどが自分自身でまいたものです。 従って、反抗する者の態度や行動をいくら責めても、何の解決にもつながりません。 責めれば責めるほど、反抗心は固くなります。 ■反抗の解決策は自分自身の中にあります。 なぜ、相手は反抗するのか、自分のこれまでの振る舞いや態度を振り返ってみる。 そして、謝るべきことがあれば率直に謝る。 改善すべきことで、すぐに改善できることがあれば、すぐに着手する。 たったそれだけで、これまで厚いコンクリートのように存在した両者間の壁が、あっと言う間に消え去ります。 ■原因として思い当たる節がどうしても見つからないという人は、かなり重症の「鈍感病」です。 知らず知らず相手を傷つける人間ほど、傲慢に見えるものです。 こうなったら、方法は一つしかありません。 なぜ反抗するのか、相手に直接聞くしかありません。 当然、相手は「怒っている」から、なかなか教えてくれないかもしれません。 とりあえず、謝るしかないでしょう。 ■「君を怒らせてしまって、申し訳ない。 だが、君が私の何を怒っているのか、私には分からないんだ。 どうか、理由を教えて欲しい。 直せることがあれば直したいから」 ■実は、この言葉だけで、反抗の多くは消えるものです。 仲直りするときは、「上の者」「強い者」から歩み寄るのが鉄則だからです。 「下の者」「弱い者」にとって、これほどの「謝罪」はありません。 「上の者」に対する「信頼」は回復され、また前以上に強まるはずです。
(七瀬音弥:ななせおとや)
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( テオドール・シュトルム )
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( ベルナール )
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( 作者不詳 )
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