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「こんな面白いことがあってさ」と話題を出せる人が、「えっ、何?」と人をひきつけるのだ。

[ 出典 ]
中島孝志[なかじま・たかし]
(ビジネス書作家、自己啓発書作家、1952〜)
『仕事ができる人の話し方』

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〈全文〉
「最近、面白いことない?」などと話を切り出す人に、面白い人間など一人もいなかった。
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「こんな面白いことがあってさ」と話題を出せる人が、「えっ、何?」と人をひきつけるのだ。
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[ 解説 ]
みなさんは、友達や同僚に対して、「最近、面白いことない?」と言ったりしていませんか?
人から「面白い話」を聞きたがるのは、自分の中に「面白い話」「話したい話題」が無いからです。
「自分は話相手としてつまらない人間」と表明しているようなものです。
自分からは話題を提供せず、「人から楽しさ・面白さを分けてもらおう」などという、受身でよこしまな考えの人と話しても、面白い訳がありません。


■人は、楽しい経験や驚いた経験などをすると、誰かに話したくなるものです。
感動や驚きを誰かと共有することで、その感情を反芻(はんすう)して、楽しめるからです。
「話したい話題」が無いということは、そういう「面白い経験」をしていないということ。
つまりそれは、退屈な日々を、退屈な人生を過ごしていることなのです。


■「そうは言っても、人に話せるほどの『面白い経験』なんてそうそうないよ」と反論する人もいるでしょう。
確かに、テレビや新聞で報道されるような大事件やイベントに遭遇することは、滅多にありません。
しかし、「面白い経験」というのは、そういう「誰もが面白いと思うであろう経験」でなくてもいいのです。


■大切なのは、「自分自身が面白いと感じること」です。
身の回りのちょっとしたことでもいい。
それを「面白いと気付けるか」どうかが大事なのです。


■子供のときに、虫眼鏡で地面を歩くアリを観察したり、花を観察したり、望遠鏡で遠くの木にとまっている鳥を観察したりしたときの感動を思い出してみましょう。
「面白いと気付く」には、身の回りのものや出来事を普段から注意して見ることが大切です。
通勤・通学途中や、勉強や仕事の合間に、顔を上げ周りを見回して見る。
街中を歩くときにも、お店や建物の中にいるときも、「面白いもの」が何か無いか探して見る。
私たちを取り巻く世界には、「面白いもの」がたくさんあふれていることに気付けるはずです。
自分の見つけた「面白いもの」「驚きや感動」を誰かに話したくて、うずうずしてくるでしょう。
そういう人の話は、それがたとえ「たわいない話」であっても、聞く方は楽しく感じるものです。
話し手の驚きや感動が伝わってくるからです。


■私たちは、あまりにも身の周りに無関心すぎるのです。
観察する手間、アンテナを張る手間を惜しんでいるのです。
「忙しいから」というのは言い訳にはなりません。
観察もアンテナも、ほとんど時間はかかりませんし、何かと同時進行にできることだからです。
それに、本当に忙しかったら、「最近、面白いことない?」などと、人に聞く暇すらないはずです。


■一般に、新聞やテレビやネットや雑誌から「話題」を仕入れようとする人が多いようです。
しかし、そういうマスメディア情報は、たいてい誰もが知っていて、また、誰かから聞かされていて、新鮮味がないものです。
つまり、聞いてもつまらない。
人は、そういう使い古された話題ではなく、「あなたからしか聞けない話題」が聞きたいのです。


■人が興味を示すような話題を手に入れる一番いい方法は、「積極的に生きること」です。
自分が興味を持ったことに積極的に挑戦してみる。
1つのことに深く打ち込むのもいいし、いろいろな分野のことに手を出すのもいいでしょう。
要は自分が「楽しい」と思えることをどんどんすればいいのです。
そうすれば、楽しい経験、面白い経験、感動した経験であふれてくる。
人に話したくてたまらなくなる。
「積極的に生きている人」の話ほど、面白いものはありません。
(ながれおとや)


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