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[ 名言 ]
隣室に書(ふみ)よむ子らの声きけば
心に沁(し)みて生きたかりけり

[ 出典 ]
島木赤彦[しまき・あかひこ]
(明治〜大正のアララギ派歌人、1876〜1926)

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[ 意味 ]
病に臥(ふ)していると、隣の部屋から子供が声を出して本を読む声が聞こえてくる。
それを聞いていると、心の底から生きていたいという気持ちが湧いてくる。

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[ 解説 ]
ここで「書」とは、本のこと。
隣の部屋で本を朗読する子供たちの声を聞いて、死を目前とする自分だが、もう少しだけ生きたいと心に沁みて思ったことを詠った歌です。
(七瀬音弥:ななせおとや)


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