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今日の
文章の書き方の名言
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3月14日
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1.
言葉には話し言葉、読み言葉がありますが、書き言葉が残され、読まれることは人間の知的生活の基本だと思います。
言葉の芸術、言葉の力が弱くなることは、文化全体の生命力が衰えたことになります。
( 黒井千次 )
2.
詩は一人のわたしの、世界の感じ方、読み方を、ちょうど碁石を碁盤に置くように、そこに置く言葉です。
そこというのは、相対するものの目前に、ということです。
(
長田弘
)
3.
難しいことをやさしく、
やさしいことを深く、
深いことをゆかいに。
(
井上ひさし
)
4.
ときどき自分を忘れて知ったかぶりをする。
そうならないよう、自分の文章が自分の場を離れないように、お祈りする。
(
荒川洋治
)
5.
文章が上手い人じゃなくて、人生が小説のようになってる人が小説家。
みんな人生で書いてるんです。
何かがあって、その軌跡の上を滑っていくわけ。
漫画家もそう。
(
やなせたかし
)
6.
私小説を書くことは罪深い振る舞いである。
悪である。
業である。
(中略)私のように毒虫のごとき私小説を書いていると、まず一家眷属、すなわち血族の者たちに忌み嫌われている。
(
車谷長吉
)
7.
話すように書かねばならぬ。
(
ヴォルテール
)
8.
にんげんの最後の疎外は自分の想像力からの疎外であり、それからの解放、自らの内臓の壁への落書きだけが「詩の創生」につながる、もっともラジカルな闘いだということになるのである。
(
寺山修司
)
9.
企画書に、本来決まった書式なんてない。
企画の内容さえ魅力的なら、書式なんて、実はどうでもいいのだ。
だが、マニュアル本の氾濫で、こういう書き方でないとダメなのだと、みんな勝手に思い込んでいる。
企画を作ることではなく、企画書を作ることが目的になってしまっている。
(
ながれおとや
)
10.
ソクラテスの存在も、プラトンの頭の中の虚構が半分、という推理が成り立つ。
だれだって、自分の愛人の伝記を書くときには「あるがままの彼」ではなく、「そうあってほしかった彼」を書くものだからである。
(
寺山修司
)
11.
いい?
これは仕事。
本気で嘘をつく仕事なのよ。
あなたの描く嘘は、誰かがお金を払ってでも騙されたいものかしら?
( 漫画『G戦場ヘヴンズドア』 )
12.
決して活字文化に対抗するつもりでマンガが生まれたのではなくて、あくまで書き手の側が、これも欲しいあれも欲しいと思った材料のなかに、絵もあり活字もあり、そして生理的にページをめくるという行為を前提としてコマ割りは成り立っています。
(
里中満智子
)
13.
〈表現〉はフィクションを構える。
フィクションとは、受動が力である世界の構築である。
フィクションは、だから、能動の力を拒みうるのであり、現実世界からの距(へだ)たりをもちうるのではないだろうか。
( 太田省吾 )
14.
多くの詩人たちに好んで扱われる素材は「そうであった自分」について、である。
彼らにとって「何をしたかったか」が問題ではなく「何をしたか」が問題なのである。
(
寺山修司
)
15.
真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。
(
モンテーニュ
)
16.
精神にとっての食物、つまり言語。
言葉をしゃべったり、書いたりするのは、精神が喰(た)べてることだ。
(
吉本隆明
)
17.
完全な作品を作り上げて名声を得ることは、既に得ている名声によって平凡な作品に箔をつけるような、そんな生やさしいものではない。
(
ラ・フォンテーヌ
)
18.
ドロ水を飲料水にするための濾過装置があるでしょう。
濾過装置の中で、残ったドロと飲料水になる水とあるけど、残ったドロがいらないもので、捨てちゃっていいものかというと、ぼくはそうじゃない。
それが現実なんだ。
現実を避けることはできないね。
(
三島由紀夫
)
19.
芝居はやまとことばで書かないと失敗します。
固有名詞は仕方ありませんが、お客さんがいちいち考えさせられるようなことばを使っていくと、お客さんは芝居を見に来たのか、頭の中の字引を引きに来たのかわからなくなって、だんだんと舞台から離れていく。
(
井上ひさし
)
20.
近頃の作家は、インクに水増しをして書いている。
(
ゲーテ
)
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