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[ 名言 ]
総(すべ)ての生物はみな無量の劫(カルバ)の昔から流転(るてん)に流転を重ねて来た。
(中略)無限の間には無限の組合せが可能である。
だから我々のまわりの生物はみな永い間の親子兄弟である。

[ 出典 ]
宮沢賢治[みやざわ・けんじ]
(明治〜昭和初期の詩人・童話作家、1896〜1933)
『ビジテリアン大祭』

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[ 意味 ]
人類が誕生するまでのまるで永遠のような永い歳月という視点で見れば、人類は、いや人類だけでなく、すべての生物はみな兄弟であると言える。

[ 補足 ]
※劫(ごう)=きわめて長い時間の単位

[ 関連キーワード ]
生物
無量
無限
親子
兄弟
宮沢賢治の名言

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[ 全文・続き ]
〈全文〉
総(すべ)ての生物はみな無量の劫(カルバ)の昔から流転(るてん)に流転を重ねて来た。
流転の階段は大きく分けて九つある。
我等はまのあたりその二つを見る。
一つのたましいはある時は人を感ずる。
ある時は畜生、即(すなわ)ち我等が呼ぶ所の動物中に生まれる。
ある時は天上にも生まれる。
その間にはいろいろの他のたましいと近づいたり離れたりする。
即ち友人や恋人や兄弟や親子やである。
それらが互いに離れ又生を隔(へだ)ててはもうお互いに見知らない。
無限の間には無限の組合せが可能である。
だから我々のまわりの生物はみな永い間の親子兄弟である。
異教の諸氏はこの考えをあまり真剣で恐ろしいと思うだろう。
恐ろしいまでこの世界は真剣な世界なのだ。


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