|
総(すべ)ての生物はみな無量の劫(カルバ)の昔から流転(るてん)に流転を重ねて来た。
(中略)無限の間には無限の組合せが可能である。 だから我々のまわりの生物はみな永い間の親子兄弟である。 宮沢賢治[みやざわ・けんじ]
(明治〜昭和初期の詩人・童話作家、1896〜1933) 『ビジテリアン大祭』 人類が誕生するまでのまるで永遠のような永い歳月という視点で見れば、人類は、いや人類だけでなく、すべての生物はみな兄弟であると言える。
※劫(ごう)=きわめて長い時間の単位
〈全文〉
総(すべ)ての生物はみな無量の劫(カルバ)の昔から流転(るてん)に流転を重ねて来た。 流転の階段は大きく分けて九つある。 我等はまのあたりその二つを見る。 一つのたましいはある時は人を感ずる。 ある時は畜生、即(すなわ)ち我等が呼ぶ所の動物中に生まれる。 ある時は天上にも生まれる。 その間にはいろいろの他のたましいと近づいたり離れたりする。 即ち友人や恋人や兄弟や親子やである。 それらが互いに離れ又生を隔(へだ)ててはもうお互いに見知らない。 無限の間には無限の組合せが可能である。 だから我々のまわりの生物はみな永い間の親子兄弟である。 異教の諸氏はこの考えをあまり真剣で恐ろしいと思うだろう。 恐ろしいまでこの世界は真剣な世界なのだ。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
( )
14.
( 『プラーナ』 )
15.
16.
( 『古文真宝』 )
17.
18.
19.
20.
21.
( 新井正明 )
22.
23.
24.
25.
26.
27.
28.
29.
( 松井秀喜 )
30.
31.
32.
33.
34.
35.
36.
【 山田昇 】
【 ギュスターヴ・フローベール 】 【 J・G・ホイッティア 】 【 司修 】 【 菅谷昭 】 【 藤原正彦 】 【 ヴィンス・ロンバルディ 】 【 池内了 】 【 ヨースタイン・ゴルデル 】 【 チャック・スペザーノ 】 【 孔子・論語 】 【 鷺沢萠 】 【 ウィリアム・テンプル 】 【 ウィリアム・ヘンリー・デイヴィス 】 【 正岡子規 】 【 セオドア・パーカー 】 【 とらえて放さない 】
【 映像を思い浮かべる 】 【 失敗から教訓を得る 】 【 精神の限界 】 【 進化する可能性 】 【 単身で乗り込む 】 【 鉛を金に変える 】 【 有利な立場に立つ 】 【 悪いことができる 】 【 何でも愛せる 】 【 龍が玉を吐く 】 【 人間は正しくない 】 【 常識に縛られない 】
|