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[ 名言 ]
私は恋愛の「愛」の字、「性的愛」の「愛」の字が、気がかりでならぬのである。
「愛」の美名に依(よ)って、卑猥感(ひわいかん)を隠蔽(いんぺい)せんとたくらんでいるのではなかろうかとさえ思われるのである。


[ 出典 ]
太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948)
『チャンス』

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[ 関連キーワード ]
恋愛

性的な愛

気がかり
愛の美名
卑猥感の隠蔽
太宰治の名言

[ 全文・続き ]
〈全文〉
いったい日本に於(お)いて、この「愛」という字をやたらに何にでもくっつけて、そうしてそれをどこやら文化的な高尚(こうしょう)なものみたいな概念にでっち上げる傾きがあるようで、
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(そもそも私は「文化」という言葉がきらいである。
文のお化けという意味であろうか。
昔の日本の本には、文華または文花と書いてある)
恋と言ってもよさそうなのに、恋愛、という新語を発明し、恋愛至上主義なんてのを大学の講壇で叫んで、時の文化的なる若い男女の共鳴を得たりしたようであったが、
恋愛至上というから何となく高尚みたいに聞えるので、これを在来の日本語で、色慾至上主義と言ったら、どうであろうか。
交合至上主義と言っても、意味は同じである。
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そんなに何も私を、にらむ事は無いじゃないか。
恋愛女史よ。


つまり私は恋愛の「愛」の字、「性的愛」の「愛」の字が、気がかりでならぬのである。
「愛」の美名に依(よ)って、卑猥感(ひわいかん)を隠蔽(いんぺい)せんとたくらんでいるのではなかろうかとさえ思われるのである。
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