(彼等は)なにひとつ真実を言わぬ。
けれども、しばらく聞いているうちには、思わぬ拾いものをすることがある。 彼等の気取った言葉のなかに、ときどきびっくりするほど素直なひびきの感ぜられることがある。 太宰治[だざい・おさむ]
(明治〜昭和の作家、1909〜1948) 作品『道化の華』 【 太宰治の名言 】
〈全文〉
彼等の議論は、お互いの思想を交換するよりは、その場の調子を居心地よくととのふるためになされる。 なにひとつ真実を言わぬ。 けれども、しばらく聞いているうちには、思わぬ拾いものをすることがある。 彼等の気取った言葉のなかに、ときどきびっくりするほど素直なひびきの感ぜられることがある。 __ Link __ 不用意にもらす言葉こそ、ほんとうらしいものをふくんでいるのだ。 __ Link __
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