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201.
茶畑の土にまぎれぬ寒雀(かんすずめ)
(
三橋鷹女
)
(
Mitsuhashi Takajo
)
202.
飴玉を一人に一つ余寒の座
(
村越化石
)
(
Murakoshi Kaseki
)
203.
寒林を来てかなしみのいつかなし
(
三橋鷹女
)
(
Mitsuhashi Takajo
)
204.
(芭蕉に「物いへば唇寒し秋の風」という句があるが)
こういう俳句を作ることが俳句の正道であるという事はいえない。
俳句はやはり古池の句のごとく実情実景をそのままに叙するという事を正道とすべきである。
この句のように道徳的の寓意を含んだ句のごときは、たまにあってもいいけれどもむしろ脇道に外れたものである。
(
高浜虚子
)
(
Takahama Kyoshi
)
205.
思ひ出て薬湯たてる余寒(よかん)哉(かな)
(
黒柳召波
)
(
Kuroyanagi Shouha
)
206.
独りとはなんと賑やか寒北斗
(
宇多喜代子
)
(
Uda Kiyoko
)
207.
考えると美醜の二元相対は、
人間の分別が作為したもので
本来の面目ではあるまい。
丁度天候それ自身に、寒暖の二はなく、
立場を異にするとある人には暑く、
ある人には寒いと呼ばれるに過ぎまい。
……
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(
柳宗悦
)
(
Yanagi Muneyoshi
)
208.
人間は、他の生物と同様に、弱い(脆く、有限な)存在であるのだが、科学技術を手にしたことで、その弱さに対抗してきた。
ただし、科学技術の多くは、人間の弱さを克服するものではなく、寒いときに身に纏う服のように、弱さを補完しているものでしかない。
科学技術がいかに強大なものとなっても、このことはほとんど変わっていない。
(
宮坂道夫
)
(
Miyasaka Michio
)
209.
冷たく降りしきる雪は、それが頭や肩に降りかかるのをこらえて戸外で働かねばならぬ者、また室内で寒さをこらえて春の到来を待つ者たちにとって、必ずしも歓迎すべきものとはいえない。
(
大岡信
)
(
Oooka Makoto
)
210.
真冬のふぶきよりも
晩秋の北風のほうが、
ずっと耐えがたく身にしみてこたえる。
理由は、
厳寒の到来に
身心の準備が出来ているか、
まだ出来ていないかの差異だ。
(
むのたけじ
)
(
Muno Takeji
)
211.
アメリカに来ていつも感じるのは、
国の若さ、人間の若さである。
逆境の中でも、寒さの中でも、
挑戦してやまない若々しさである。
……
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(
城山三郎
)
(
Shiroyama Saburou
)
212.
温帯のよさは、
ヤイバをきたえるに似た風土にある。
こころよい春と秋をもっていることではなく、
夏の炎熱と冬の酷寒とを
あわせ持っていることにある。
……
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(
むのたけじ
)
(
Muno Takeji
)
213.
死の世界も、
行ってみれば案外に楽しいのではないか。
だいいち死の世界には
暑さ寒さの苦しみもなく、
君臣上下といった、
うるさい人間関係もない。
死んでしまえば何もわからなくなるというのは、
極楽でなくて何であろうか。
(
森三樹三郎
)
(
Mori Mikisaburou
)
214.
一人で(暮らして)いると
「寒いなあ」「寒いですねえ」
「雨があがったかな」「あがったようですよ」
相づち打ってくれる人が欲しくなる。
……
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(
向田邦子
)
(
Mukouda Kuniko
)
215.
東からは安らぎと光、
南からはぬくもり、
西からは雨の恵みが得られるように、
北の強い寒風は忍耐と強さを授けてくれる。
(
ブラック・エルク
)
(
Black Elk
)
216.
もめごとは間違いなく罪業(ざいごう)の後に来る。
寒気の後に必ず熱が出るように。
(
ホピ族の格言・ことわざ
)
(
Hopi proverb
)
217.
馬鹿と云(い)われても白痴と云われてもいい、
正直にやってゆきな、
あこぎなことをして儲けたって、
人間が寝るには畳一帖(じょう)で沢山(たくさん)だ、
飯は三杯、
寒くたって、着物を十枚とは着られねえ。
……
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(
山本周五郎
)
(
Yamamoto Shuugorou
)
218.
生きることは
自分の花を咲かせること
風雪に耐え
寒暑に耐え
だれのものでもない
自分の花を咲かせよう
(
坂村真民
)
(
Sakamura Shinmin
)
219.
自分の貧寒なことに気付かないで、
自己より優れたものに対しても、
相手の持っているすべてを受け入れて、
自分の内容を豊富にしようとしないのは、
その人(=自分)の生命が強いからではなくて、
逆にその生命が、
すでに動脈硬化症に陥って、
その弾力性と飛躍性とを失っている
何よりの証拠です。
……
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(
森信三
)
(
Mori Shinzou
)
220.
人間は、
「暑い」「寒い」ということを言わなくなったら、
おそらくそれだけでも、
まず同じ職域内では、
一流の人間になれると言ってよいでしょう。
(
森信三
)
(
Mori Shinzou
)
221.
考えると美醜の二元相対は、
人間の分別が作為したもので
本来の面目ではあるまい。
(中略)寒さ暑さに自性(じしょう)はない。
ただ縁に従って、
ある時には暑く、
ある時には寒く感じられるに過ぎない。
……
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(
柳宗悦
)
(
Yanagi Muneyoshi
)
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