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1.
出世という希望のあるうちは、人はデカダンスに落ちいる事はありません。
(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
2.
てれくさいの何のというのは、お前の虚栄だ。
お前には少し、不健康な虚無主義者の匂いがあるぞ。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
3.
私は美とは有り得るところに在るものとは考へたくないのだ。
有ると思へる手前か先にあると思ふので、
あり得ぬと思はれるところにこそあるものだと思ふのだ。
あり得ぬところに生ずるものだから
この美の静かさは一種淋しさに似てゐるのだ。
よるべなく虚無的な真闇な大穴のやうな淋しさに似てゐるものだ。
(
京極杞陽
)
(
Kyougoku Kiyou
)
4.
虚無へ行きつくまでの行為は、
すべて悪であり、
虚無より這い出る行為は、
すべて善である。
(
横光利一
)
(
Yokomitsu Riichi
)
5.
虚無感が胃を通して現れたのが、拒食症です。
(
加藤諦三
)
(
Katou Taizou
)
6.
青年たちはまた、よくひとを笑わす。
おのれを傷つけてまで、ひとを笑わせたがるのだ。
それはいずれ例の虚無の心から発しているのであろうが、しかし、そのもういちまい底になにか思いつめた気がまえを推察できないだろうか。
犠牲の魂。
いくぶんなげやりであって、これぞという目的をも持たぬ犠牲の魂。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
7.
ろくな仕事もしていない癖に、
その生活に於(お)いて孤高を装い、
卑屈に拗(す)ねて安易に絶望と虚無を口にして、
ひたすら魅力ある風格を衒(てら)い、
ひとを笑わせ自分もでれでれ甘えて恐悦(きょうえつ)がっているような詩人を、
自分は、底知れぬほど軽蔑しています。
卑怯であると思う。
横着であると思う。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
8.
生命とは虚無を掻き集める力である。
それは虚無からの形成力である。
虚無を掻き集めて形作られたものは
虚無ではない。
(
三木清
)
(
Miki Kiyoshi
)
9.
銀の匙(さじ)を口に含んで生まれ、一度もそれを取り上げられたことがない人は、想像もつかないほどの虚無感や無力感を抱えていることが多い。
……
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( オーメット・ミラー )
10.
機会を利用できない者にとって、「機会」とは、時の波が虚無の海へ流し去る、決して孵化しない卵である。
(
ジョージ・エリオット
)
(
George Eliot
)
11.
人生とは、何もやらない虚無よりも、たとえ失敗しても、傷心の方がはるかに貴いものなのだ。
……
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(
今東光
)
(
Kon Tonkou
)
12.
ほらほら、星が出ている。
出ているけど、屋根があるから、ここからは見えない。
だが、見えない星も人生のうちなんだ。
見えるものばかり信じていたら、いつかは虚無におちるだろう。
(
寺山修司
)
(
Terayama Shuuji
)
13.
私はこのごろ、私の将来の生活に就(つ)いて、少しも計画しなくなりました。
虚無ではありません。
あきらめでも、ありません。
へたな見透(みとお)しなどをつけて、右すべきか左すべきか、秤(はかり)にかけて慎重に調べていたんでは、かえって悲惨な躓(つまず)きをするでしょう。
明日の事を思うな、とあの人(=キリスト)も言って居られます。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
14.
自身のしらじらしさや虚無を堪えて、やさしい挨拶送るところに、あやまりない愛情が在る。
……
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(
太宰治
)
(
Dazai Osamu
)
15.
嫁がぬひとに虚無の弁あり秋樹帯
(
秋元不死男
)
(
Akimoto Fujio
)
16.
浪人したことのある人と、ない人では、
顔つきまでちがうように思われる。
どことなく、愚直で、虚無的で、
男臭いようなものを
幾つになっても発散させている。
……
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(
安岡章太郎
)
(
Yasuoka Shoutarou
)
17.
アオミドロは奈落的ですね。
爛(ただ)れドロドロして
掬(すく)いようのない姿をしている。
人間も根源的な方に行くと、
そうしたものを持っている、
しだいに何もないという方に引きずられていく。
(
土方巽
)
(
Hijikata Tatsumi
)
18.
漠たる不安や虚無感がはびこる中で、お手軽な解決策を説く大小の方法や権威に、我々はこと欠かない。
人々がやすやすと、これらの餌食になる事情はどこでも、いつでも、同じである。
(
中村哲
)
(
Nakamura Tetsu
)
19.
自暴自棄によって
自殺、犯罪、嗜癖(しへき)、デカダンスに陥るひとびとを眺めてみると、
そこにいくつかの共通点がある。
そのなかで一ばん目立つのは
我慢のなさと時間に対する不信の念である。
つまり、みな短気をおこしているのである。
……
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(
神谷美恵子
)
(
Kamiya Mieko
)
20.
人間は滅び得るものだ。
そうかもしれない。
しかし、抵抗しながら滅びようではないか。
そしてもし虚無が我々のために保留されてあるとしても、
それが正しいというようなことにはならないようにしよう。
(
セナンクール
)
(
E. P. de Senancour
)
21.
この世は虚(むな)しさに満ちている。
だから、
この世に対して虚無を感ずるのは
むしろ当然である。
……
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(
三浦綾子
)
(
Miura Ayako
)
22.
限りなき空の広さも虚無である。
地上のすべての形も虚無である。
さあ楽しもうよ、生と死の谷間の宿にいる身だもの。
ああこの一瞬の命すら虚無なのだ。
(
ウマル・ハイヤーム
)
(
Omar Khayyam
)
23.
幸福論を抹殺した倫理は、一見いかに論理的であるにしても、その内実において虚無主義にほかならぬ。
(
三木清
)
(
Miki Kiyoshi
)
24.
虚無的な生活というものは、
人間を駄目にする。
第一に、すべてがむなしいのであるから、
生きることに情熱はさらさら感じない。
それどころか、
何もかも馬鹿らしくなってしまうのだ。
すべての存在が、
否定的に思われてくる。
自分の存在すら、
肯定できないのだ。
……
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(
三浦綾子
)
(
Miura Ayako
)
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