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1.
剽窃(ひょうせつ)は必要である。進歩はそれを前提とする。それはある作者の文に密着し、その諸表現を用い、何か偽りの観念を消し去って、正しい観念で置き換える。
2.
夢想する人だけが生きることの根源的な意味に至ることができる。
3.
困難な問題に堅固(けんご)な思考で関わろうとする人はめったにいない。たいていの人は、安易な対応をして不十分な解決で終わる。
4.
日本人は基本的に単独になることが苦手である。それは日本人に限らず、アジア全体にまたがるメンタリティらしい。
5.
その人の人生という作品に他人が手を入れることはできない。人生という作品には書き直しがない。ただ、的を得た指導や、助言をその人が受け入れることにより、その作品の続きはいくらでも輝きを放つことが……
6.
戦いは、大軍を投入して短期間に勝を決せよ。
7.
人間は自分を安心させるためにいろんなところに帰属するし、他人を見る時どこかに帰属させることで安心します。
8.
資本主義は自然の脅威から集団としての人間を解放した。ところが、今度はこの集団が、以前は自然がふるっていた抑圧の機能をうけついで、それを個人としての人間に対して行使するようになった。
9.
才能があり、死後もなお人から評価され続けている彼ら(=作家たち)が、実はどうにもならない孤独を抱えていたと思うと非常に勇気づけられる。
10.
自分を苦しめるものを取り除こうと決めただけでは、だれも目的を達することはできない。なぜならば、悪のあとに、かならず善が来るとはかぎらないのだから。別の悪が、それも、もっとひどい悪がやって来……
11.
私は時々、男と女は(一緒に住んで)本当に互いにうまくいくものなのだろうかと、疑問に思う。もしかしたら、隣同士の家に住んで、行ったり来たりするのがいいのではないだろうか。
12.
ひとのもつもっとも古い財産である言葉を、つねに現在にむかって更新するのが、詩の言葉のはたらきです。詩とよばれるのは、言葉のなかにある現在のことです。
13.
天気地気こぼれそめたる実むらさき
14.
昼日中(ひるひなか)逢人(あうひと)もなしかんこどり
15.
人が一番幸福なのは、笑ってるときじゃないのよ。(ver.0)
16.
自分が失敗しても、それを受け入れ、愛することができれば、それを恐れることがなくなる。
17.
どんな人間でも、何かをなすときには、「力と勇気と信念」という三者を一体とした心意気が、それを成功に導く必要かつ不可欠な根本要素なのだ。
18.
私のもっている数十冊の書物は、本来ならいわゆる生活の必需品を買うべきお金であがなわれた。
19.
自信さえあれば、万事はそれでうまく行く。文壇も社会も、みんな自信だけの問題だ。その自信を持たしてくれるのは、自分の仕事の出来栄(できばえ)である。循環する理論である。だから自信のあるものが勝ちである。
20.
子どもというのはいろいろ悪いことをしたりしながら、失敗もしながら成長するのですが、それをさせずに、ずーっとよい子にしているということは、いわばずーっと押さえつけているわけですよね。心の中……
21.
先生にあわれみをもつがよろしい。薄給の教師に、あわれみをもつのがよろしい。先生という種族は、諸君の逢うあらゆる大人のなかで、一等手強くない大人なのです。
22.
子供の心に残るのは、親が買い与えてくれたものではなく、愛を注いでもらったという思いである。
23.
企業には2つのタイプがあります。一つは、お客様により多く支払っていただくよう努力する企業、もう一つは、お客様により少なく支払っていただくよう努力する企業です。どちらも上手くいきますが、当社はまった……
24.
嫌な人に私も一瞬むっとするが、まず平常にその人と向き合う努力する。それでもできない場合、せいぜい関わらない。しかし、結構嫌な奴に良い奴がいるのよ。
25.
読書は博学なる人を作り、会話は機敏なる人を作り、筆記は確実なる人を作る。
26.
信念を持つ者は変人扱いされる。
27.
自分の生きがいを考える上での四つの問い── 一.自分の生存は何かのため、またはだれかのために必要であるか。二.自分固有の生きて行く目標は何か。あるとすれば、それに忠実に生きているか。三.以上あるい……
28.
いい仕事ができたなと思うのは、「作品が循環している」と感じたときですね。
29.
悪魔は、金持ちの家にも来るが、貧乏人の家には二度やって来る。
30.
名誉と責任のある人が名声を保っているのは、(名声を失えば同時に)失うものがあまりにも多いからだ。彼は自分とつりあう名声を持つ人しか相手にしない。注意に注意を重ねたあとでしか、争いに加わらない。
31.
男とは、仕事をする生き物という意味だ。
32.
用もなき母の電話や柿の花
33.
「負けず嫌い」というのがないと上がれない。
34.
男はよく言う。妻を選ぶのだと。馬はよく言う。持主を選ぶのだと。
35.
心に願うすべてのものに恵まれていても、心から信じ、許し合うまことの友は、もとめ得がたいことである。
36.
美しい身なりをして、美しい顔で町を歩くことは、一種の都市美化運動だ。
37.
女に着物を買ってやるのは、それを脱がせて裸にするためである。
38.
愛はロマンティックなだけじゃないけれど、それでも私は、出逢いがあった時、好きな人との恋愛を中心に人生を作る準備がいつでもできている、とは言えます。
39.
私たちは昨年と同じ人間ではもはやないし、私たちの愛する人もそうだ。私たちが変わりゆき、同じく変わりゆく人間を愛し続けられるというのは、幸せなことだ。
40.
見るたびに近くて今日の秋の山
41.
何となく抜けきらぬとは春の風邪
42.
(苦手な相手に接する時に心の中で唱える魔法の言葉)──神はこの人を愛しておられます。私はこの人の中に神を見、この人と私の間に神を見ます。
43.
此処(ここ)あったかいよとコンビニエンスストアの灯
44.
人間だけは、親切と和合を知る力を与えられたのです。それなのに私にとっては、どんなに狂暴な野獣類やどんなに野性的な家畜類でも、彼らと一緒にいるほうが人間の世界よりも気易い安住の境地がえられるという実……
45.
犇(ひし)めきて椿が椿落としけり
46.
会社のモットー以上に必要なのは、誰かが会社に貢献したら、皆で功績を認め、称え合う気風を培うことだ。
47.
高い山に登らない者には、平野がわからない。
48.
僕は、死生一如(しせいいちにょ)の悟りをひらいたなどと自惚(うぬぼ)れてはいないが、しかし、死ぬも生きるも同じ様なものじゃないか。どっちにしたって同じ様につらいんだ。
49.
暴力に対して暴力が加えられること、支配する者自身を他の支配が屈服させることを可能にしてくれるのはまさに規則なのである。
50.
議論の相手が頑なになった時には、その人の頭の中にはもはや論理的思考などないのです。
51.
悲しみは越えねばならず冴え返る
52.
金に関して絶えず心配し続けると、創造性と明晰な思考を阻害する。
53.
何かを築こうとすれば必ず敵が現れる。裏返せば、敵ができるということは、その人間の中にある程度のものができているからなのだな。だから三十五歳になって敵のおらんような奴は、モノにならんのだ。
54.
孤独は、優れた精神の持ち主の運命である。
55.
信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせる事が出来ない。
56.
悪人といへども悪人といへども、よく教ふべし。(中略)聞かぬとて捨つる事なく、幾度も教ふべし。教へて用ひざるも憤る事なかれ。聞かずとて捨つるは不仁なり。用ひぬとて憤るは不智なり。
57.
一歩、前へ出る美しさ
58.
水を飲んで井戸を掘った人を忘れず。
59.
旅行記の良し悪しは、その人が前もって心の中に持っているもの、その旅行で見るべきものについての知識、一つの生活様式を他のそれと対照し得る能力、これら三つの多少に比例するものだ。(ver.0)
60.
夢を見ることができるようになって、より生きる力が湧いてくる。つまり、夢を見る力は、生命力そのものである。
61.
大事なことは、わからんことに対して答えをいただくことではないんです。
62.
社会は決して若者にあたたかくない。甘やかされていることと、ほんとうのあたたかさとを混同するな。
63.
言葉遣いは心遣(づか)い
64.
自律的に学ぶ経験を積まないと、決して工夫して仕事ができる人にはなりません。
65.
人生成功の秘訣は人生を楽しむこと。その楽しみとは、自分の足元にいくらでも鉱脈を広げているものなのだ。
66.
「説得力」とは、インパクトのある話題と論理明快な論理を、巧みに結びつけ、積み上げていくことで生まれます。
67.
世界には細かく分析すれば二千も三千も分野がある。いや、もしかしたら何万という分野があって、オンリーワンだったらみんながなれる。オンリーワンのナンバーワンなら誰でもなれる。
68.
現場のコミュニケーションレベルが低ければ低いほど、病院という組織は硬直します。逆に高ければ高いほど、その病院は活力にあふれます。
69.
理解のない人間に会うよりも、山を見、樹を眺め、鳥を聞き、空を仰ぐ方が、どのくらいうれしいかは、知る人は知っている。
70.
だまされて来て誠也(まことなり)初さくら
71.
経営にも、万一の場合に備えて、設備や資金などのダムをつくり、ゆとりをもった経営をすすめていくことが肝要である。そうすれば、いかなる経営環境のもとでも安定的な経営をすすめていくことができるだろう。
72.
失くしたものがある。亡くなった人もいる。去年の桜は一緒に見ていた、笑っていた。けれどこの春その人はいない。でも桜は今年も咲いている。
73.
万緑や存在はみなひかりもつ
74.
みんながそろって、(あ、あれはいいひとだ)とうなずくような人こそ、うさんくさい。
75.
自分を全面的に出して文章を書くとは、敵を作ることでもある。
76.
(※私は)恋の最中には、自分の恋に自己愛などあるとは夢にも疑ったことがなかった。時には本気で相手が死ねば自分も生きてはいないだろうとまで思っていた。そのくせ、いざという時、私はあっけないほどきっぱ……
77.
起業家になりたいなら、それは仕事ではなくライフスタイルだ。休暇や、毎日夕方6時に帰る生活については忘れることだ。
78.
落ちてくれる人のおかげで合格できる
79.
シャボン玉飛び出す命限り無し
80.
愛というものは愛し合うことを望むのではなく(この望みは数えきれないほどの多数の女と関係する)、一緒に眠ることを望むものである(この望みはただ一人の女と関係する)。
81.
何事によらず、明日に延ばせる事は、明日に延ばした方がいい。
82.
句調(ととの)はずんば舌頭に千転せよ。
83.
いつまでも「きれいごと」のなかで何かしようとするから無理が来るのです。本当はどうにもならないのに「きれいごと」でどうにかしようとあがくから、傷が深くなり、余計におかしくなってしまうのです。
84.
人生は、神様に試されるテストの連続だ。
85.
疑いや好奇心は、人に知恵を与える。
86.
誰かを嫌いになるのは、自分の中で大切にしているものが拒絶しているからなのだと考えれば、なるほど、そりゃしようがないなと肩の力も抜ける。
87.
物質的欲望を減ずることは、必ずしも平和をもたらさない。我々は平和を得るためには、精神的欲望も減じなければならない。
88.
ギリギリ決着のところ、(※男は)甲斐性(かいしょう)よりも気立てさえよければ、女は生涯ついてゆく。
89.
腹八分に病なし。
90.
人や作品や物事の良い点を見つけたり、指摘したり、ほめたりするのに、才能や有能さは不可欠だ。誰にでもできることではないからだ。
91.
人間は三回結婚すべきだ。初めての結婚は暗闇の中でぶつかるようなもの。二人とも両目が見えない。二度目の結婚はまわりが少し明るくなり、二人とも片目が見えてくる。三度目の結婚は太陽の下で、二人とも両……
92.
(戦争体験をこどもに伝える際)小さなこどもにも、原爆の写真をむき出しでみせろというのではない。そうした写真のショックは、こどもには強すぎるし、悲惨なようすはたとえ話下手なお母さんでも言……
93.
新しい植物が芽生えるには一粒の種が砕かれねばならないのだ。
94.
本が読みたくて出かける旅だってあるんだ。
95.
「何としても夢を実現させよう」と強く思い、真摯な努力を続けるならば、能力は必ず向上し、道は開けるのである。
96.
空のように きれいになれるものなら 花のように しずかに なれるものなら 値(あたい)なきものとして これも 捨てよう あれも 捨てよう
97.
風景に手を付けたものは、必ず(自然によって)復讐される。
98.
本は与えられても、読書は与えられない。読書は限りなく能動的で、創造的な作業だからだ。自分で本を選び、ページを開き、文字を追って頭の中に世界を構築し、その世界に対する評価を自分で決めなければな……
99.
苦悩はその原因が発見されないかぎり、人々を不安にする。
100.
私が許せないのは、「自分が理解できないものは迫害していい」と勝手に思っている連中の思い上がり。
101.
お誕生日おめでとう! 今日という日に、あなたは家族のみんなに祝福されて、生まれてきました。つらいと時は、そのことを思い出して下さい。
102.
投函のたびにポストへ光入る
103.
父は反復であり、歴史である。
104.
あなた自身の自我に忠実でありなさい。そうすれば、夜に昼が続くように、あなたはなんぴとに対しても悪意を抱くことができないようになるだろう。
105.
どんなにすぐれた人と出会っても、それが「出会い」になるとは限らない。こちら側にも用意がなければならない。「人が、人と出会う」、そしてそこから「学び」ということが起こるには、その双方に、理由と準備が……
106.
長い間、海岸を見失うだけの覚悟がなければ、新大陸を発見することは出来ない。(ver.0)
107.
大切な誰かの死ほど、人を言葉に対して敏感にさせる出来事はない。誰もが、耳に入る言葉の中に、自分の哀しみを紛らわせてくれる何かを探し、また、深めてくれる何かを探す。
108.
まこととは何か。詐(いつわ)りのないことであると、釈尊は説かれた。なやましき人生において、詐りのないことは、まことに稀有(けう)である。
109.
労働は自由への道。
110.
静寂は心の安息です。それによって私たちは気を養い、新たな活力と強さを得ます。
111.
自分に思いやりが足りない人は、相手に思いやりを求める。こういう人は、誰からも思いやりを得られません。
112.
まったく無名の人物でも、素晴らしい、己を貫いた尊敬に値する人物はいっぱい存在したはずだろう。そういう人間の運命の方に、ぼくは加担したいな。
113.
二階より地のひるがおを吹く友や
114.
学ばねば、信ずることはできませぬ。
115.
一日は二十四時間…ビール一ケースは二十四本。これが偶然だろうか?
116.
「一流の戦略、二流の実行力」と「一流の実行力、二流の戦略」だったら、「一流の実行力、二流の戦略」を重んじる。
117.
学校は(学校という場所で)子どもに学びたいという気持ちをどのように持たせてあげられるか、一人ひとりの学びをいかに保障するかを徹底的に考えなくてはいけません。もしそれができないのであれば、別の方法で……
118.
さし上(あげ)て獲(えもの)見せけり菌狩(きのこがり)
119.
芸術家には気をつけよ。彼らは、社会のあらゆる階級と交際する。それゆえに最も危険なのだ。
120.
どんな馬鹿な人間でも、自分を馬鹿にしている人間は分かるもんだよ。
121.
ことばというのは人間の宝物です。ことばがあるからこそ、人間が人間になるのです。
122.
ムーミンパパの怒(おこ)り方って、よくないわね。ちっともはき出さないで、みんな、しまいこんじゃうんだもの。
123.
看板を かかげて歩け 看板を だれのものでもない 自分のいのちの 看板を
124.
何もないところに 忽然(こつぜん)と立っている ひとりの女とひとりの男 そこからすべては始まる
125.
まっすぐ走ってきたつもりが、いつの間にか泥だらけだ。だがそれでも一心不乱に突っ走ってりゃ、いつか泥も乾いて落ちんだろ。
126.
進むべき未来の道は、自分の過去が必ず照らしてくれるハズじゃ。(ver.0)
127.
今日があなたの一生のうちで一番重要な日になるかもしれないのよ!
128.
本を読むというのは、言葉に対してじぶんから一対一の関係を結ぶことなのですから、本と付きあうとは、すなわち一人のじぶんの姿勢、ありようをいま、ここにみずから質(ただ)す機会をもつということです。
129.
セールスとは、自分の提供しようとする価値を受け入れる(=受け取る)ようにお誘いすることである。
130.
不満は、進歩するために最初に必要となるもの。
131.
ちゃんとした親になることは、頭の問題ではなく、心の問題だ。
132.
物質主義で生きると、自分では気がつかぬかもしれないが、どうしても人生が物質的法則に縛られることを余儀なくされるものだ。すると、どうしても何事にも、足らぬ足らぬの悩みをのべつ感じ、常に、いい知れぬ不……
133.
成人式を迎えた諸君、おめでとう、僕には何も言うことはない。ただひとつだけ、卑しい人間になるな。
134.
「あんばい」は正確に計測は不可能なんですけれども、確かにそれで「ここらだ」と感じる一点がある。はっきりしないけれども、はっきりわかっている感覚というものがある、そういうものがわたしたちを生かしてい……
135.
世の中、悲観して過ごすのは、愚の極み。笑って渡ろうではないか。
136.
私にとって一番簡単な人間関係は、相手が一万人の時である。一番難しい人間関係は、相手が一人の時である。
137.
をさなごの手によれよれのつくしんぼ
138.
普通、人は「得意なこと」と「大好きなこと」を混同してしまう。
139.
年上が タイプだけれど もういない
140.
社会がパターンをつくってくれないから、何をすべきかがわからなくなった人は深刻に迷いだす。だから、自由度が高くなって幸福の可能性が高くなった分だけ、不幸の可能性も高くなっているんですね。
141.
昨年(きょねん)よりも老いて祭(まつり)の中通る
142.
自分の生命を打ち込むことの出来る仕事をもっているものは幸福である。そこに如何(いか)なる苦難が押し寄せようとも、たえざる感謝と新しき力のもとに生きてゆくことが出来る。
143.
たのしみは人も訪い来ず事もなく 心を入れて書を見る時
144.
本当の幸福というのは、人生がより良く生きられる状態に自分ですることなんです。自分でしないで、他からしてくれることを待ってる限り、こやしないよ。
145.
劣等感の強い人に、「自信を持て!」と毎日言ったところで、そう簡単には変わらないだろう。しかし、人の長所を手本にしたり、真似たりすることで、他人と接する自分の態度を変えることは可能だ。
146.
数学を学ぶとき練習が不可欠なのは、ピアノの弾き方を習うのに練習が必要なのとまったく同様である。
147.
何人かの男を遍歴しなければならない女たちを見ると、そこに一つの共通点を見出すことが出来る。惚れっぽいこと。信じやすいこと。淋しがりやであること。忘れっぽいこと。純情であること。情熱家であること。エ……
148.
ただ死ぬのは簡単なんだ。(上手に)死んでみせなきゃ意味がないよ。
149.
野暮は承知で、あえて前提を問う。ここが重要なのである。前提を問い、時には疑い、根拠の脆弱さや論理の綻びを見つけたならば、ためらわずに問い質(ただ)す。
150.
批評家の大部分は、よい機会に恵まれず、絶望しそうになったときに、墓場(=書斎)の守衛という静かでささやかな職をみつけた人間である。
151.
法は習慣のおかげで力を発揮する。
152.
神が君を蒔(ま)いてくれた所で花を咲かせるべきだ。
153.
醜い皺(しわ)は、愚かな思考、理性を欠いた思考、高慢な思考によって刻まれる。
154.
死んで、眠って、ただそれだけなら! 眠って、いや、眠れば、夢も見よう。それがいやだ。この生の形骸から脱して、永遠の眠りについて、ああ、それからどんな夢に悩まされるか、誰もそれを思うと──いつまでも……
155.
ぼくは孤独ですから、おそらく孤独であるあなたに話しかけたいのです。情けないですが、ぼくは孤独です。
156.
お金のためだけに、貴重な人生を賭けられますか? それこそ無謀な賭けだと私は思いますね。ひとつ間違えば、人生は台なしですよ。
157.
我々は誰でも、いつの日か、きっと役立つと思われるよいアイデアや生き生きした感覚を持つのだが、それを書いておくのを怠るため、逃げられてしまうのである。
158.
白猫の見れども高き帰燕(きえん)かな
159.
死にし人別れし人や遠花火
160.
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)ができる。
161.
どんな人間の生活も、自分自身へゆく道であり、道の(=その道への)試みであり、小道の(存在の)暗示である。
162.
写真は出来ごとなり人間なりを、所有しうるものに変える。
163.
奥深い自然研究こそ、数学的発見の最も実り多い源泉である。
164.
掴むことが出来ないから空想が空想として、これほども現実的であるというのだ。
165.
今だけを見つめるという技は、宗教を極めた高僧のような人にしか出来ないことなのかもしれないと思う。あとすごい職人さんとかは無意識にできそう。
166.
ため息をつくたび、幸せがひとつ逃げていく。