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今日の
長田弘の名言
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4月25日
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1.
詩は一人のわたしの、世界の感じ方、読み方を、ちょうど碁石を碁盤に置くように、そこに置く言葉です。
そこというのは、相対するものの目前に、ということです。
(
長田弘
)
2.
新しい言葉を覚えるまでには、新しい言葉が自分の中に育つ時間が必要です。
自分にとって必要な言葉が自分の中に生まれ育ってくるまでにくぐらなければならないのは、柔らかな「闇」です。
(
長田弘
)
3.
(替えがたいものは)箪笥(たんす)のなかにある、ひそやかな、懐かしい時間のようなものだ。
(
長田弘
)
4.
原っぱには、何もなかったのだ。
けれども、誰のものでもなかった何もない原っぱには、ほかのどこにもないものがあった。
きみの自由が。
(
長田弘
)
5.
物語を読むのはたのしい。
物語とは出会いだからだ。
物語のなかで未知の人に出会う。
読んでゆくうちにその未知の人がいつのまにか、よく知ったごく身近な仲間のように、もう一人の自分のように思えてくる。
(
長田弘
)
6.
子どもが自分(のため)に求めるのは、自分を元気づけてくれるもの、しかし大人たちはもうそんなものはいらないとだれもが思い込んでいるもの、もしこういう言葉で言っていいのなら、子どもたちにとっての理想主義です。
(
長田弘
)
7.
書店で、あるいは図書館で、わたしたちが本棚に見ているのは、ほとんどが本の背中です。
本は顔を見るのではなくて、背中を見るものなのです。
(
長田弘
)
8.
一人のわたしは何によっていま、ここに活かされているかを問うこと。
(
長田弘
)
9.
人生にはどんな形容詞もいらない。
(
長田弘
)
10.
ことばが信じられない日は、
窓を開ける。
それから、
外にむかって、静かに息をととのえ、
齢の数だけ、深呼吸をする。
ゆっくり、まじないをかけるように。
そうして、目を閉じる。
十二数えて、目を開ける。すると、
すべてが、みずみずしく変わっている。
目の前にあるものが、とても新鮮だ。
(
長田弘
)
11.
死を忘れるな。
時は過ぎゆく。
季節はめぐる。
(
長田弘
)
12.
ひとは何をきっぱりと語れるのか?
(
長田弘
)
13.
そうしなければいけないというんじゃない。
そうときまっているわけじゃない。
掟じゃなくて、味は知恵だ。
こうしたほうがずっといい、それだけだ。
(
長田弘
)
14.
何もない浜辺で、
何もしない時間を手に、
遠くから走ってくる波を眺める。
そして、何もない浜辺で、
何もしない時間を手に、
波の光がはこぶ海の声を聴く。
眺めることは、聴くことである。
(
長田弘
)
15.
何を書くかあらかじめ知って、書いたことがない。
じぶんが惹きつけられる何かがそこにある。
その何かを見つけるために、じぶん自身がそれを知りたいために書く。
(
長田弘
)
16.
(人生で)心からゆったりとくつろいで満足し、
すこしも心配しない時間は、
せいぜい三カ月もない。
としたら、
人間は生きているあいだに、
いったい何をすればいいのか。
何をたのしめばいいのか。
(
長田弘
)
17.
一から十まで隙なく理解しなくちゃいけないなんてしかたで本を読まされたら、たまらないとおもう。
(
長田弘
)
18.
平和という言葉は一人決めできない、一人じめできない言葉であり、むしろ平和ってどういうことだろう、という問いをふだんに共有してゆくための言葉だろう、というふうにおもうんです。
自明な言葉でも守る言葉でもなくて、それは問いをもってたがいにかかわってはじめて言葉であるような、そうした言葉ですね。
問いを分けあう開かれた関係を本質としてもっているという言葉ということです。
(
長田弘
)
19.
目を開けて、見るだけでよかった。
耳を澄ませて、聴くだけでよかった。
どこにでもない。この世の目ざましい真実は、
いつでも目のまえの、ありふれた光景のなかにある。
(
長田弘
)
20.
わたしにとって、詩は賦(ふ)である。
(
長田弘
)
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