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101.
虹の足とは
ふ確(ふたしか)に美しき
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
102.
掌(て)に化石　乳歯が抜けたんだ
（ 伊丹啓子 ）
（ Itami Keiko ）
103.
無くなりてをりぬ暖かかりし場所
（ 藤井あかり ）
（ Fujii Akari ）
104.
熱い味噌汁を啜(すす)りあなたゐない
（ 波止影夫 ）
（ Hashi Kageo ）
105.
日傘たたむ走ってきたことは言わず
（ 池田澄子 ）
（ Ikeda Sumiko ）
106.
鈍器のように鰹節(かつぶし)並べ　昭和の店(たな)
（ 伊丹啓子 ）
（ Itami Keiko ）
107.
空空(くうくう)たれば漠漠(ばくばく)たれば口あけている
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
108.
妻よ子よ露世(つゆよ)夢生(むせい)に歯ごたえあり
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
109.
山彦は半身傷ついてもどる
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
110.
入れものが無い　両手で受ける
（ 尾崎放哉 ）
（ Ozaki Housai ）
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