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今日の
長田弘の名言
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12月1日
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1.
友人というものは、わたしたちをふりかえらせてくれるものです。
わたしたちは、ふりかえるときにいろいろなことを思い、あるいは感じます。
友人というもののちからが、わたしたちをふりかえらせる。
人生があっという間に過ぎて終わってしまった、ということにならないために、わたしたちはそういうものを必要としています。
(
長田弘
)
2.
読書について言えば、答えを求めて読むのではなく、ひたすら読む。
じっくり読む。
耳を澄ますように、心を澄まして、言葉を読んでゆくほかに、読書のコミュニケーションはない。
(
長田弘
)
3.
何がなくていいか、それが、人生の
たぶんすべてだと。それは本当だった。
(
長田弘
)
4.
ひとはひとに言えない秘密を、
どこかに抱いて暮らしている。
それはたいした秘密ではないかもしれない。
けれども、
秘密を秘密としてもつことで、
ひとは日々の暮らしを明るくこらえる力を、
そこから描きだしてくるのだ。
(
長田弘
)
5.
風景というものを生きる、あるいは風景の語っている言葉でない言葉というものを書き取る。
(
長田弘
)
6.
言葉には、二つあります。
一つは、他者を確かめる言葉です。
挨拶の言葉。
手紙の言葉。
電話の言葉。
もう一つは、自分を確かめる言葉です。
ここに自分がいると感じられる言葉、
自分を確かめるための、
あるいはそのための方法としての言葉です。
(
長田弘
)
7.
「間」とか「呼吸」とか「気配」とか、
活字にあらわれない表現が、
口をとおすと、はいってくる。
(中略)「語り口」をつかまえて読むと、
遠いとおもってる本だってちかづいてくる。
(
長田弘
)
8.
急いではいけない
ぬかみそを漬けるとわかる
毎日がゆっくりとちがってみえる
手がはっきりとみえる
(
長田弘
)
9.
幼いころの記憶というのは、思いだすと懐かしく、そしてふしぎだ。
肩車が好きだった幼い子どもは、かつての父よりおおきくなったいまも、幼いころの肩車の上の世界をはっきりと覚えている。
(
長田弘
)
10.
いつの世にも、樹は画家たちによって、それこそ描き尽くされるくらい、描きつづけられてきた。
どんなに遠くまでいっても、未知の驚きはないと思われてもきた。
違っていた。
まだほんとうの驚きがあった。
ずっと身近なところに。
誰もが経験できるところに。
樹下に。
(
長田弘
)
11.
言葉が言葉である根拠は勝ち負けの論理を超えたところにある。
詩はなによりもさきに、人間と人間のあいだの真の生きた接触というものを、言葉にもとめてきた。
(
長田弘
)
12.
暮らしに栄誉はいらない。
空の見える窓があればいい。
その窓をおおきく開けて、そうして
ひたぶるに、こころを虚しくできるなら、
それでいいのである。
(
長田弘
)
13.
詩の言葉は、意味をあらわす言葉なのではない。
そうではなくて、いいあらわすことのできない意味をちゃんと手わたすための言葉が、詩の言葉だ。
詩の言葉がおかれるのは、いいあらわしえぬ意味がそこにある、その場所なのだ。
(
長田弘
)
14.
新聞を読んでいる人が、すっと、目を上げた。
ことばを探しているのだ。目が語っていた。
ことばを探しているのだ。手が語っていた。
ことばを、誰もが探しているのだ。
ことばが、読みたいのだ。
(
長田弘
)
15.
アップライトという古いピアノは、立派なグランドピアノにない、自分たちの生きてきた証しとしてのなつかしさを持ったピアノなんです。
(
長田弘
)
16.
戦争をしない年月に在る難しさは、その意味で、日々の平凡さを引き受けなければならない難しさです。
(
長田弘
)
17.
(詩人は)感受性の畑を耕すのが仕事で、
自分では言葉の農夫だと思っています。
耕すことが重要で、
英語で言えばカルチャーですから、
文化というものは耕すところにある
というふうに考えています。
(
長田弘
)
18.
子どもを独特の小さな世界をもつ人間にするものは、希望です。
(
長田弘
)
19.
私が語るのではない。私をとおして
この世界が語るのだ。
(
長田弘
)
20.
日々に必要なものがあれば、
ほかに何もないほうがいいのだ。
(
長田弘
)
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